（今日の1枚）画家リウ・イエ：She Isn't Afraid of Mondrian
画家リウ・イエ：She Isn't Afraid of Mondrian
She Isn't Afraid of Mondrian
She Isn't Afraid of Mondrian
（彼女はモンドリアンを恐れていない）
Liu Ye 1995
アクリルと油彩、キャンバス
200 x 170 cm。(78 3/4 x 66 7/8 インチ)
解説
リウ・イエ（Liu Ye/劉葉）が、ベルリン留学から北京に戻った、1995 年に描かれた。
この「She Isn't Afraid of Mondrian」（彼女はモンドリアンをこわくない）は、静かで官能的な輝きを放つ絵画であり、リウ・イエの初期の最も顕著な特徴の多くの要素を組み合わせている。
リウ・イエが 、1990 年代に使用した最大のキャンバス形式で制作されたこの示唆に富んだ作品は、主に自伝的であり、解釈とリサーチの機が熟した作品だ。
投影されたスポットライトは、エドワード・ホッパーの”夜の会議”で、薄れゆく夕焼けの中で未知の計画について議論している様子を捉えた、と思われる。
詳細は
図像と隠された意味が染み込んでいる。作品を再咀嚼（さいそしゃく）しながら、リウ・イエは、当時のパートナーと自分自身の間で芸術的な議論が生じたこと、そして、展開されるシーンはこの特定の記憶への直接的な暗示でもある。
この議論の比喩的な結果は、絵の中の登場人物の中に確認できる。
女性像の顔は影で半分隠されたままで、自伝的な天使たちはモンドリアンのブロードウェイ・ブギウギを引きずりながら、さらに、それを引きずり去ろうとしているかのように、断固として前に踏み出している。
She Isn't Afraid of Mondrian北京を拠点とするアーティスト、リウ・イエは
北京を拠点とするアーティスト、リウ・イエは、正確で巧みに表現された具象絵画で知られる。現代文化と古い巨匠絵画から等しく引き出された。そのリウ・イエの幅広い視覚的基準には、このモンドリアンや、ウサギのミッフィー、そして、プラダ等の多くの広告等も含まれる。
また、彼は、幾何学と遠近法を駆使して、この最も身近な主題の、並外れた、「方向感覚を失わせる」ような作品を制作する。
Liu Ye：リウ・イエ
Liu Ye：リウ・イエ（劉野,1964- /北京生まれのアーティスト・画家）
1964年北京生まれの劉は、北京の中央美術学院で絵画（壁画）を、北京工芸美術学校で工業デザインを学んだあと、ドイツに移住、ベルリンの芸術大学で教育を続けた。
アムステルダムでの滞在を含め、ヨーロッパでの6年間滞在で、西洋美術史と建築についての知識を深めた。また、彼は、ハンス・クリスチャン・アンデルセンやルイス・キャロルの物語、トルストイやナバコフの著作など、文学的な言及で知られている。そして、ミニマルな幾何学的構図は、リウ・イエの作品の折々にモチーフとして登場する。
Fondazione Prada - Liu Ye, Storytelling
Prada Foundation 1min
リウ・イエのアートワーク
この後も、ランダムになりますが、どこかの時点で、また、リウ・イエの絵コラムにつながります。それは、1枚ずつに、大きな視点が埋め込まれているからです。お時間の許す折に・・・
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