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美術系Youtuberいとはるが主催する「art geek home」の公式note。月に1回アトギメンバーが書いたコラムをまとめてお届けするアトギマガジン。アトギアトリエ。◼️入会希望はコチラ▶︎ https://extroom.studio/rooms/artgeekhome

マガジン

  • 【2020年3月】agh magazine

  • 【2020年2月】a.g.h magazine

    「a.g.h magazine」は、アートコミュニティ《art geek home》が毎月発行しているwebマガジンです。コミュニティのメンバーが、アートや美術に関して調べたこと、感じたことを記事にします。

  • 上野で楽しむ西洋美術

    国立西洋美術館の絵画をより楽しく見るための橋渡しができるように書いていきます。文:Yamma Hiroki

  • 【2020年1月】a.g.h magazine

    「a.g.h magazine」は、アートコミュニティ《art geek home》が毎月発行しているwebマガジンです。コミュニティのメンバーが、アートや美術に関して調べたこと、感じたことを記事にします。

  • 【2019年12月】 agh magazine

    「a.g.h magazine」は、アートコミュニティ《art geek home》が毎月発行しているwebマガジンです。コミュニティのメンバーが、アートや美術に関して調べたこと、感じたことを記事にします。

最近の記事

  • 固定された記事

a.g.h magazine(アトギマガジン)の軌跡。

こんにちは!art geek homeが発行している「アトギマガジン」は2019年6月から始めたものです! そう!10月以前から発行されていました。ここnoteに投稿される前は、BCCKSというサービスを使ったり、gif形式にしてツイッターに投稿するなど様々な試行錯誤しながらやっていました(今もそうだけど・・・) でも、今まで発行されてきたアトギマガジンでも書いてくださった執筆者の情熱がnoteのフォロワーさんに見えないのは勿体無い! と思いこちらにまとめ記事として公

    • 「ジェンダー」の問題はみんなで対話することが大事

      画像:『アントニーおばさんの宿屋』ルノワール 〜〜〜〜「1960年代以降のフェミニズム・アートと現在の課題」という勉強会を終えて〜〜〜〜 こんにちは!AYA(@muda_konpas)です。 6月25日(木)art geek lab(アトギ)で「1960年代以降のフェミニズム・アートと現在の課題」という勉強会をしました。 これは、フェミニズム・アートを説明する記事ではありません。勉強会を主催した私の感想&反省文です。個人的な記事であることを最初に言っときます。 ーーー

      • 私たちの美術の見方

        美術ってどう楽しめば良いんだろう? そんな事を一度は考えた事があるのではないでしょうか。 というのもここ数年「美術の見方」的な本を頻繁に本屋で目にするようになりました。これは多くの人が美術に関心を持っているからだと思います。 そして特に最近は美術を感性ではなく理性で見る事を勧める本や記事を多く見かけます。いくつかそれらの記事から文章を抜粋してみました。  しかし西洋美術は、単に見ただけでは意味がありません。「感じるままに見ればいい」はウソと言っていいでしょう。「この絵

        • ブリュアンの一瞥

          アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック作 《アリスティド・ブリュアン》 Aristide Bruant 1893年 グワッシュ、油彩,紙 81.2×105.0cm  ロートレックの作品の前に立ったとき、額縁の向こう側の空間を覗いているような気持ちになることがよくある。タッチは必ずしも写実的ではないのだけれど、人物の何気ない一瞬の動き、その時の身体のラインや表情、目線……。 多分、見たものを《捉える目》の的確さと、それを手から筆へと素速く正確に反映させる技術の確かさがその

        • 固定された記事

        a.g.h magazine(アトギマガジン)の軌跡。

        マガジン

        • 【2020年3月】agh magazine
          2本
        • 【2020年2月】a.g.h magazine
          1本
        • 上野で楽しむ西洋美術
          4本
        • 【2020年1月】a.g.h magazine
          1本
        • 【2019年12月】 agh magazine
          3本
        • エリートのふりしてアート
          3本

        記事

          私たちが美術を好きになったきっかけ

          「最後の晩餐は予約が必須です」                     「ゴッホ展 待ち時間◯◯分!!!」                   「ダビンチの絵画、史上最高4.5億ドルで落札」 一体美術の世界はどうなってるんだろう??? 刺激的な娯楽がたくさんあるのに、音も出なければ動きもしない一枚の絵の何がそんなに魅力的なんだろう? そんな事を考えた事はありませんか? 僕は以前までそう考えていました。 しかし、ヨーロッパの有名美術館は未だに予約が必須なほどの大人気で

          私たちが美術を好きになったきっかけ

          「聖ミカエルと竜」で連想した日本のあの人

          こんにちは!本日取り上げる絵は14世紀にイタリアで制作された『聖ミカエルと竜』という以下の宗教画です。 本日は前半にこの絵画の主人公である「聖ミカエルについて」、後半に「僕なりのこの絵の見方」を書いて行きたいと思います。 1.聖ミカエルとは?皆さんは、聖または大天使ミカエルをご存知でしょうか。聞いたことがない方も、この聖人が祭られている教会を一度は耳にしたことがあるのではないかと思います。 僕も去年行ってきました。フランスのモン=サン=ミシェルです。(ミシェル=ミカエル

          「聖ミカエルと竜」で連想した日本のあの人

          1月号 a.g.h アトリエ

          こんにちは!美術系YouTuberいとはるさんのオンライサロン「art geek home」で企画しているアトギアトリエです。 アトギアトリエは2ヶ月1度、オンライサロンのメンバーが作品を作って、作った作品について語り合うことをやっています。 今回のテーマは「クリスマス」!季節外れ! 各々、写真、絵、イラストなどの好きな媒体で好きに作りました。 タイトル:カラフル コメント:周りから見たら真っ白い何も描かれていない無機質な絵。でも真っ白いが色がついてあるのだ 作者

          1月号 a.g.h アトリエ

          ゲツセマネの祈り/ルーカス・クラーナハ

          こんにちは。『上野で楽しむ西洋美術』第三回の記事を書いていきたいと思います。 皆さんは、西洋美術と聞いてどこの国を連想するでしょうか。 ルネサンス絵画が有名なイタリアでしょうか?印象派などで有名なフランスでしょうか? 今日は若干イメージが湧きずらいドイツの絵画について取り上げてみました。紹介するのは以下の写真の『ゲッセマネの祈り』という作品です。 今回は「1.作者、2.主題、3.時代背景」の3つの点から鑑賞していきます。 1.作者→ルーカス・クラーナハ(クラナッハ)

          ゲツセマネの祈り/ルーカス・クラーナハ

          芸術が変化した時ーパリの近代化ー

          どの時代も人々の生活様式が変わり、それに伴い文化が変化してきました。アートの世界も科学の発展と共に変化してきたのです。 今回は、パリの近代化がどのように起き、それが与えたアートへの影響を紹介したいと思います。 パリの近代化におけるキーパーソンは、”ナポレオン3世”です。彼は叔父であるナポレオン1世が成し遂げられたかった、パリの近代化を強く押し進めました。若い時、叔父の影響で追放にあい、ヨーロッパ諸国を周り、さまざまな都市を見てきたのです。 特に印象的だったのがローマとロン

          芸術が変化した時ーパリの近代化ー

          わたしの美術鑑賞の原体験、のようなもの

          こんにちは、学(まなぶ)です。 今年もさまざまな展覧会に足を運びました。 art geek homeの活動でギャラリーデビューもできて、 自分の活動範囲も広がり嬉しい限りです。 最近は美術鑑賞が近い生活を送っていますが、 以前は美術鑑賞をあまり楽しめていませんでした。 話は遡って、私が大学生の時の話。 多摩美術大学の絵画学科に通っていた私は、よく「美術ってなんだろ?」「なんで人は作品を作るんだろ?」と考えていました。 答えのヒントが無いかと、とにかく美術館に足を運ん

          わたしの美術鑑賞の原体験、のようなもの

          世の中クリスマスムードですが、今日の絵はそんな雰囲気をぶち壊すかも知れません。まずはご覧ください。 妙な形だな、と思いませんか。縦の幅がわずか30センチ強、対して横幅は2mとかなり長め。 そこに男が横たわっています。 正確には“横たわった男が描かれている”のですが、ほぼ実物大なこともあって生々しさがすごい。 青黒い手足と顔色、口は半開き……ああこれは墓の中の絵なんだな?と、直感的にわかるような絵です。石の質感や敷布は細部まで写実的で、だまし絵のよう。足元に何か文字も刻まれ

          サイエンスとアートの交差点

          エリートの、ふりしてアート「サイエンスとアートの交差点」 ハイスピードカメラで捉えた図像。 それと同じ描写の絵が19世紀に描かれていたらすごくないですか? みなさんお馴染み、葛飾北斎『富嶽三十六景神奈川沖浪裏』に描かれた、いくつもの手が伸びるような波たち。 あなたはどう感じますか? 「ちょっと表現が荒くない?ここまでの躍動感はやりすぎでしょ!」などなど、いろんな意見があるかと思います。 実は、北斎のこの波、ハイスピードカメラで捉えた実際の波の造形と同じなのです!

          サイエンスとアートの交差点

          ソロモンの塗油

          こんにちは!先日、国立西洋美術館の企画展、ハプスブルク展に行ってきたのですが、下の写真の『ソロモンの塗油』という作品がとても自分の好みにヒットしました。 ちなみに僕の場合、美術館で一番テンションが上がるポイントは、お目当の作品を見たときよりも、「全然知らないけどめっちゃいい!」という作品を見つけた時です。 それは多分、僕が美術館へ行きたくなる理由が、もちろん単に「綺麗なものを見たい!」とか「歴史的芸術作品を見たい!」ってのもあるのですが、一番の理由が「作品を見た時の感情を

          ソロモンの塗油

          賽の河原

          東山の六原というところに「賽の河原」と呼ばれる場所がある。 まさにあの賽の河原であって、ここから三途の川をわたり、えんまさんの元へいくということだ。 なるほど、目の前には六道の辻と大書した石碑が立っていて、その先にはえんまさんと小野篁を祀った六道珍皇寺がある。 ここには小野篁がえんまさんのもとに往復する際に使った冥土通いの井戸(左)と黄泉がえりの井戸(右)もある。 そんなところにある賽の河原だから迫力満点だが、となりは野菜が安いトバヨネという食料品屋さんで、そのすぐ近

          賽の河原

          アートは虚構の中に

          私たちが芸術鑑賞する際、どのような基準で作品の良し悪しを判断しているでしょう? 信仰を伝える為、物語が描かれた壁画。 まだ見たことのない荘厳な景色を描きあげている風景画。 有名な人物を伝える為、その人の表情、性格を正確に表している肖像画。 これらはどのような基準があり、多くの人が支持し、後世に残ってきたのでしょうか? それは、時代の象徴だったり、その時代における新しさを提示してきた作品なのかも知れません。 その中で、これらの傑作が傑作であるという見方をなぜ”

          アートは虚構の中に

          城の見える風景/バルトロメオ・モンターニャ

          第1回は、入口すぐに展示されているこちらの作品です。 作者については諸説あるそうですが、ダ・ヴィンチやボッティチェリに近い15世紀後半から16世紀初頭の作品と言われています。以下の点を念頭に置いて鑑賞してみましょう! この作品はこの時代に描かれた数少ない風景画の1つです。 実は、西洋の歴史において、つい200年前まで、風景画よりも宗教画や歴史画が高尚なものでした。実際に有名なルネサンス期の絵の多くが宗教画で、風景はあくまで背景です。 そのような事情からこの作品はとて

          城の見える風景/バルトロメオ・モンターニャ