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【3.29国会前集合】岡村晴美弁護士のお話

3月29日に開催された「#共同親権を廃案に 国会前集合」でのリレートークを掲載します。

動画はこちらから(1:09:44~)


さいごに、「小魚さかなこ」こと、岡村晴美から。

今日、ほんとにたくさんの人、北海道から来ていただいた方や、中国地方から来ていただいた方、新幹線に乗ってきた人、声をかけていただきました。
初めてこういうデモとか集会に参加した人がたくさんいる。
すごく不平等で不均衡な私達です。

私は名古屋でただの街弁の普通の弁護士で、全然無名の弁護士で、お人よしなんですよね。
みんなが受けない、お金にもならない、すごく嫌がらせを受けている事件がいっぱいあります。
それを受ける、各都道府県に、弁護士の人がいます。
DV事件をコツコツやる人がいます。
その人たちの私は全部の代表であると思っています。
間違いがないと思います。

面会交流が民法766条に書き込まれたのが2011年。
そこから、翌年、裁判官が論文を書いたら面会交流原則実施論が始まりました。
皆さん、すごくご存じだと思いますけれども、面会交流を書き込んだだけでそういう余波が出ます。
面会交流はやった方が子どものためになるんだ、という原則を作るとそれに外れるものを軽視します。
DVなんか全然除外されてません。
虐待を受けた子どもですら、虐待を受けたんだからここから修復が必要だと言われました。
子どもが拒否した、嫌だと言っている子どもすら、同居親の顔色を窺った「忠誠葛藤だ」「片親疎外だ」と言われました。

けど、こんなのは責任転嫁なんですよ。
みんな責任をもって子育てをしてきて、日本のお母さんたちのほとんどは耐えに耐えて子どものために共同親権を続けたいと思って、それがもう無理だから離婚するんです。
子どもを連れて逃げてきた人たちに、やれ「虚偽DVだ」、やれ「片親疎外だ」、そんなこと許されていいはずがないのに、そんな人たちの声で共同親権制度が推進されてきました。

2024年です。
私は、17年間弁護士をやってきました。
親権について77年ぶりの家族法が改正されるというのに、
なんでこんな悲しい報告をしないといけないんですか?

家族法が改正されます。
DV被害者や虐待の被害者に安心と安全をもたらす改正ですよ。
…そういうスピーチがしたかった。

なぜ今、こんな悲しい思いをして話をしないといけないのか?

今日もいろいろな人が話をしてくれて、石井弁護士が声を紹介してくれたけど、めちゃくちゃ集まっているんですよ。

声が出せない。
弁護士も声が出せない。
すごく嫌がらせを受けます。
私は満身創痍で、どこも(新しく)傷を作るとこがありません。

今日、本村伸子議員からサプライズ発表がありました。
私は、来週、国会の衆議院の法務委員会で、何とか最後のひと枠、午後の参考人に滑り込むことができました。15分の枠が与えられています。
そこでどれだけのことが伝えられるかわからないけれど、
私はこの絶望的な状況を希望に変えたいと思っています。

ここに今、集まっている人は700人です。
私は最近思うのは、私たちは少数派ではありません。
共同親権を推進する人たちのオレンジパレードは主催者発表で400? 少ないよ! 少ないんだよ。

私すごく、服装とか髪型とかいじられるので昨日ほんとに忙しかったけど、2時間空きが出たので美容院に行ってきました。
シャンプーしてくれた女の子に、集会のことを話した。
そしたら、「なんですか、それ?」と。

「共同親権ていうのは、父と母が意見がそろわないと何も決められない制度」だと言ったら、
「私はひとり親家庭で育ちました。許せない、そんなことあったらすごくこわい。お母さんは最高裁まで離婚を争われました」
と言っていました。

その大変さってね、最高裁まで離婚を争ったというのはすごく大変なんですよ。

いじわるされて離婚してくれない最高裁まで争って、
粘着して養育費を払わずにどっか行っちゃった、と言ってました。
全然あるあるですよね、そんなことばっかりですよ。

私はすごく言いたいことは、机上の空論で現場を見ない議論、
議論じゃないこんなの。
法制審議会で家族法学者の先生たち色々話しているけど浮世離れしていて何言ってんだと。
DVのことよくわかってないんですよ。

そして、家族というのはDVのない家族がたくさんある、
そうやって言うけど
そういう人たちは法律いらない、裁判所いらないんですよ。

我慢に我慢を重ねて裁判沙汰になる人たちのために法律が必要。
そこに共同親権制度はいらない。



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