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人生の後半に夢を観る-身体と心が軽くなって-



先日、以前の職場の先輩と会い、先輩がシルバー期に入ったら、"足るを知る"の気分で、色んな事がどうでもよくなったと言ってた。

私はこの3年コロナ禍の中にも関わらず、心は自由に体も軽くなってますよ、と心の中で呟いた。

あきらめるのではなく、望むことの内容が変わったのか。

いまさら権力や地位なんて望みもしないし、寧ろ孤独や絶望を体験した年齢になっている。

勿論、人間だから揺れはある。絶対の希望が常にある訳でもない。
なんで仕事に行くのか、人混みかき分け電車に乗るのかとため息が出る。

加齢によって、確実に肉体は衰えるのは事実。内臓もそうだろう、機能が落ちて替えがない。

でも気持ちは?
精神論を持ち出す気はないけれど、楽しいとか嬉しいとかなりたいよね。

だったら、身体からのアプローチ。

それをこの数年で体感している。 

4年前母を介護して自宅で看取った。
終わった後、私の中は空っぽになっていた。人の生死を背負って生きるありがたさと重さが分かった時間だった。
介護で身体に疲れと痛みが残った。

アロマセラピーの学びの中でホスピスで行われている音楽療法がある事を知ったが、高齢者向けにもあり、その一つに"ドラムサークル"というがあり、音楽関係の友人の紹介で参加したグループの中で、ナカガワエリさんが主催する"即興楽団UDje"に出会った。
うじゃ、と読みます。

うじゃのワークショプは、
参加者全員で、即興で太鼓を合わせる時間と、即興で声と身体の動きを合わせていく時間があった。
言葉を使わないコミニュケーション。
誰でも参加可能で、何が出来て出来ないは全く関係ない時間。
とても、楽しかった。

主催者のナカガワエリさんは、関西に住んでいて東京に出張に来て、ワークショプを開催していた。

うじゃの他に"姿勢の教室"を主催していて、コロナ禍以前は月に一度ほど東京で開催されていて通っていた。

介護で疲れた体を整体に行く整えていたものの、なかなか疲れが取れなかった。
"姿勢の教室"は、自分で自分の身体を整えるやり方が身につくと聞いて参加した。

コロナ禍になり、エリさんがリモートで姿勢の教室を個人レッスンすると聴いて始めてみた。

毎日自宅で10分程自主練習して、次の週に、新しいリモートレッスンを受け、少しだけ身体と頭が納得して、の繰り返し。

人は子供の頃無意識に身体の中心を上手に使いながら、発達させるらしい。

大人になると職業や生活の中で自分の都合のよい身体の使い方をすることでコアが緩くなり、歪みが出来、それが身体の痛み、未病のだるさになるようだ。

姿勢の教室は、子供の頃の身体に戻る手立てを教えてくれる。

身体の内側を意識して、身体の中の筋肉と骨の位置をより自然なところに納めていく。
だから、痛みが少なくなり、身体が軽くなる。

そんなつもりは無かったのに、エリさんに教えてもらったぐーぐーダイエットも併せて始めたら、2年前より10キロ程少なくなった。
体が軽くなって疲れが軽減された。

お腹がグーグー言ったら食べるからぐーぐーダイエットというようだ。
食べたいものは食べてる。"食べたい"の望みが変わって来たのか、特に大きな制限はしてない。

同年代の友人が置き換えダイエットのようなやつれ方ではないと言っていた。
若い頃の友人達に久しぶりに会うと変わらないね、なんて言われる。

写真の右は姿勢の教室に通い始めた頃。このあと、リモートの個人レッスンを始めて、左は最近の写真。
お見苦しい写真で申し訳ないです。

レッスンは1時間、週1回、ヨガマット一枚分だけの動きで、筋肉トレーニングのような大きな動きや、筋肉痛が何日も続くことは無く、レッスンが終わると身体の中から汗がじっくり出る。

人はこんなふうになったらいいのにとボンヤリとでも思っていたことが現実になると、その先のこんなふうになったら、と次々と考える。

エリさんが、妄想することを薦めてくれた。
妄想が自分を元気にしてくれる。

お見苦しい写真申し訳ない

標準体重で、
ウエストや手足が華奢ではなく、いたって普通。

身体が軽くなると、心が軽くなって、自分の人生にとって必要な事と、今は必要ではないことが、ハッキリして来る。

「 涙にくれた昨日よ 
サヨナラ夢追いかけようぜ
扉を開けて今すぐ飛び立とう

荷物なんかいらない 
心ひとつあればいい
人はいつだって生まれ変われる
別に人生の mission与えられたわけでもないのに
heart は一つ所にとどまる

昨日までの臆病な私の心よ サヨナラ
転がり続けよう 
風に吹かれ人はいつだって
自由な旅人
この世界の中に行きたい場所があるのさ
いつか終わりが来るその日
まで 
僕ら陽気な冒険者でいよう

きみを誘っていこう 
僕らの新しい旅に出ようぜ baby」

"旅に出ようぜBaby" 
作詞作曲 宮本浩次


私は旅に出る。
妄想を毎日繰り返して、現実に繋がっていく。

身体に合わなくなった洋服を捨てた。
諦めていたスカートやパンツに上着を入れる"イン"の着方が出来たこと❗️
これは太った事がない人には分からないだろうなぁ。

これからもリモートボディワークは続く。
痩せるというより、身体の芯を作り、心をより軽くなることを更新したい。

そして土台の足元の生活を大切にして、孤独と希望の共存をしつつ、人との繋がりを育みたい。

広がる感染症、世界の紛争、経済難の中で、まだ続くであろう人生の後半に共に希望の光を見る仲間を作りたい。

旅に出よう 風は吹いている

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