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映画好きの、映画館嫌い

北野武監督の最新作『首』がついに封切りされた


以前NHKの歴史番組でも取り上げられていて驚いた、
普通に嗜まれていたという男色を
北野監督流にがっつりと描かれていること、


〈生きた、愛した、ありのまま
日本人 さまざまな心と体の物語〉

日本史上の性をめぐる物語―まずは各時代の折々にかいま見える男性と男性の「特別な感情」。恋の和歌を詠みあう万葉の男たちに、平安の男性貴族社会に交錯する愛欲。戦国時代にはあの名将すらも夢中になった、もののふ同士の恋情がありました。歴史を彩り、動かした男性たちの秘「愛」をご紹介!



そして魅力的な俳優陣がキャストに名を連ねていること・自称おじさま俳優専門家としては大変に興奮し、
さらに各キャラクターの個別予告映像で見事心を掴まれて
いま観たくて観たくてしょうがない状態が続いている


ただ、ここから個人的な話になるが
幼い頃から映画に何度も救われてきて
邦洋問わずさまざまな作品を観てきて人生に欠かせないほど映画が大好きなのだが、
そのほとんどはセル&レンタル
CSだったりサブスクで楽しんでいる現状


一方で映画館に足を運んだことは何度かあるけれど、
とにかく何度足を運ぼうとも慣れることがなく
緊張してしまう場所なのだ

・まず時間に合わせて行かなければならないこと
・場内に入れば甘ったるいキャラメルポップコーンの匂いや軽食の匂いに「うっ…」となってしまう時があること
・劇場内に入れば閉鎖された空間が息苦しく感じること
・そもそも大きい音や強い光が苦手なこと
・途中退席した場合ほかのお客さんの迷惑になる、当然映画がストップしてくれる訳でも一時停止できる訳でもないので
内容をロスる可能性があること…

ざっと挙げればこれだけの不安材料がある


それでもこれまでにどうしても観たい!と思った映画はなんとか頑張って映画館に足を運んでいた
だけどやっぱり毎回緊張してリラックスできなかった

神経が高ぶってふだんできている集中が全くできず、
しばらく経ってレンタルやサブスク解禁された時に改めて課金して観るということをしていた

正直安くない映画代を払って観る分、
ちゃんと最後まで舐めるように隅々まで観尽くしたいという気持ちがあるので
とても葛藤している


話は変わるが、
今朝のZIPで北野武監督が独占インタビューを受けていた映像を観た


(時代劇を)今やろうと思ったのは?という問いかけに対し、

「映画が携帯で見られる時代になってきた、それもありだけど、やっぱり映画って大画面で見てほしい」

「大画面で小さい話してもしょうがないから、戦国時代とかをデカくやる」


と仰っていて
あぁ…そうか... と
〈それもありだけど〉とのお気持ちではあるのは少し救いだったけど
同時にやっぱサブスク解禁の望み薄ってことなのかなと、
出てもセルかレンタルのみかなと思った

きっとお金や権利問題とか色々と複雑なんだろうけど
どうか柔軟になっていただきたいなぁと思ってしまった


前々から思っていることは、
映画館で観る際の値段を出してもいいから
各配信サービスまたは映画会社独自の配信サービスを作っていただいて
そこで最新作を映画館で観たい人は映画館で、
自宅のFireTVやスマホから配信で観たい人は配信で、
って個人のスタイルに合わせて好きに選択できる時代がこないかなってずっとずっと願ってる

でもやはりZIPのインタビューを聞くかぎり
映像や音響にこだわった分
映画館という大スクリーン&音響で観るべきっていう風潮は変わらないのかなぁと

製作者側と、私のような一種のハンデがある視聴者側とのギャップを感じた


映画が大好きなくせに、映画館が克服できない… 

ホント自分の気質が嫌になるけど
自分を責めても何も生まれないから落ち込むことはやめにする


『首』をがんばって映画館へ行って観るか、
我慢して我慢してリリースされるであろうセルまで待つか(即買い確定)
とてもとても迷っています…


ちなみに『首』公式Xのタイプ診断、織田信長でした


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