二等兵

1975年東京生まれ、東京在住。都内某所にて事務員やりつつ転職活動中。 読書とアニメ鑑…

二等兵

1975年東京生まれ、東京在住。都内某所にて事務員やりつつ転職活動中。 読書とアニメ鑑賞(ハイキュー!!・呪術廻戦・SPYxFAMILYなど)が趣味。最近、夏油傑(呪術廻戦)とオスカー・フォン・ロイエンタール(銀河英雄伝説)が似てることに気づいた。

最近の記事

249:きょうだい

5/31、温帯低気圧に変わった台風の置き土産が、雨風となって吹き付けていた日、私は最寄り駅の手前で電車を降りた。 時刻は20時を過ぎていて、目当てのものが残っているかどうかは分からないながらも、何とかコージーコーナーでケーキを購入し、急ぎ足で家路をたどった。 弟が20年勤めてきた会社が、今日で廃業するからだ。 盟友だった社長が急に他界し、残務整理までやりきった弟は、今日で退職となる。 インフルエンザとコロナに罹った時以外、弟が仕事を休んでいるのを見たことが無い。 18連勤

    • 248:それはそれは誇らしく

      二等兵はしがないサラリーマンである。 なので、毎日満員電車に1時間以上揺られて、都会へ仕事に行く。 それは、YONMARUの有明後のことだ。 いつものように電車に乗り、始発駅に向かう。 いつも顔を合わせる男性が、ふと私のリュックに目を留めて立ち止まった。 彼の視線の先にあるのは、リュックにつけていた缶バッジ。 そしてファスナーで揺れているキーホルダーだ。 彼は何も言わずに、すっと自分のカバンのファスナーを指す。 そこにあったのは、私が持っているのと同じキーホルダー。 こ

      • 247:夢のあとにて

        2024年5月19日。 『40th FANKS intelligence Day40~YONMARU』をもって、TM NETWORKの40周年ツアーが終了した。 2022年9月3日のぴあアリーナから追いかけてきた1年8ヵ月と17日の旅が、ひとつの区切りを迎えた日。 Day8から集め始めたアクリルチャームとリボンバンドは、12本。 うち2本は友達のお土産で、実際に足を運んだのは10回のライブ。 金色の夢に包まれて過ごしてきたこの日々が、どれほど幸福だったのかを、 今噛み締めて

        • 246:36年前、私たちはキャロルだった

          2024年4月20日・21日。 "40th FANKS intelligence Day35/36~YONMARU~"に参戦した。 DEVOTIONツアー、STAND 3 FINALツアーに続く、40周年最後のツアー。 初日を観終えてぼんやりと思ったことが、「ああここにいる人たちの多くが、36年前のキャロルたちなんだ」ということだった。 当時、ツアーに行っていた人もいるだろうし、私たちのように行けなかった人もいるだろう。 何故か、CAROLツアーはミュージカル仕立てのライ

        249:きょうだい

          245:さて現実は?

          何度思い返してもうっとりとしてしまう、極上の夢から醒めれば、現実がどーんと待ち構えている。 人生なんてそんなもので、たまに素敵な夢が見られれば上等というやつだ。 仕事に行き、私が不在にしていたわずか3日間で起きた出来事を聞いて、頭を抱える。 私が3月末でこの場所を去ることは、2月初頭には伝えていたはずなのに、後任さえ決まっていない。 去っていく人間に残してもらうものは、やりかけの新たなタスクではなくノウハウだと何度も言ってきたが、どうやらそんなものは聞こえてもいなければ見

          245:さて現実は?

          244:立川で見た極上の夢

          2024/3/7・8。 TM NETWORKのライブ、『40th FANKS intelligence Day33/Day34 ~STAND 3 FINAL~』の日。 友達と行った初めてのライブは、Day8だった。 ぴあアリーナで見た、初めてのTM NETWORK。 34年越しの夢がかなった日は、セトリなんて覚えていないくらい泣いた。 そしてDEVOTIONツアーを聖地・府中と東京国際フォーラム2Daysで参戦。 そしてSTAND 3 FINALツアーは、ウツと木根さ

          244:立川で見た極上の夢

          243:落とし物をしたら内定出た

          それは昨日のこと。 いつものように仕事をし、いつものように会社最寄り駅でPASMOをぴっとやり、やけに混んでいる電車に「なんでやねん!」と思いながら帰宅したわけでございますが、意気揚々と最寄り駅で降りようとして、気づいたわけでございます。 定期がない!!!! あわあわしながら駅員さんに、「あの、PASMO落として、あの」と訴える48歳。 人生初の定期紛失でございました。 思えば15歳の頃から定期券というものを使い続けてきた二等兵でございますが、普段の粗忽さが嘘のように、

          243:落とし物をしたら内定出た

          242:退職さえままならん

          「え、なんでなん」と素が出てしまった私は、絶対に悪くない。 わたくし、社会人歴が四半世紀を越えた二等兵でございます。 次の仕事も決まっていないくせに、軽やかに3月末での退職を会社に伝えているわたくし、有給休暇というものが残っておりました。 ですので、来月末はほぼ有給休暇を消化する予定を入れていたわけでございます。 一般的な会社でも、有給休暇を消化するので、最終出社は〇日です、なんてことはよくある話だと思うのです。 というか、私も今までそうやって退職する人を何十人も見てきまし

          242:退職さえままならん

          241:ゆるい男は嫌い。

          わたくし二等兵、倫理観がゆるい人間が嫌いでございます。 一口に”倫理観”と申しましても、対象物は様々にございます。 税金を無駄遣いする輩も、職業倫理というやつには反しているだろうと思うし、大嫌いでございますが、何が嫌いってそれはあなた。 会社における男女関係に対する倫理観のゆるさ が、最も嫌いなのでございます。 別に社内恋愛なんて好きにすればいいし、若かりし頃の二等兵とてまあ、そういう経験がないとは申しません。 楽しいよね、部署の人に内緒にしつつ、ちょっと離れた場所で待ち

          241:ゆるい男は嫌い。

          240:飲んで喋って笑ったらストレスがどっかいった話

          44日間、毎日投稿していたnoteだけど、ついにその記録が途切れてしまった。 でも後悔などしない。 だって、超絶楽しかったから! 以前働いた職場の飲み会に、当たり前のように呼んでもらい、当たり前のような顔をして喫煙所にいる女、それが私である。 定時ダッシュは決められなかったけど、冷たい雨の降る中を大急ぎで駅へと向かい、電車を乗り継いで地下道を早足で歩く。 通い慣れたるルートではなくとも、ビルに入ってしまえばこっちのもの。 喫煙所へのルートを間違えたりはしないのである。 「

          240:飲んで喋って笑ったらストレスがどっかいった話

          239:気温差9度の歯医者詣で

          気温が低くなる、とは言っていた。 確かに夜はひんやりと冷たい空気だったし、一度はリストラした毛布を掛ける程度には寒かった。 そりゃあ、こんな日に降る雨は、冷たいに決まっている。 そぼ降る雨を眺め、今日の予約変えちゃおうかなぁぁ!と思ったものの、歯医者さんを後に回すとろくなことがない。 おとなしく準備して、原付で歯医者さんへと向かった。 冷たい寒い顔が痛い!! 原付で走るということは、風を切るということで、すなわち雨粒がばんばんぶつかってくるということだ。 シールド下ろして

          239:気温差9度の歯医者詣で

          238:わくわくするのはいいことだ

          本日シフト休。 土日祝を休日としてきた社会人だったので、このシフト休というやつにはいまだに慣れられない。 一応、この生活も来月で終わる予定だけれども。 休みの日は、予定がない限り家事をするのが通常で、母上がお出かけの本日、私は家政婦だ。 汗ばむような気温の中、大量の洗濯物を干し、取り込んで畳み、各部屋に配達。タオルは所定の位置へ。 そして、少し目を離すと魔窟となる弟の部屋も、週に一度、必ず掃除をしてゴミを捨てる。 わかってる、こうしてやってあげてしまうから、弟は掃除ができな

          238:わくわくするのはいいことだ

          237:笑って気持ちよく過ごす

          今日は、朝から決めていた。 ネガティブな言葉を口にしない、嫌な顔をして過ごさない。 一日中、不機嫌な顔をして過ごすと、疲労感が倍になってのしかかってくる気がする。 被害者面をして(まあ今の状況については被害者のひとりではあると思うが)、不平不満を垂れてばかりいる自分が、不意にとても嫌になった。 だから、今日は朝から元気よく挨拶をして、笑顔で話すことを心がけて、嫌なことをしてくる相手にも、ちゃんと笑顔を向けて言葉を口にした。 しんとして空気の澱んでいたオフィスの中に、柔ら

          237:笑って気持ちよく過ごす

          236:ふっきれたら振り向かない

          出社したら、なんか濡れ衣を着せられていた。 メールチェックをしたら、なんかタスク剥がされてた。 これって…これって… 正式に退職まで給料泥棒していいって…コト!? 濡れ衣着せられてたって、タスク剥がされたっていいよ! だって辞める会社なんだもん! 私に重たいタスクがある方がおかしいよね!! というわけで、私はとても暇になりました。 暇とはいえ、まあ一応はマニュアルみたいなものを作る必要はあるんだろうけど、基本的にはもう関わらないつもり。 だって手を動かさないと、分からな

          236:ふっきれたら振り向かない

          235:ぐったりする日もある

          仕事帰りはいつも、目を閉じた瞬間に眠ってしまうのだが、今日は殊更にそれがひどかった。 たった1日で蓄積された疲労感というか、徒労感というか。 喉元まで上がってきた、「お前のせいやろが!!」という言葉を飲み込んで、大人の対応をしたものの、頭痛はひどいし、気持ちは下がるばかり。 明日にでも仕事飛んでやろうか、と思ったけど、それは大人のすることではないのでね。 外で煙草を吸いながら、色々と考えた。 でも考えるだけ無駄な気がして、考えることをやめた。 恐らくこのプロジェクトは、

          235:ぐったりする日もある

          234:へこんでいる暇などない

          先日面接を受けた会社から、「ご活躍お祈りメール」がやってきた。 ご縁がなかったね、わかりました! とメールを削除した。 数日前まで綺麗に咲いていた、窓辺に置かれた早咲きの桜が、はらはらと散るのを見て、「まるで私みたいだわ…」と感傷的に――なってる暇なんてあるかボケェ!! 自分を散る花に例えるなんて、自意識過剰にも程がある。 多少ガタが来ているとはいえ、私はまだまだ働ける年齢である。 そして、年齢を理由に諦めるほど達観してもいない。 自分を憐れんでいる暇があれば、頭使って身

          234:へこんでいる暇などない