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【初外出】アルツハイマー認知症母の介護奮闘記2024/05/04


父の命日である本日5/4、10:00〜15:30グループホームから自宅に初外出完了しました。

姉が一足先にホームに到着。9:50くらいにホームの駐車場に車を停めて、歩いて来る私を待ってから玄関のチャイムを鳴らそうと思っていたそうです。しかし、ホームの施設長さん、気配を察してか、待ち構えていたのか、自ら玄関を開けて姉を迎え入れてくれたそうです。母もしっかりと身支度を整えて、内玄関の椅子に座っていました。

姉の車の後部座席に母と並んで座ってから、自宅まではほんの5分ばかり。
「どこかわかる?」
と聞いたら、ご機嫌で鼻歌のように数字を数えながら「おうち」と言って、車を降りてから自宅の玄関までの歩数を数え始めました。
「いち、に〜、さん、し〜・・・」
ちょうど20歩で自宅玄関のあがりかまちに腰を下ろすことができました。

脚力は相当弱っているのか、両脇を姉と私に抱えられてやっとこさ歩ける感じです。

会話は、わかっているのかいないのか、ふわふわした感じです。

まずは和菓子とお抹茶で軽く腹ごなしをしました。甘いお菓子が大好きだった母は美味しそうにパクパクと食べて、お抹茶も、熱くて火傷しないかと心配になる程ゴクゴク飲み干してくれました。

その後、ご近所の旦那さんが亡くなられた話をすると「まあ〜、〇〇さんのご主人が?」と、この時はハッキリとご近所さんの名前もすっと出ました。ぜひお参りに行きたいと言うので、姉と2人がかりで母の手を取りながら数百m先のご近所さん宅まで向かいました。留守を心配していましたが、奥さんが出てこられて、すごく懐かしがってくれました。何しろ、コロナ前にグループホームに入所する前に会って以来なので、5年ぶりでしょうか?

「お母さん、ずいぶん変わったね〜。若い頃はとってもきれいだったよね。」

と、86歳になるその奥さんはびっくりしていました。亡くなられたご主人は87歳だったそうです。母も今年90歳。「お互いに歳をとったね。」とご近所さんならではの軽口をたたいても許される関係性。お参りできてよかったです。

今年も庭の芍薬はなんとか咲いてくれました。

『立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花』

人間、歳を重ねると、こんなことわざが似つかわしかった母の外見を変えてしまいます。でもでも、母の顔の皺の数やシミの入りようは、母の生きてきた証です。私達三姉妹を育ててくれた大きな結晶の様だと感じています。

お昼ご飯は、瓦そばにイカと厚揚げの煮物、ほっけの焼魚にしました。こちらも、ゆっくりと介助しながらですが、美味しそうに食べてくれました。

食後のお昼寝を短時間にさせて、なるべく刺激を与えて起こす様にしました。でないと、夜があまり眠れず、ホームのスタッフにご迷惑をかけてしまうから。でも、以前にもまして椅子に座ったままうとうとする回数が増えている様でした。

トイレ誘導も3回。オムツのパッドは2回は濡れていて、最後の1回は大丈夫かと思いましたが、立ち上がる時にぽとぽと漏れてしまいました。おしもの介助も、スタッフの話だけではなく実際にやってみないとその大変さがわからないものですね。介護してくださるスタッフのみなさんには頭が下がります。

5月のゴールデンウィークでこの暑さだったら、夏の猛暑が想像できます。熱中症やいろんな病気で体力が落ちない様、母も私達娘もお互いの納得がいくまで生きていて欲しいなと思います。

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