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希望にあふれた不朽の名作ミュージカル映画、メリーポピンズ

こんにちは!GW前半戦も最終日となりました。皆さまいかがお過ごしでしょう?
私は日帰り旅をしたり、所属している楽団の定期演奏会に向けての練習や勉強に時間を費やしています。

6月に控えている演奏会ではディズニーの曲を数曲演奏する予定です。昨日はそのなかの1つである、ミュージカル映画「メリー・ポピンズ」を観ました。

本作品は、1964年に公開されるやいなや当時の最高興行収入を記録し、アカデミー賞で11部門にノミネートされるなど大変な人気を博しました。2018年には続編である「メリー・ポピンズ リターンズ」が公開され、前作の公開から50年以上経った今でも世界中で愛されていることがうかがえます。

なぜ今も名作として継がれているのか、私なりに考えてみようと思います。

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まずはあらすじ。
本作品の舞台は20世紀初めのイギリスです。銀行員の父親と専業主婦の母親を持つ2人の子どものもとに、乳母兼家庭教師のメリー・ポピンズがやってきました。いたずらが大好きで、今までどの乳母もお手上げにさせていた子どもたち。しかし、メリー・ポピンズと出会ってからは、彼女のもつ不思議な力に魅了され、悪いことをすることもなくなっていきます。メリー・ポピンズと子どもたち、そしてその家族の成長物語です。

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私が思う「メリーポピンズ」の一番の魅力は、音楽・映像・物語すべてが希望に満ちあふれていることです。それぞれの観点からメリー・ポピンズの世界を覗いてみましょう。

音楽

キャッチーで耳に残りやすい曲からどこまでもしっとりと美しい曲まで。ミュージカルを構成している音楽のすべてが、この「メリー・ポピンズ」の世界観を表しています。

本作品の中で一番有名な曲は「スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス(Supercalifragilisticexpialidocious)」ではないでしょうか。メリー・ポピンズを知らなくてもきっとどこかで聞いたことがあるはず!
短い曲ですがアップテンポで疾走感があり、聴くだけわくわくさせてくれる曲です。

ところでこの長いタイトルですが、言葉そのものに意味はなく、人生を向上するための魔法の呪文として作られた造語とのことです。前向きに生きることを音楽のなかで全面に表現するという点で、本作品の中でも重要な位置づけです。

映像

この作品の最大の特徴は、「二次元と三次元の組み合わせ」でしょう。
ディズニー映画の強みであるアニメーションに実写を組み合わせ、表現の幅を大きく広げています。メリー・ポピンズたちが絵の中に飛び込むシーンではアニメーションで風景や動物が描かれ、よりファンシーな描写を実現させています。

本作品が作成された1960年代はハリウッド黄金期の後期にあたり、映像技術も大きく発展を遂げました。最新技術を駆使した映画を制作することで、当時の観客に映画産業へのさらなる期待を抱かせています。

物語

楽観主義を貫き、楽しさを全面に出したストーリーです。
子どもたちの「お散歩」と称した冒険は毎回ハプニングが発生しますが、メリー・ポピンズや冒険先で出会った愉快なキャラクターとともに乗り越えていきます。大道芸人、煙突清掃人など毎日違う仕事をして生活しているバード、笑うと体が浮いてしまうアルバートおじさん、「煙突清掃は最高にラッキーさ」と軽快で壮大なタップダンスを繰り広げる十数人の煙突清掃人の仲間たち・・・と登場人物を並べるだけでもファンタジー要素に溢れています。

一方、本作品では家族愛についても触れられています。物語の終盤で、父親がちょっとしたトラブルが原因で解雇されてしまいます。そこで、地位や財産が全てではない、家族をもっと大切にしよう、ということに気づくのです。楽しいだけでなく、メッセージ性の強さも作品を魅力的にしています。

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ここまで、音楽・映像・物語の観点で「メリー・ポピンズ」の魅力を紹介しました。
当時の最先端技術を駆使し、ミュージカルの良さを存分に活かした作品。きっと人々に将来への希望や期待を抱かせるものだったことでしょう。
とても素敵な作品だったので、これからも多くの方に観てほしいなと思います。


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ここから余談。
ウェスト・サイド・ストーリーも同時期に人気を博した作品とのこと。物語は観てて苦しいけど、曲が最高に好きすぎるのでそのうち書きたい。。。リメイク版とミュージカル版しか観てないから本家観たら書こうっと。

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