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家電のライバルは旅行?

<今日は調査・レポートから>

■白物家電市場この10年で14.5%拡大

日本電機工業会(JEMA)が1月24日に発表した白物家電の国内出荷額は2兆5215億円。
前年比0.6%減ということでした。

あれ、自粛による巣ごもり消費で白物家電の販売が増えているはずなのに。
なぜ?

その理由は前年の政府の施策にありました。
思い出してください、一律10万円の給付金です。

確かに我が家でも、家族分の給付金を集めて調子の悪くなっていたIHヒーターを交換しましたね。

まさに前年比のマジック。
データを見るときには、その時点の社会状況に注意することが必要ですね。

一昨年との比較ではなく10年間で見てみると、主要品目が16.3%値上がり、市場規模は14.5%拡大しています。

一時は飽和状態と思われた白物家電の市場が拡大した大きな理由は、時短を実現する今どきの家電にありました。

共働き家庭が一般的となり家事の負担を減らせる高機能品が好調。

更にここへ来ての外食の自粛と在宅ワークという流れがありますので、しばらく白物家電の市場拡大は続くのかと思っていましたが、意外なところに懸念があるそうです。

■旅行がライバル

一見好調に思える白物家電市場も賃金が伸びていない現状だと、感染の不安が落ち着き旅行需要などが回復すれば成長が鈍るのではないかと思われているそうです。

可処分所得の中で、食料品やスマホ料金などの生活必需品などを除いた金額を奪い合うのが旅行=レジャーというわけですね。

同業だけでなくもっと社会全体のニーズで考える視点を持たねばと思いました。

(有馬)

出典:「白物」市場10年で14%増 単価上昇で、洗濯機は5割高
日本経済新聞

民生用電気機器2021年12月度ならびに2021年国内出荷実績
日本電気工業会/プレスリリース

https://www.jema-net.or.jp/Japanese/data/2021/21.12/2112ds-comment.pdf

<つぶやき>

昨年の大晦日にエアコンが故障。
なんでこのタイミングで・・と思いながら年明けに近所の家電量販店へ。

お年玉セールで出されていた目玉商品を購入しました。
(処理費用、工事費込で安いもの狙いです)

今のところに引っ越ししてもう15年超。
その時揃えた家電が数年前から次々と故障しています。

我が家は旅行よりもしばらく家電の買い替えとなりそうです。

(有馬)

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