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◆怖い体験 備忘録╱第17話 友人宅にいたもの
学生の頃に知り合い、長らく文通(歳がバレますね)をしていた友人がいました。
彼女は横浜の人で、一度北海道へ遊びに来てくれたこともあり、数年後、今度はわたしが出向くことになりました。
彼女のお宅は、田舎では見たこともない規模の市営住宅の一角にあり、お母さんと弟さんと三人暮らしということでした。
2泊3日、ご厚意で彼女のお部屋に泊めて頂くことになり、少し観光したりしながら、一緒にたくさん絵を描きまし
◆生々流転 〜山菜賛歌〜
山菜か何か知らんけど。
そんなもんを採るためだけにヒグマの出る山に入る人の気が知れないね!
そう思った時代がわたしにもありました。
全面的に、訂正したい。
山菜はウマイ。
そうと知ったのは、結婚して和牛農家に嫁いだ数年前からだ。
今は離農して人の土地になってしまったが、夫の実家の敷地は山菜の宝庫だった。
始めは、義母に「アサちゃん、山菜採りに行こう」と言われたのが厭で厭で堪らなかった。
だっ
◆どら焼き備忘録 31個目/香るつけ蕎麦 蕎麦花(苫小牧市) 〜伝統から革新へ踏み出した第一歩〜
◆店名/香るつけ蕎麦 蕎麦花
◆品名╱十割そばどら焼き
◆価格╱300円
◆サイズ╱小
たまたま用事があって苫小牧市を訪れた際、レビューが良さげだからと飛び込んだお蕎麦屋さん。
会計付近にこいつを見つけて驚いた。
【十割そばどら焼き】
ぬ、ぬぁにぃ〜!?
蕎麦好きかつどら焼き狂いとしては絶対に見逃すわけには行かないやつではないか!!
わたしはガレットも大好きなのだ!
大変に美味しいお蕎麦を
◆怖い体験 備忘録╱第15話 黒い犬
20代前半でしたか、一時期社長秘書として商社にいたことがあります。
事務員から引き抜きに合い、6年ほど勤めていました。
その会社は雑居ビルの2階にあり、応接セットと事務机が5つ、会議テーブルがひとつ、それに小さな社長室がひとつという、大変奥ゆかしい事務所でありました。
建物はかなり古かったのですが、内装はリフォームがかけられていて、それなりに綺麗でした。
ただ働き出してからしばらくして、わたしは
◆怖い体験 備忘録╱第14話 電気の怪
以前、自室で金縛りを含む怪異に遭遇した時、なぜかトイレと廊下の電気がしばらく点かなくなったお話をしましたね。
今回は、オバケと電気のお話です。
以前お話した怪異の話⬇️⬇️⬇️
よく、ホラー映画なんかでも使われる描写。
オバケが出ると、電気が点いたり消えたりする。
あと、電話からオバケの声が聞こえてきたり。
はてさて、ところでオバケにはそんな力があるのでしょうか?
物理的にスイッチを押してい
とうとうnoteで「どら焼きの人」と呼ばれてしまい、めちゃくちゃ面白かった
◆怖い体験 備忘録╱第13話 祖父が来た話
あれは、実家を出て間もなくの頃でした。
その頃わたしは寮暮らしで、親の目を気にせず同年代の子たちと遊べる環境は目新しいことばかりで、それこそ毎日のように寝る間も惜しんで遊び歩いていました。
しかしだいぶ昔の話ですし、田舎暮らしのことでしたから、若者が遊ぶ場所など限られています。
せいぜいカラオケボックスか、ゲームセンターか、行きつけの飲み屋さんか。
そんな中、付き合った人の影響で、わたしは一時期
◆同じ夕焼けを見ていた ~例えばこころはこんなに違っていても~
ねぇ、昨日の夕方の空、見た?
雲がかかって、血みたいに真っ赤でさ。
わたし、また何か良くないことが起きるんじゃないかって、不安になっちゃったよ。
同僚が他の同僚とそう話しているのを聞いて、わたしは心中で鮮やかな驚きを噛み殺した。
その空は、ちょうど終業後に迎えに来た夫の車に乗って、夕ご飯の支度が面倒だからと一緒にラーメンをすすり、店を出ようとしたところで、わたしも見た。
わたしと夫は一日中降り続