ミック@アート好きのノート

人生を彩って豊かにする芸術に夢中になって、日々書き連ねています。アラフォーの男性です。…

ミック@アート好きのノート

人生を彩って豊かにする芸術に夢中になって、日々書き連ねています。アラフォーの男性です。 文学・音楽・絵画・映画を主に、ファッションや建築も。 芸術に関するエッセイや批評、創作の短編小説を定期的に更新中です。

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初めのご挨拶、簡易サイトマップと更新スケジュール

はじめに 皆さん、こんにちは。ミックと申します。これからこちらで、芸術についてのエッセイや批評、創作を定期的に発信していきたいと思います。 内容は、文学・音楽・絵画・映画の四本柱を中心に、もしかしたらファッションや建築もたまに入るかもしれません。 どちらかといえば、古典と呼ばれる作品が好きな傾向があります。19世紀の小説やクラシック音楽、印象派の絵画や古典絵画・映画が主な守備範囲ですが、ロック音楽や前衛的な作品も取り上げていきます。時評的な感じで取り上げる作品もあ

    • 異郷は力をくれる -ドヴォルザークの交響曲第9番『新世界』について

      【金曜日は音楽の日】 新しい場所で、新しく何かを始めること。それは、作品に力を与えてくれます。作者がその場所に開いた心で臨めば、素晴らしい変化をもたらすこともあります。 そんな異郷での新しい力を取り入れることに成功した音楽として、ドヴォルザークの交響曲第9番『新世界』を挙げたいと思います。 第2楽章や第4楽章のテーマがBGMに使われて有名ですが、それ以外にも聴きどころがあり、複雑な味わいの名品になっています。 第1楽章は、暗い序奏から始まります。そして、玉虫

      • 夢を重ねたアップリケ -傑作映画『私の20世紀』の魅惑

        【木曜日は映画の日】 夢というのは、意味が分かるようで、分からないからこそ、魅力的だと思っています。 それゆえ、その中身をフィクションで扱うのは、実は結構難しい。「理解できる」と「不思議」の微妙なバランスが必要だからです。 映画でも、物語を進める「装置」として、夢は昔から使われてきました。しかし、映画が夢そのもののような不思議さに満ちている作品は多くない。そんな作品の一つが1989年のハンガリーの傑作映画『私の20世紀』です。 『私の20世紀』は、ハンガリー出身の映画

        • 素直な心のうた -小説『車輪の下』の美しさ

          【水曜日は文学の日】 以前『三四郎』について、ある種の途上で移行期だからこそ小説として美しいということを書きました。それとは別に、不定形な素の姿だからこそ、美しい青春小説もあります。 ヘルマン・ヘッセの高名な『車輪の下』は、そんな魅力的な小説の一つです。 田舎の秀才少年、ハンス・ギーベンラートは、神学校に優秀な成績で合格します。 しかし、厳しい学校での勉強や、反抗的な少年ハイルナー等、周囲の影響を受け、徐々に学校についていけなくなります。ドロップアウトして、何と

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          2024年4月のお礼と振り返り、時代小説新連載のお知らせ

          こんばんは、そして、こんにちは。ミックです。 今月もありがとうございました。改めて、皆さんが読んでくださることが、私が書くモチベーションになっています。お時間をいただいて、読んでいただくことで、皆さんにとって、少しでも楽しい時間を過ごしていただけたなら、幸いです。 今日はいつもの月次振り返り。とその前に、5月からの新連載小説についてお知らせしたいと思います。 時代小説新連載のお知らせ 5/4(土)から、毎週土曜日21:00に、新しいシリーズの創作小説を投稿しま

          2024年4月のお礼と振り返り、時代小説新連載のお知らせ

          心の色をなぞる -ルドンの魅力について

          【月曜日は絵画の日】 前回、生涯それ程作風を変えなかった、川瀬巴水について書きましたが、絵画史には、強烈に作風を変化させた画家もいます。 変化する画家の筆頭には、生涯四回以上、意識的に画風を変化させたピカソが勿論います。しかし、彼は実のところ、かなり理詰めに考える芸術家であり、とりあえず、その変化の動機は何となく理解できます。 しかし、フランスの画家、ルドンの場合は、相当特殊な変化です。 彼は、最初、黒一色の奇怪な版画家としてデビューし、名声を博します。しか

          心の色をなぞる -ルドンの魅力について

          友情が紡ぐ夢の光景 -『川瀬巴水 旅と郷愁の風景』展について

          八王子夢美術館で開催中の、『川瀬巴水 旅と郷愁の風景』展に行ってきました(6/2まで)。大正から昭和にかけて活躍した版画家、川瀬巴水の色鮮やかな版画を集めた、非常に見どころのある展覧会でした。 私は巴水についてそれ程詳しくなく、Xを始めて、絵画系のアカウントさんを見ていたら、非常によく出てくるので、興味を持った次第。年譜や書簡もある充実した展覧会を見て、この画家の良さと独自性が伝わってくるように思えました。 かのスティーブ・ジョブズも愛好して、何枚も版画を所有し

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          【創作】最後のライブのあとで【スナップショット】

          お疲れ様 ありがとう、来てくれて とてもいいライブだったよ 歌も踊りも素晴らしかった 観客の人たちも とても盛り上がっていたし 私の曲に興味がないんじゃなかったの? そんなことはないよ 僕の趣味ではないけど 今まで君のライブに行かなかったのは 君に迷惑がかかるのが嫌だったから そうだよね 本当にありがとう もう週刊誌を怖がる日々もなくなるし マスクをしなくても町を歩ける いつでも自分自身でいられるはずなのに 多分最初は自分が自分でなくなったように 感じるん

          【創作】最後のライブのあとで【スナップショット】

          魔力に浸る音楽 -名盤『レッド・ツェッペリンⅣ』の凄み

          【金曜日は音楽の日】 ここではない、遠い場所からの力を感じること、それは音楽の醍醐味の一つだと思っています。 そんな、遠い異界の魔力を感じるアルバムの一つが、ハードロックバンド、レッド・ツェッペリンの1971年のアルバム、通称『レッド・ツェッペリンⅣ(フォーシンボルズ)』です。 『天国への階段』という、ロック史上に残る名曲を擁し、語り尽くされた感もあるこの大傑作ですが、改めて聞くと大変面白く、何度聞いても飽きないアルバムです。 一曲目の『ブラック・ドッグ』は

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          「時」の真珠の魅惑-名作映画『ローラ』 について

          【木曜日は映画の日】 時というものは、目に見えません。私たちが感じることができるのは、時の痕跡だけ。そして、それが驚くほどの美しさを見せることがあります。 そんな「時」の美しさをドラマで描き切った作品としてフランスのジャック・ドゥミ監督、1960年の映画『ローラ』を挙げたいと思います。 「ヌーヴェルヴァーグの真珠」とも言われるこの作品は、精巧かつ簡素な、素晴らしい「時」の結晶と呼びたくなる作品です。 物語の舞台は、ドゥミ自身の故郷のナント。アメリカの水兵た

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          心の中を辿る旅 -小説『失われた足跡』の魅力

          【水曜日は文学の日】 旅をすることは、自分の内面を探検すること。それは、ロードムービーや、旅を巡る小説における魅力でしょう。 私が好きな「旅をする小説」の一つに、キューバの小説家カルペンティエルの『失われた足跡』があります。探究としての旅が個人の内面にダイナミックに結びついた名作です。 アレホ・カルペンティエルは、1904年、スイスのローザンヌ生まれ。国籍はキューバでありながら、父親はキューバで有名な建築家のフランス人です。異国の地で生まれたことは、彼の作

          心の中を辿る旅 -小説『失われた足跡』の魅力

          【創作】美術展で【スナップショット】

          デジャブって信じる? この光景は 前にどこかで見たことがある ってこと? そう どうだろう 体験したことがないから 分からないな 私は今感じている この絵に この絵のこと? これは中世の絵だ 狩りをする沢山の人たちがいて 森の中を駆けている 色とりどりの服を着て 馬に乗っている人たちがいる 棒を持って 犬たちがいて 暗い森の中を駆けている この絵に懐かしさを感じる? 懐かしいとも違う この絵の場所に 私は立っていたという 不思議な強い感覚

          【創作】美術展で【スナップショット】

          民衆の中のリアル-クールベの絵画についての随想

          【月曜日は絵画の日】 絵画において、リアルであることは、よく考えると不思議なことのように思えます。 というのも、古代の壁画から、仏教、キリスト教の宗教美術を含めた近代以前の絵画まで、現実のありのままの光景を描いたものが、実は結構少ない気がするのです。 キリストの磔だったり、古代の神話であったり。いや西洋に限らず、人類の視覚芸術は、「この現実にはない、現実以上の世界をいかに現出して体感させるか」に、長い間多くの賭け金が置かれていたように思えます。 肖像画です

          民衆の中のリアル-クールベの絵画についての随想

          言葉をきらめかせる -ボブ・ディランの詩と音楽

          私たちは文学と音楽を切り離して考えています。しかし、本来はこの二つは結構混ざっていたものだったと思います。 シンガー・ソングライターのボブ・ディランが、ノーベル文学賞を獲った際、選考委員の一人が、古代ギリシアでは、詩人は自ら歌う存在だった、といった感じのコメントを残していたように記憶しているのですが、それはある意味真実です。 個人的には、最初に衝撃を受けた詩人は、ランボーでもマラルメでもなく、ディランでした。特に彼の66年の大傑作アルバム『ブロンド・オン・ブロンド』を

          言葉をきらめかせる -ボブ・ディランの詩と音楽

          【創作】ダ・ヴィンチの吸血鬼 第3話(終)

          ※前回はこちら ダ・ヴィンチの絵が消えた! 静かだった朝食の場は騒然となりました。 ディアモ氏は真っ青になって悪態を呟くと、ヴェッティに平謝りに謝り、カストルプ氏に非礼を詫びて広間を出て行きました。シモーネ、ヴェッティ達も一緒に出て行きます。 しかし、カストルプ氏はというと、立ち上がることもなく、悠然と食事を摂って、口をナプキンで拭きました。 すると、何かに気づいたようにそれをしげしげと見て、執事を呼びました。 「ここに印刷されている文言は、何かわかるかね?」

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          山の音楽の魅惑 -ブルックナー『交響曲第5番』について

          【金曜日は音楽の日】 ブルックナーは、クラシックの中でも、不思議な立ち位置にいる作曲家な気がします。 「嫌いなわけではないけど何となく苦手」という方と、熱烈に好きというファンに分かれる感じがしています。つまり、はっきりと人を挑発するような要素はないのだけど、何かとっつきずらい感じがする。 苦手な方や、まだ聞いたことのない方には、私は『交響曲第5番』をお薦めしたいです。 『交響曲第4番(ロマンチック)』が、一般的にはどちらかというと知名度が高いですが、『第

          山の音楽の魅惑 -ブルックナー『交響曲第5番』について