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梅村みずほ議員、二審判決で覆された記事をもとに「虚偽DV」を主張―ラジオ番組で木村草太教授が指摘―

 6月26日、TBSラジオの番組で、梅村みずほ議員のDV支援措置についての質疑が取り上げられました。
 出演した木村草太教授は、梅村議員が、二審判決で覆された新聞記事をもとに、「虚偽DV」と攻撃していることを指摘。
 「被害者と称して嘘をつく人がいるんだ」と主張するために、梅村議員は入管法問題だけでなく、DVの問題でも同じようなことをやっていると問題提起しました。

荻上チキ・Sessionはこちらから

6月26日、荻上チキ・Sessionの「 国会論戦珍プレー好プレー 通常国会編」では、ゲストの木村草太さんがコメントしました。

『荻上チキ・Session』 6月26日(月)
https://www.youtube.com/live/sDM3X0XpF0M?feature=share&t=5535

木村草太さんのコメント

―まずは4月4日、参院法務委員会の日本維新の会、梅村みずほ議員のDV被害者への支援措置についての質疑です―
(略)

ここで紹介されたDV支援措置というのは、加害者とされる方が被害者の方の住民票を見れないようにすることによって逃げやすくするという措置で、DV保護の現場ではとても重要な仕組みになっています。
これに疑わしい点があるということを梅村氏は言ってきたわけですけれども、ここで紹介された新聞記事、「虚偽DV見逃し違法」という記事が紹介されたんですが、実は、この記事の事件は、第一審でDV支援措置が違法だとされたのが、高等裁判所では適法だったというふうにひっくり返っているんですね。

被害者が蹴られたりとか、銀行の駐車場で金銭を引き出すよう怒鳴り散らされた、無理やり開けたドアに腕を挟まれて怪我をした、ってことが認定されていますし、お子さんの授業参観に支援措置をされた側が行って、お子さんが学校に来ることに不安になって、授業参観に参加したときに錯乱状態になったと。
でも、本当にこれは支援措置申し立てた側もとても不安になっていると言うことが認定されていて、適法ですっていうようなことが認定された事案なんですが、その後、ちゃんと追ってなくって、支援措置が違法とされたケースがあるみたいな形で引用していて、非常に調査も甘いですし、このようなDV支援措置という非常に重要な制度について、この二審でひっくり返った記事をもとに攻撃をしてしまう。

これはですね、やはり被害者と称して嘘をつく人がいるんだと、ウィシュマさんを攻撃したときと、同じ構造で物を喋っている
梅村議員のこの喋り方、問題提起の仕方というのは、実はウィシュマさんだけじゃなくて、DVの問題でも同じようなことをやっていて、何がこういう風になってしまう原因なのか、是非ちょっとこれは議員の本人もですね、あるいは議員の周りの皆さんも、維新の会のみなみなさんも考えてほしいと思っていて紹介しました。


音声は、radikoでも配信しておりますので、どうぞお聴きください。

なお、4月4日の梅村議員の質疑については、こちらの記事でも取り上げています。


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