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人生の教科書『フルーツバスケット』

※この記事は、SHElikesライティング入門コースDAY2提出課題「好きな本をおすすめしてください」をリライトしたものです。

みなさんは、誰かにおすすめしたい漫画はありますか?
わたしが一番おすすめしたい漫画は、『フルーツバスケット』です。
この漫画には、どんな人でも、何歳でも、共感できる部分がたくさんあると思うので、さっそく紹介していきます!

おすすめの本『フルーツバスケット』はどんな話?

主人公は高校生の女の子、本田透。幼いころに父親を亡くし、母親と二人で暮らしてきました。元ヤンキーの明るくて優しい母に育てられ、透は心優しい女の子に育ちますが、母も交通事故で他界してしまいます。
引き取ってくれる親戚もおらず、住む場所が無くなり野宿をしているところを、クラスメイトの草摩由希に見つかり、家事をする代わりに家に住まわせてもらうことになります。ここから物語が展開していきます。
草摩家には十二支の物の怪がついている人間がいます。由希もそのうちの一人で、ねずみの物の怪がついています。また、由希をライバル視する猫の怪つきの夾も登場します。透、由希、夾の3人が、漫画の主なキャラクターです。
物の怪つきの大きな特徴は、異性に触れると動物の姿に変身してしまうこと。それが原因で、親に拒絶されたり、他人と打ち解けられなかったりと、物の怪つきの中には傷ついている人がたくさんいます。
そんな彼らの心に寄り添う透。そのおかげで、彼らの傷ついた心がだんだん癒されていきます。
そして透もまた、彼らとの交流の中で、心を育み成長していきます。

キャラクターに感化されたり共感したりする

この漫画では、登場人物の悩みや感情がリアルに描かれているので、思いに感化されたり、共感したりする部分があります。
わたしがこの漫画を初めて読んだのは、高校生のときでした。当時は、親と話す機会が減っていたのですが、事故で突然母親を失った透の葛藤を見て、一番身近にいてくれる家族をもっと大事にしようと思いました。また、自身も辛い思いをたくさんしてきたにも関わらず、人に優しくできる透の強さにも感化されました。
社会人になってからまたこの漫画を読み直すと、今度は透のクラスメイトで物の怪つきの草摩由希に共感しました。
由希は幼いころから、母親の愛情を得られず、草摩家の当主からも虐げられ、他人との関わりを避けてきました。ですが、透や夾をはじめ、ほかの物の怪つきや新しくできた友達と一緒に時間を過ごすうちに、他人との関わり方や、自分が何者なのかを考えるようになります。そして、過去のトラウマがだんだん癒されていきます。わたしは社会人になってから、生きづらさの原因について考えるようになり、過去を振り返ることが多くなりました。そして、幼少期に親からの愛情がもっとほしかったと思っていることに気づきました。しかし、過去を嘆いても未来がよくなるわけではありません。由希が周りの人との交流をとおして成長していく姿を見て、自分も前を向いて進んでいこうという気持ちになりました。

壁にぶつかったとき、生きるヒントをもらえる

人物の背景が詳しく描かれているのは、主人公の透と物の怪がついた草摩家の人たちだけではありません。亡くなった透の母や、透の友人にもスポットが当てられます。そのため、たくさんの人の考え方や価値観に触れることができます。人生に迷ったとき、自分を肯定できないとき、個性豊かな登場人物たちの生き方からヒントをもらえるはずです。
また、この紹介文を書いていて気づいたことがあるのですが、自分と似ている価値観の人からだけではなく、自分にはなかった考えを持っている人から学ぶこともできます。
自分とは異なる価値観を知ることで、新たな発見があったり、相手の立場になって物事が考えられるようになったりと、視野を広く持つことができるようになると思います。

さいごに

生きていれば、悩むことは必ずあります。
これから先、結婚や出産を経験して、人生のステージが変わることもあるでしょう。
そこで、新たな悩みが生まれるかもしれません。
そうしたときに、わたしはまたこの漫画を読み直して、さまざまな人物の背景や心情に共感し、解決のヒントを得たいと思います。
なので、学生のみなさんも、バリバリ働いているみなさんも、子どもがいるみなさんも、どんな人でも、いま悩みを抱えているとしたらぜひ読んでみてください。悩みを解決する糸口がきっと見つかるはずです!

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