ありあ

毎日日記を書きながら、フィルムカメラで写真を撮っています。 旅をすることも好きなので、…

ありあ

毎日日記を書きながら、フィルムカメラで写真を撮っています。 旅をすることも好きなので、あちこち旅をして、旅日記も書いています。

マガジン

  • 日記。

    日ごろあったことを、フィルム写真と一緒に日記にしています。

  • 旅日記。

    世界中を旅しながら、写真を撮って、そして旅日記を書いています。「人生は旅だ」と、いつかどこかで耳にしましたが、その言葉は本当なのでしょうか。実際に旅をして、確かめたいと思います。写真と旅の言葉を残して、振り返りながら。

  • 地中海ひとり旅日記。

    2024年2月、地中海沿岸諸国での、ひとり旅日記。

  • いろんなフィルムで撮る。

    いろんなフィルムの特徴や作例をご紹介しています。

  • 詩とか歌とか

    殴り書き。思考の整理。

最近の記事

2024.05.01 ひとつなにかあるとすれば、

夜中に目が覚めて、あまりの静けさに音を欲したわたしは、音楽を聴くわけでもなく、YouTubeを観るわけでもなく、ベッド横のラックに置いていたフィルムカメラを手に取り、シャッターを切りました。 ⁡ シャッタースピードは、500分の1。真っ暗でしたから、ファインダーをのぞいたって何も見えやしないのですが、まあ、シャッター音を聴きたいだけですし、いやでも、なにか見えるかも、なんて思ったりして。 ⁡ 深夜に起きたって、いまからカップラーメンを食べたいわけでもないし、好きな人とのLIN

    • 【地中海ひとり旅】カルタゴの待ちぼうけ

       カルタゴから2, 3駅過ぎたところの名も知らない駅に着いてからというものの、この列車は、20分くらい動きません。それにも関わらず、乗客たちはみな穏やかで、雑談をする人もいれば、外でタバコを吸い始める人もいました。たしかこの列車は15時過ぎには目的の駅に着くはずですから、もう15時はとうに過ぎていることを考えると、やはり遅れていることは間違いないようです。  わたしがあまり焦っていなかったのは、周りが焦っていないということにも増して、幸い今日は特段予定を立てていなかったから

      • 2024.04.30 例えるなら、うーん。

        家の中にいた虫を素手で触って外に逃したのですが、手がとっても臭くて、あれはカメムシだったのでは?と後悔しています。 田舎に育ったせいか、子どもの頃から虫を触ることに何の抵抗もありませんでした。今日だって、ただ虫を逃がしてあげただけなのに・・・ 石けんでてを洗ってもにおいは取れないし、勉強をしていたら鉛筆にもにおいが移った気がするし。 このにおいを例えるなら、うーん。 腐ったなにか。あるいは、お父さんのオナラのにおいにも近い。

        • 【お知らせ】FUJIFILMさんと、コラム連載のこと。

           文章を書いたり写真を撮っていて良かったなあと思うことのひとつに、“出会い”があります。「何かをしていれば、出会いなんて往々にしてあるだろう」とお父さんならきっとそう言いますが、そんな当たり前のことだとしても、こうして口に出して文字にすれば、胸がキュッと引き締まるものです。  さて、この度、FUJIFILMさんのWEBメディア『IRODORI by X Series』で、連載コラムを執筆することになりました。このように出会ってくださったFUJIFILMさん、IRODORIさ

        2024.05.01 ひとつなにかあるとすれば、

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        記事

          2024.04.29 嘘のような、本当の話。

          スーパーでお菓子を買おうとしたら、レジで、間違ってユーロ札を出してしまいました。 え?調子に乗ってる?格好付けてるって? うんうん、そうですよね、わたしもそう思います。 でも本当なんです。ドイツにいる時に使う財布を間違って持ってきてしまって、中にはユーロのお金しかありませんでした。 店員さんはポカーンとしていましたが、近くにいた店員さんが、近所のおばさんで良かったなあ。 「あんた、お菓子レジに置いててあげるから、家に帰って取ってきな!」って言ってくれたんです。 思わ

          2024.04.29 嘘のような、本当の話。

          2024.04.28 この日記、

          友だちと、サファリパークに行きました。初めてだったので、実は結構ドキドキです。 ホワイトライオンさんに、キリンさん、ゾウさん。 カバさんやシマウマさんなんかもいて、ずっとびっくり。 たくさん動物を間近でみることができて楽しかったのですが、一番面白かったのは、エサをあげようとした友だちの手が、動物たちのヨダレでベトベトになったこと。舌でたくさん舐められていました。 たぶんこの日記、およそオチも洒落た語句もないのですが、そんなことはどうでもよいくらい、本当に面白かったんです

          2024.04.28 この日記、

          2024.04.27 口の中にじゅわっと

          スタバの店員のお兄さんに、レジで「今日は少し肌寒くて、3月っぽいですよね」と言われたので、「もう一度桜の花が咲いても良いと思いませんか。」って返しました。 そうしたら、「今年はお花見できなかったので、それは嬉しいですね。」って返事が来て、ほっこり。 トールサイズのドリップコーヒーはいつも通りの味ですが、幸せが、口の中にじゅわっと広がります。 こういった会話のひと枝ひと枝が、春を、はるたらしめているのだなあと思うと。

          2024.04.27 口の中にじゅわっと

          【地中海ひとり旅】チュニジアの青年たち

           混ぜてほしいなんて、これっぽっちも思いませんでした。だって暑いですし、それほどお洒落をしているわけではないとはいえ、服を汚したくありませんから。あとへたっぴですもの。  それでもわたしが彼らチュニジアの青年たちをしばらく見つめていたのは、ビーチサッカーをする姿が、本当に楽しそうだったからにほかなりません。顔から足先まで砂だらけなのはお構いなしに、彼らは笑いながら、ひたすらボールを追いかけていました。  チュニジアに来て、気づいたことがあります。こんなにも毎日暑くて強い日

          【地中海ひとり旅】チュニジアの青年たち

          2024.04.26 サイゼリ、ヤ?

          朝、前を歩く中学生ふたり組が、"サイゼリヤ"か"サイゼリア"かを議論していました。 あれは、母校の制服。 そういえば、わたしも分からないなあ。 だってGoogleマップを開いて検索したって、近くには出てこないですもん。 でも、都会にいる友だちから、「ミラノ風ドリアやばいよ!」って言われているので、今度、その友だちを誘って食べに行こうかな。 その友だちに会う、理由にもなりますし。

          2024.04.26 サイゼリ、ヤ?

          2024.04.25 悔しい

          SNSでとても素敵な写真と出会い、悔しい、悔しい。 なんのために、どんな写真を撮りたいかも、わたしの心ではおよそ決められていることがありません。 であるにもかかわらず、ただひたすらに悔しいと感じている自分自身が、今日見たたんぽぽの綿毛よりも、よほどふわふわで、きっと頼りない。

          2024.04.25 悔しい

          【欧州ひとり旅】ずるいと思う。

           ミント味のガムを噛んだ時とはまた少し異なる、すうっと爽やかに鼻を突き抜けるこの南風の何割が、アルプスの山々から届いているでしょうか。こうして視界に入る分には、ああ、ヨーロッパは意外と狭いものだなあと思ってしまうものですが、Googleマップを開いて調べてみると、ここからマッターホルンまでは、車でおよそ6時間かかるのだそう。リヒテンシュタインをかすめて、イタリアとスイスを経由し、やっと。   茹だるような暑さの割には、透き通った空気。おかげで遠くまで見渡すことができて、少し

          【欧州ひとり旅】ずるいと思う。

          2024.04.24 おそらくもう、

          ニューバランスのスニーカー、あんなに大好きで大切に履いていたはずなのに、自身の心が荒れているという理由でかかとが潰されて履かれていることを、わたしはかわいそうだと思いました。 おそらくもう、元には戻りません。 かかとをつぶして履いた折り目なんかは、きっと残るでしょう。 後悔しています。 もう少し、やりようがあったと思いますから。

          2024.04.24 おそらくもう、

          【地中海ひとり旅】わたしはなぜ、旅をするのでしょう。

           ひとり旅をしていると、「わたしはなぜ、旅をするのでしょう」と考えてしまうことがよくあります。特に移動中、長距離列車なんかに揺られてしまえば。やることは、およそ読書か車窓を眺めるか、あるいはもの思いに耽るか。これはきっとひとり旅あるあるだと信じてやみませんが、ほかの旅人さんは、どうなのかなあ。ねえ、向かいに座るお兄さん。あなたもきっとひとり旅をしているようにみえるから、教えて欲しいな。なんて声をかける気力を、いまこの瞬間は持ちあわせていないけれど。  ことわたしにおいては、

          【地中海ひとり旅】わたしはなぜ、旅をするのでしょう。

          【欧州ひとり旅】閑散期のマドモアゼル

           チェックインを済ませたわたしは、2階にある自身の部屋にたどり着くまでずっと、まんまると、目を輝かせていました。予約する時は気づかなかったのですが、このホテルは、明らかにリゾートホテルです。広い廊下に、高い天井。至るところに植物が植えられていて、廊下の窓からは、そよ風に乗ることりの群れと、薪に使えそうな、木々の束。  部屋に着いても、わたしは驚いてばかりでした。それほどお金も持っていませんから、ひとり旅では決して贅沢をできません。このホテルの予約だって、安かったから予約した

          【欧州ひとり旅】閑散期のマドモアゼル

          2024.04.23 手紙

           いま、来月誕生日を迎えるお父さんあてに手紙を書いています。まだ3週間くらい先なのですが、どうしても、いま、書きたくなりました。  大人になるにつれて、“親”との距離は少しずつ離れていっているように感じますが、一方で、“親”の存在は、わたしにとってこんなにも大きかったのかと、この頃のわたしは、そんなことをよく考えています。洞窟の中で見つけた宝石を少しずつ削って、いくら削ってもまだその全容はみえなくて、この宝石はいったいどれだけ大きいのだろうと、おおよそそんな感じ、その作業は

          2024.04.23 手紙

          【地中海ひとり旅】それっぽい道

           丘の上から地中海が見えたので、うん、ここからはそれほど遠くなさそうだと、海岸まで降りてみることにしました。  ここチュニジアでは、Googleマップはそれほど役に立ちませんから、それっぽい道を選んで歩くしかありません。どうせ時間はあるからと、わたしは迷うことなく、ひたすら小道を進みました。  そう、これは地獄のはじまり。あんなに近く感じていた地中海にたどり着くまで、およそ1時間近く歩いたと思います。こんなことになるなら、最初からどなたかに道を聞けばよかったなあ。だって確

          【地中海ひとり旅】それっぽい道