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本棚:『海が見える家 旅立ち』

新卒で入社した会社を一カ月で辞めた矢先、父の死の知らせを受け、父が遺した海が見える家に住み始めた文哉。父が生前行っていた別荘の管理を引き継ぎ、田舎での暮らしにも慣れ、順風満帆に見えた生活は千葉を襲った大型台風により一変。なんとか立て直しを図り、新たな一歩を踏み出そうとしたその時、文哉に訪れた出来事は…。
『海が見える家』『海が見える家 それから』『海が見える家 逆風』に続く本書で、シリーズ完結だそうです。前作で、続きがどうなるのかとずっと気になっていました。本書の舞台は南房総でして、去年まで千葉に住んでいたこともあり、文哉の暮らしとは全然違うのですが、身近に感じるというか。生きるということに考えさせられる部分も多く、好きなシリーズです。
途中、賞味期限や消費期限の話があったのですが、賞味期限は美味しく食べられる期限なので(安全係数もかかってますし)、ちょっとぐらい過ぎても大丈夫ですが、消費期限はちゃんと期限内に食べましょう、ということになっているかと思います。ですが、わたし、消費期限ほとんど守っていません。そして、お腹も壊していません。見た目や臭いで判断すればいいんじゃないの?期限を表示するようになってから食品ロス増えたんじゃないの?と思っています。
また、自分の家なのに屋根裏がどうなっているかとか全然知らなかった…という場面があるのですが、ドキッとしました。家に限らず、自分のモノ、自分のコトなのに知らなくて、壊れても自分でなおせない…。もちろん悪徳業者が悪いのだけれど、ぼったくられても、それだけ他人任せで把握してないからってことでもあるのだなと。
GDPには貢献しないけど、できるだけ自分でできることは自分でやりたいと思っています。


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