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ぶらり、東京建築さんぽ②

今年の3月・4月、何度も地元と東京を行ったり来たりしていました。
毎週のように面接があり、バタバタしていてさすがに翌日に一日東京で遊ぼう!という気にはなれず…

けれども、せっかく東京まで来たのなら面接だけで帰るのはもったいない!
そんな欲張りさんな自分は、面接前や面接後に建築巡り

東京から自宅へ帰るとなると時間の猶予は意外とないので、時間の許す限り、建築巡りを堪能してきました!

メブクス豊洲

スーパーゼネコンの一つである、清水建設が設計・施工したテナントオフィスビルです。

2階のロビーまでしか入れませんでしたが、上を向いてみると心地よい吹き抜けがありました!

どこのフロアも網状の天井
気持ちのいい吹き抜け

新豊洲 Brillia ランニングスタジアム

メブクス豊洲から10分ほど歩いて到着。
2016年12月に完成したスポーツ練習施設
大学4年生になる頃に知ったので比較的新しい施設かと思いきや、かなり前に完成していました。

近づきすぎると中がよく見えない
なんとも可愛らしいフォルム

何のCM かは忘れたけど確か、ロケ地にもなっていたはず…
何かしらで見たことある!という人も多いのでは?

参照:https://running-stadium.tokyo/facility/

集成材と鉄骨で組まれたトンネル状のフレームが印象的な施設。
木材の秘めているポテンシャルを感じました。

屋根に使われているのは、ETFE(高機能フッ素樹脂フィルム)と呼ばれる透明な膜。
ETFEが建材として使われたのは、ここが国内初!

遠くから見るとこんな感じ

ETFEがは幻となったザハ・ハディド新国立競技場設計案でも使われる予定だったらしく、注目されていた建材らしいです。

デザイン性と構造面がともに評価されていて、日本建築学会賞やグッドデザイン賞、日本構造デザイン賞など国内外で評価されています。

走ることが嫌いな自分でも、一度はここで走りたくなるような魅力的な空間でした!

勝鬨橋

歴史を感じる装い

途中に通ったのは勝鬨橋

もう開くことはないが、日本に現存する数少ない跳ね橋
道路橋として初めて国の重要文化財にも指定されています。

こち亀の何巻だっただろうか…
ちびっこの両さんたちが日本を去る友だちのために勝鬨橋を開くというエピソードが印象に残っている。

これがあの勝鬨橋なのかなんて思いながら、橋を渡る。
アーチ部ではところどころにトラス構造が垣間見えます。

トラス組み合わさってまたトラスに

ところどころから以前は稼動していた名残を感じます。

昔はこの信号も使われていたのだろうか?

中央部が開くタイプだからか、中央付近は揺れがすごい。
これも跳ね橋の証だなんて思いながら、橋を渡り次なる目的地へ!

橋の中央部はシンプル

築地本願寺

新豊洲 Brillia ランニングスタジアムから30分ほど歩いて到着したのは、京都西本願寺東京別院である築地本願寺
数ある日本の寺社仏閣の中でも異彩を放っているお寺です。

驚かずにはいられない外観

もともとは木造の寺院だったけど、関東大震災による火災消失後に現在の姿になったらしい。

設計者は現在の東京大学の名誉教授であった伊藤忠太
日本建築のルーツを求めて、アジア各国をしたお方。

当時の西本願寺のお偉いさんもシルクロードを探検した方だったからか、インドの古代仏教建築を模したオリエンタルな寺院となったといいます。

イスラム感のあるアーチデザイン
インドだから蓮の花?
あまり見たことのないデザイン
これまた独創的なデザイン
インド風なステンドグラス
床はモザイクタイル仕上げ

唯一無二という言葉でしか表すことのできない奇妙な外観
しかも当時の宗教施設としては珍しい鉄筋コンクリート造
唯一無二がすぎると感じざるを得ません。

なぜこんなところにパイプオルガンが⁉

階段には動物の彫刻がたくさんありました。
なぜ階段周りにこんなに⁇

馬の彫刻
牛の彫刻
鳥の彫刻

歌舞伎座

美しい唐破風
全景は撮り忘れました…

銀座のランドマーク的な存在である歌舞伎座
近代的なビルが立ち並ぶ中で、伝統を重んじた装いをまとい強烈な存在感を放っていました。

現在の歌舞伎座5代目で、隈研吾三菱地所が設計したものです!
(施工はさっき出てきた清水建設
デザインは4代目歌舞伎座のものを継承して、複合ビルへとなりました。

木造かと思いきやRC

垂木組み物破風など細部まで表現されていて木造の和風建築のように見えますが、実は鉄筋コンクリートでできています!
これはすごい!
部材の制作から全体が完成するまでの流れを見てみたいものです!

銀座の街を歩き次の目的地へ

ダイクロイックミラーが特徴的なルイ・ヴィトン 銀座並木通り店
伊東豊雄設計の MIKIMOTO Ginza 2
大成建設とアメリカ人建築家ピーター・マリノらが設計したシャネル 銀座並木通
光井純設計のファサードがうねっているV88ビルディング
日建設計設計の東急プラザ銀座
隈研吾設計の TIFFANY & Co. 銀座本店

UNIQLO TOKYO

歌舞伎座から銀座をぶらりと歩いて、次に向かったのはUNIQLO TOKYO
スイス発の建築家ユニットHerzog & de Meuronが設計しています!

設計を担当したは建築界のノーベル賞と言れているプリツカー賞を受賞している世界的にも有名な建築家です!
2008年北京五輪のメインスタジアムである”鳥の巣”こと北京国家体育場などを設計しています!

もともと同じ場所に建っていた、銀座マロニエゲートが美しい構造体を持っていたことから、既存の構造を活かした建物になっています。

既存の構造体はファサードにも活かされてて、エントランス部分でむき出しになっている構造体からは力強さを感じます!

構造体むき出しのエントランス

店内も構造体が活かされたデザインになっていました。
フロアの中央部では床が取り払われていて、吹き抜けとなっています!

鏡張りの天井が広々とした空間を演出する
吹き抜けを活かしたディスプレイ

構造体がデザインに活かされている自分が好きなタイプの建築作品でした!

東京国際フォーラム

美しい屋根構造を支える2本の大柱

歩いてすぐのところの東京国際フォーラム
こちらも構造体がデザインに活かされた見事な建築作品です。

設計者はラファエロ・ヴィニオリで日本で初めて国際公開コンペが行われた建築作品としても知られています。

夜の東京国際フォーラムも美しいけど、日中もまた違った表情が見れて楽しめました。

天井を見上げる
美しいリフレクション
ガラス棟の端っこの納まり

ガラス棟ばかりに目が行きがちですが、外にあるガラスキャノピーもこれまたすごい!

美しいガラスキャノピー

強化ガラスを少しずつずらしながら、ピンでとめてその上にガラス屋根をかけるというまさにガラス構造
しかも片持ち梁

シンプルながらとても美しい!

今回は、ガラス棟だけでなくホールの方にも行ってきました!

ガラス棟とホールとの間を縫うこの空間も心地よい
片持ち梁の庇
線がぱきっとしたエントランス

今回はこのへんで
もう少し続きます


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