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寝癖

9/27 月曜日
嫌いになりたい、ということは好きの最上級なのかもしれない、と考えながら帰った。嫌いになりたい、とすんなり口から出た自分に自分でおどろいた。

9/28 火曜日
1Q84 BOOK3/村上春樹 読みすすめる。今回はネタバレを検索していない。村上春樹作品のノックの音、電話のベルの音、今回は出てこないけれど井戸、なんともおっかない。火曜日から赤ワインをぐびぐび飲み、酩酊。

9/29 水曜日
帰り道、Serendipity/BTS。ジミンのボーカルが美しいしこの曲は繭に包まれているような気持ちになる。もちろん繭に包まれたことはないです。ひとの話を聞いているようであんまり聞いていないことに気づく。はやくなにかしらリアクションをせねば、とあせっているのだと思う。感情のスピードがどうにも遅い、そのことにメリットはあるのだろうか。

9/30 木曜日
noteで、クリープハイプの好きな3曲の記事を公開にする。ひとの書いた記事も読む。好きなものについて語ることはとにかくすてきなこと。

10/1 金曜日
台風。健康診断へ。あまりにも雨がひどい。どこかでおいしいごはんでも、という気持ちがもぎとられる。そのあと耳鼻科へ。耳鳴りがひどいので聴力検査をすると、60代のじいさんばあさんと同等の数値を叩き出す。まあ遺伝とかありますし、という説明。考えてみれば父も祖父も耳が遠い。ひとよりはやく補聴器をつけることになるかもしれない、なるほど。

10/2 土曜日
台風一過。村上春樹特集のBRUTUS、スターバックスでコーヒー豆を手に入れ、パーフェクトなホリデイ。1Q84を読了。あいかわらず、息継ぎせずに最後は泳ぎ続ける。これはラブストーリー、引き合う力とはなんとすてきなのだろう。広げられた風呂敷がしまわれない感はあるかもしれない、なるほど。

10/3 日曜日
ゴッホ展へ。予想どおり混んでいる。混んでいる美術館にすぐげんなりしてしまう心の狭さにいつもげんなりする。音声ガイド、ここ東京都美術館はヘッドホン+トランシーバーみたいなやつ+有料で、前行ったアーティゾンはアプリで無料で、その違いはどこにあるのだろう、余計なことを考える。「夜のプロヴァンスの田舎道」よかった。また、わたしは静物画がすきなのだとあらためて認識する。さみしさや静けさを感じる絵がすきだとおもう。

ゴッホが画家になろうと思ったのは27歳のときだという、わたしはいま27歳だ。

みはしであんみつを食べてから、上野から清澄白河まで、1時間半近く歩く。隅田川でみた大きい鳥(わたしは大きい鳥がすき)と、工事中のクレーンがまた、鳥に見えて、そういう瞬間に感動するのだこの心は。

寝癖/クリープハイプ
素っ気ない態度で言ってしまいそうな本当の気持ちを誤魔化す

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