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最初のポチから貴方の人生は変わるかもしれません

前回からの続き

今から4年程前の2020年2月に私は初めて米国個別株の購入ボタンを押しました。あれからもう4年が経ち多くの経験を積ませていただきました。経済の流れも分かるようになり、金融知識も身に着いたおかげで投資による収益も追いついてきました。まさにあの時から私の人生は変わったのです。

2020年2月、株式市場はコロナショックの最中に突然の暴落を経験しました。理解せずに購入した株は著しく下落しました(むしろ、下落する株を購入していたと表現する方が正確かもしれません)。誰にも相談できず、株を売るべきか買うべきかで途方に暮れていました。その時に自分は何故個別株投資をしようと思ったのかという原点に立ち返ってみたのです。不安で夜も眠れない日もありましたがその都度ネット上での記事、新聞、偉大なる方々が出版された本を読み漁りとにかく理解をしようと必死に行動しておりました。

2020年3月20日 突如相場が反転する

それまで下落一辺倒だった相場が米国政府による現金給付やFRBによる大規模金融緩和、コロナに対するワクチンや治療薬の情報もあって反転しはじめたのです。流れが変わったと思った僕は新たに資金を入れてドルを買い、アッヴィとマイクロソフトを買いました。1ヶ月前は不安で眠れなかったのがあまりの暴騰ぶりに今度は興奮して眠れなかったのを覚えております。今にして思えば当時相場環境に恵まれたのは間違いないですが、一歩踏み出す事や波に乗るという判断をする際はどちらに転ぶか全く分からなかったという点も事実です。未来の事は誰にもわからないのですから・・・

その頃から朝一にTwitterを確認する事やYoutubeでマクロ経済の動きを説明してくださっていた動画を見ることが日課になっていました。フォローするインフルエンサーの方も増え、オンラインセミナーなどにも多く参加して知見を広めるようにはしておりました。経済指標にも毎日触れる様になり多くの何故に遭遇してはその都度調べて確認し、できるだけ理解できる様に心がけていたと思います。この時の自分を支えていたのは金融リテラシーが身に着くかもしれないという期待感と自身が成長できている実感を味わえたことだと思います。

2022年2月高インフレ指標が出始めてから相場がおかしくなる

それまで比較的好調だった株式市場は、サイクルの転換期を迎えました。コロナ禍からの経済復興により、燃料やホスピタリティ業界を含むあらゆる分野で人手不足が生じ、急激なインフレを招いたのです。私は当時、この高インフレが株式市場にどのような影響を与えるかを十分に理解しておらず、利益が出ていた個別株を保持し続けていました。今振り返るとこれが2回目の暴落体験だったため、どこかで楽観視していたのかもしれません。その後、FRBはインフレ抑制のために、1月に0%~0.25%だった政策金利を年末には4.25%~4.5%へと急激に引き上げました。この1年で私は資産の約35%を溶かしてしまったのです。

この時に何を一番に考えていたのかを振り返ると、とにかくマーケットから退場しない!!この1点だったと思います。急激に落ちた相場は力学的にジワジワ戻る事を身体が覚えていたのだと思います(全ての銘柄が戻るわけではもちろんありません)まずは冷静になり現在いる相場サイクルは逆金融相場だと理解し、自身のポートフォリオを組みなおしました。改めて金利とインフレという魔物が経済に与える影響を身に染みて感じた次第です。この経験は翌年の2023年のPFでも活かされ現在にもつながっております。

波乱万丈な投資人生を歩んで来ましたがすべては2020年のあの勇気を出した1ポチから始まったのは間違いありません。何度も心が折れそうになった時に繰り返し自分に言い聞かせたのは、何故個別株投資をしようと思ったのかということです。ですからこれから始めようとしているのだけどどうも踏み出せないという方は、理由をもう一度考えてみてください。その答えが個別株では無かったのであれば無理してやる必要はないと思います。私自身まだまだ勉強不足の身ですがこれからも個別株投資は続けていくつもりですし、より多くの事を学んで成長を味わいたいと思います。

この記事がこれから個別株投資をされる事を考えておられる方々にとって少しでもお役に立てれば幸いです。

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