TENJIKU吉野滞在記
「人と繋がる旅」に憧れて、TENJIKU吉野に申し込みました。
旅を通して人と繋がりたいけれど、私には、人に話しかける勇気もなければ、会話を続けられるだけのコミュニケーション力もありません。
それでも、旅を通して人と繋がっていく友人の姿に憧れ、私も4月から始める世界一周では、人と繋がる旅をしたいと思うようになりました。
友人のようにSNSを通して自らアポを取ったり、
出会った人に話しかけたりする勇気はないけれど、
既存のシステムを使えば、私にだって人と繋がる旅ができるのでは?と考え、この度、TENJIKU吉野に滞在することに。
今回の記事は、「人と繋がる旅」に憧れた私が、TENJIKU吉野での滞在を通して、「人と繋がる旅」を実現したお話です。
※大好きな歴史旅も添えて
・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー
吉野に降り立った第1印象は
「木の香りがする町」でした。
決して駅が木造な訳ではありません。
この香りが一体どこからやってきているのか不思議でした。
香りの元を探しながらTENJIKU吉野へ向かって歩くと、すぐに答えが見つかりました。
木材加工場がたくさんあるのです。
後で調べると、吉野は吉野林業地帯の一部を構成していて、全国に銘木吉野材を供給していることが分かりました。
木材が特産品なのですね。
町中に木の香りが漂う理由に納得です。
木の香りを楽しみ、吉野川を眺めながら歩いているとTENJIKU吉野に到着しました。
TENJIKU吉野は、「デッキno下」という名称の宿で、その名の通りデッキの下に宿があります。
木調の広々したお家です。
コワーキングスペースとしても貸し出しているようで、大きな窓の前には長机があり、椅子がたくさん並べられていました。
吉野川がででーん!と見える窓からの景色は最高です。
こんなにゆったりした空間で仕事するのは気持ちいいだろうな。
落ち着いた、ゆったりした空間が宿には流れていました。
私が滞在する2泊3日は、なんと私以外利用者がいないようで、1人で宿とコワーキングスペースを貸し切っている状態でした。
人と繋がる旅を求めているのに、1人だったことに喜んでしまっていて、これでいいのかと内心苦笑いしていました。
でも、広々したお家を1人で貸し切れる快適さは間違いなし笑
夜勤明けで疲れていた私は、この宿の居心地の良さに吸い込まれてしまい、人との繋がりはゼロのまま宿でのんびりしながら1日目を終えました。
2日目は、いよいよミッションの日。
私のミッションは「地域食堂のお手伝い」でした。
宿に迎えに来てくれた案内人の菊地さんとともに、わくわくしながら地域食堂の会場へ向かいます。
会場は、主催ファミリー所有の一軒家。
主催のご夫婦が温かくお出迎えしてくださいました。
柔らかい笑顔を顔に浮かべ、優しさが滲み出ていて、会った瞬間緊張は吹き飛びました。
後からやってきた息子さんファミリーも、
お手伝いに来ていた地域の方々もみんな温かく、
私のことを「旅人さん」と呼んで会話の輪、地域の輪の中に入れてくれました。
会話だけだと緊張してしまったかもしれません。
だけど、お弁当を作ったり、たこ焼きを焼いたり作業をしながら地域の方と触れ合うと、コミュニケーション力に難ありな私でも、
それなりにコミュニケーションを取ることが出来ました。
でも1番は地域の方々が温かったから。
「旅人さんはどこから来たの?」
「どんな旅をしているの?」
と声をかけていただけたおかげで、私も会話をすることができました。
ちなみに、子どもさんたちも声をかけてくれました。
年中さんがお遊戯会の様子をスマホで見せてくれたり、中学生のおにいさんとワンピースの話をしたり、楽しかったなぁ。
人と触れ合う旅ってやっぱり素敵。
イベントが終わる頃には、
また、みなさんに会いたい。
だから、またこの町に来たい。
という気持ちが胸いっぱいに広がっていました。
最終日である3日目は、吉野観光をしました。
「人との繋がり」とは一旦離れ、趣味全開の「歴史旅」です。
案内人の菊地さんがおすすめしてくれた、
ディープな吉野の歴史スポット「国栖」と「万葉の道」を目指して出発です。
宿で借りた電動自転車の充電をマックスにして旅に出かけましたが、30km近く移動したせいで、行きの途中で充電が切れ、帰りは押して帰っていました笑
ディープな歴史旅は体力使いますね笑
あまりにも疲れて、途中何度も引き換えそうか、ショートカットしようか悩みましたが、ちゃんと周ってよかったです。
だって…
「国栖」の浄見原神社に行ったときに
こんなに青い川に出会えたんだから。
古の政治中枢地区を歴史散歩。
浄見原神社、桜木神社、吉野離宮跡地、宮滝遺跡を訪問しました。
今ではこんなにのどかな土地なのに、1400年前は政治の中心地であったことが信じられません。
この地で中大兄皇子と大友皇子が争ったこと。
歴代の天皇が訪れる吉野離宮が存在したこと。
いつの時代になっても歌に詠まれる土地であること。
吉野の持つ歴史に思いを馳せ、日本が歩んだ時代の流れを辿っていると、いつの間にか夕方になっていました。
2泊3日のTENJIKU吉野の滞在を通して、
「人と繋がる旅」をしたときの幸福度の高さを実感しました。
案内人の菊地さんはじめ吉野のみなさん、本当にありがとうございました。
今回の吉野での経験は、これから「人と繋がる旅」をはじめる大きな1歩となりました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?