見出し画像

たった4年のギャラリーおかみ①

アートや美術とは全く関係ない世界にいた私が、なぜかアートギャラリーを立ち上げて、そこのおかみとして孤軍奮闘した4年間の事を記録します。


起業

まずはギャラリー開設までの起業のことについてお話しします。

54歳、起業の「キ」の字もわからないただの主婦だった私は、どうしたら会社を起こせるのか、様々な本を買って読む所から始めました。

本屋さんに行けば、起業関係の本はたくさんありました。でも、どれも難しい専門用語の羅列で、どうも面白くなく、途中で読むのをやめてしまったりの連続でした。

女性向けで優しい言葉で書かれている表紙も可愛らしい本を2冊だけ読破しました。そして、なんとなく私にもできるかもしれない、という淡い感触だけでふわふわと予定を立て始めました。予定と言っても、〇〇年の〇月辺りに開業できたらいいな、程度のものです。

次に、広報誌で見つけた地域の起業セミナーなるものに参加してみました。もう全部処分してしまいましたが、数百ページにもわたる資料付きで、全部で8回位だったでしょうか。1回4時間程、ビッシリ講義や演習などを行なって、開設届の書き方から、資金計画書に至るまで、基本を教わりました。

「ああ、みんなこんな書類を作り上げて会社を立ち上げてるんだな」と、感心すると言うか「大変だなぁ〜」と、もう引き返したい気持ちにさせられました。

その頃は手当たり次第に、私のアンテナにひっかっかったセミナーに参加していました。

そんなある日、小耳にはさんだワードに非常に興味をそそられました。
それは「哲学」です。

哲学

「哲学」と「起業」。全く違うグラウンドで遠い存在のようにも思われましたが、当時の私に備わっていないのは「腹をくくる」ための思考の改革なのではないかと考えたからです。

月に一回、地元であったり、大阪・東京であったりの「哲学塾」に通いだしました。難しくてついていけない分野でしたが、どっぷりとその世界に染まってしまいました。自分がそれまでの自分の数段階上にいる様な錯覚を得られる空間でした。

その錯覚で、なんとなくその延長線上に起業する事ができたように思います。
2017年9月26日アートギャラリー開設。
ギャラリーおかみに就任致しました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?