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23/12/10 どうか幸せであってほしい

今日は書きたいことをたくさん書いたので、長~いです。

今日は妹がマリンバを叩くところを観に行った、もう10年くらいやっていて、もうすぐ彼女はそれをやめてしまう。今日はちょっと泣きそうだった。ほんとうに、とてもかっこいいから。わたしも楽器を演奏していたことはあるけれど、わたしはあんなふうには到底楽器を演奏できない。

もうこんな家族嫌だ、と泣き叫び、止まらない鼻血を流すほど自分を追い込んで、周りが止めたくなるくらい努力家の妹が、どうかマリンバを叩いているときだけはたのしいとかしあわせとかそういうことを感じていてほしい、とずっと思っていた、どうか。妹ががんばっているから、すごいからといって姉のわたしが自慢することでもなければ、わたしがすごいことではない。そこは別問題である、でもせめてささやかながら祈る。

みんなとバスで帰る妹を見送り、母と、呼び寄せた弟とランチ。中華料理の食べ放題などひさしぶりにした。飲茶のカスタード饅頭ばかり食べていた。

我が家は恋愛の話をしない家族だったので、母が弟に「彼女いるの?」という聞いていてすこしびっくりした。心配していたのだろう。でもわたしはそこで、彼「女」であったことにすこし、ふむ、と思ってしまう。そうではない可能性だって0ではないわけで、ひとにそういうことを尋ねるときの自分の態度も気をつけなくては、気をつけたい、戒め戒めしめしめしめ、とか考えていた。

新幹線に乗る母を見送り、弟と途中まで電車一緒。彼女と同棲も視野に入れながら検討している旨の相談を投げかけられ、そんなことは初めてだったからどきっとした。わたしの身の上話も少しして、なんていうか弟と今までする話って、「今回のバンプのツアー行くの?」「○○の新譜は聴いた?」などのもっぱら音楽かマンガの話くらいだったから、そういう話ができてうれしさ、という感情。

弟とよいお年を〜として、それで下北沢へ、当然のことながらお腹が不穏。BONUS TRUCKへ、日記祭に行く。すでに16時半でかなりぎりぎり。あたりは暗くなりはじめ、日中のあたたかさを通り越した熱はどこへやら。ひとまずは日記。さんのもとへ…と足を運ぶもののすでに撤去されていたようで、あちゃ~~~かなしみ…と思いつつ、奥へ奥へ。

fuzkue阿久津さんのブースへ。読書の日記の5と6の初売り日。しかし5しか置いておらず、売り切れました…?と半ば絶望しながらお尋ねするとまだ在庫がある、とってくる!とのことで申し訳なく思いつつ、2冊とも購入させていただく。前回の日記祭で3と4を購入して読み終わってしまって、という話などして、またサインを書いていただいて、前回のはどのくらいで読み終わりました?と聞かれて相変わらず要領の得ない回答をしてしまって落ち込みつつ、ほくほくと後にする。fuzkueには全然行けていないから、近いうちに行こうと決める。



奥へ奥へ。シクロさんのブースはこのへんかしら、ときょろきょろしていると発見。にやにやしながら近づいている自分に気色悪さを感じつつ、しばし談笑。フリーペーパーをお取り置きしていただいていて感激し、新作を購入。ちらりと読ませていただくと、写真もあってすてき、わたしはこういう、あなたの見たいように見ているあなたの目からの瞬間の写真、に弱い。関連して(?)月末に京都行こうと思っていて、という話をする。

そうこうしていると離席していた隣のブースのFukaさんという方が戻られ、お話ししてみるとなんと故郷が同じ東北ということが発覚し、東北地方甲子園あるある(自分の県が負けると東北地方の勝ち残っている県を応援する)を話すなどして、縁を感じて、そして読ませていただいた日記もレイアウトも文体もすてきで、わたしと同じことを考え書いている、という箇所があり、縁を感じて購入させていただく。

もう終了の時間ということもあり、あたりも暗くなり、ということで祭はお暇してB&Bへ。今日は金に糸目をつけずやっちゃうぞ!ということで、以前図書館で借りてすごくよかったので手元に置いておきたいと思っていた柴崎友香さんの「公園へ行かないか?火曜日に」を購入。B&Bに来るといつも脳内があわててしまう、まだこんなにも読みたい本がこの世に存在している。

てにいれた本たち

ふむ、これは帰りたくない、というか今日はお酒を飲みたい、と思い、ビアスタンドにゆき、えっとーと店内のあの、黒板みたいなやつをみたところHAZY IPAがあるよということなのでそれにして、迷ったけれど1pintにして、席につく。おいしくてひとりガッツポーズしそうになる。

わたしはアルコールにより満腹中枢が機能しなくなる性質であり、お酒を飲んだらわりと食べたい。加えて何か食べないと飲めないというかすぐ酔ってしまう性質であり、しかし今日は昼にたくさん食べたので何も食べなくてもよさそう、というわけでビールだけにして、ぼーっとしたり、先ほど購入したばかりの日記本を開いたりして、それはそれはとてもいい時間だった。そういう時間はひさしぶりだった。

そういうわけでたのしい時間を過ごして、歩こう歩こう。下北沢で飲んだら茶沢通りを三軒茶屋までぐんぐん歩く、それがわたしの好きな東京の夜、と思いながら音楽を聴いて歩いて、それでも歩き足りなくてさらに歩くなどして帰った。

帰宅。今日はもうすこしお酒を飲みたい夜だったので、ひさしぶりに、ほんとうにひさしぶりに家でワインセラーからワインを取り出して、手に入れた本をめくりながらワインを飲んで本を読んで、疲れたら日記を書いて、みたいなことをしていた。この前新潟に行ったときに帰りの新幹線で飲むのに買った「雪男」のワンカップがあまりにも素敵だったので持ち帰っていたので、それでワインを飲んだ。はこだてワインのピノグリ。日本ワインはどこか「ぶどう」感がするし、このピノグリはまさにそうだった。うすいグラスで飲むワインもおいしいけれど、飲み口のぶあついコップで飲むワインは家ワインという感じでおいしい。ハーフボトル強飲む。

へべれけ、と自認しながら風呂に浸かる。あたたかい泥の中に沈んでいくようだ。

踊らない / 羊文学

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