霰地

史学科卒の日本史知らず。 枕草子から平安時代(沼)へ。 とりとめのないことを書く。※ヘ…

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史学科卒の日本史知らず。 枕草子から平安時代(沼)へ。 とりとめのないことを書く。※ヘッダー:広瀬菊雄 編『千代紙集』出典:国立国会図書館「NDLイメージバンク」

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  • 大河ドラマ「光る君へ」感想

    2024年1月7日スタートの大河ドラマ「光る君へ」を見ての感想です(ただの箇条書きつぶやき)

  • 行成と繁子

    「御匣殿騒動」をメインに行成の繁子への対応についてのあれこれ

最近の記事

「光る君へ」 第22回 越前の出会い 

まひろと為時は越前国府(武生市)に到着し、大野国勝、源光雅に出迎えられる。体調を崩した為時の治療に周明が現れる。松原客館で会った通事の三国が殺され、宗人の朱仁聡が連行される。 内裏では伊周が密かに入京するも貴子死去。一条天皇は定子懐妊を知る。 【今日の行成】 さて例によって雑な感想を。 その前にひとこと。越前編、長い…。 今日はたぶん45分中35分くらい占めてたのでは? ヒロインの場面だから「占めて」当然なんだけどね…。 長徳2(996)年、松原客館。 周明って第二

    • 「光る君へ」 第21回 旅立ち

      定子が髪をおろしたことは内裏に広まり、一条天皇はショックを受ける。任地に赴くことを拒み逃亡する伊周を実資らが捜索し、やがて発見するが…。定子を守ることができず落胆するききょうを励ましたいまひろは、中宮のために何かを書いてはどうかとアドバイスする。越前へ旅立つ日が近づき、まひろは道長に文を送り… (公式HPより) 【今日の行成】 見終わって、クレジットに名前あったのは覚えてたけど「いたっけ…?」と思ってしまったw そうそう、冒頭の清涼殿のシーンにいた。セリフなし。 さて例に

      • 「光る君へ」 第20回 望みの先に

        為時が淡路守に任命され、惟規、いとも大喜び。しかしまひろは、宋の言葉を解する父は越前守の方が適任だと考え…。一方内裏では、花山院の牛車に矢を放った一件で、一条天皇が伊周と隆家に厳しい処分を命じた。さらに、定子は兄弟の不祥事により、内裏を出ることを命じられる。絶望のふちに立った定子は… (公式HPより) 【今日の行成】 蔵人頭となったので主上の仕事場シーンには常に伺候。 除目で読み上げる役もやってた。 さらに道長に申文の山を届ける場面あり。 でもあまり存在感なかったな。 ↑

        • ㊗️19話完走!

          なぜ半端な数で㊗️なのかと言うと19話とは「ガイドブック前編」掲載の最終話なのである。 いろいろ思うと無事全19話完走できてほっとした。 一応ひと区切り記念にこの4カ月間のまとめをしてみようと思う。 まず以下を明記しておく。 * * * * * * * * ◆ よかった! 何といっても初の平安中期大河! キャスティング(特によかったのが↓) 一条天皇→今後他の人が演じるの禁止 実資→意外にも大当たり 衣裳・セット 内裏の公卿の黒袍姿は眼福 セットも素晴らしい 時代

        「光る君へ」 第22回 越前の出会い 

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        • 大河ドラマ「光る君へ」感想
          23本
        • 行成と繁子
          6本

        記事

          「光る君へ」 第19回 放たれた矢

          主上と定子様は関白を拒否し右大臣に留まる道長の意図を知る。内裏で孤立する伊周は殿上の間で道長と口論、転倒。以後参内しなくなった伊周と隆家のもとに道長の命を受けた俊賢が訪れる。8月の除目で実資が権中納言、俊賢が参議、行成がついに蔵人頭に昇進。まひろ、一条天皇と定子様に対面。道長の計らいで為時が従五位下に叙される。そして為光の三の君に通う伊周が大事件を引き起こす。 【今日の行成】 やっぱりそういう風に描かれるわけか。 「私で力になれるならやりまする」即答。 この時まだ蔵人頭でも

          「光る君へ」 第19回 放たれた矢

          「光る君へ」 第18回 岐路

          長徳元年4月。大宰府から宣孝が帰京。内裏では公卿たちが次の関白には道兼が妥当と話す。その様子を一条天皇が壁の窓から聞く(再)。結局、天皇は関白に道兼を指名するが直後に疫病で薨去。伊周を次の関白に決めた帝のもとに詮子が乗りこみ翻意を迫る。帝は母に屈し、道長を内覧・右大臣に。道長とまひろは例の廃屋で再会する。 【今日の行成】 「はい。私は大の道長様びいきにございます」ですか……。 しかし、なんで行成にわざわざこんなこと言わせるんだ? 道長の「まひろのため」に次いで行成の「道長様

          「光る君へ」 第18回 岐路

          「光る君へ」 第17回 うつろい

          病から回復したまひろ、乙丸から道長の寝ずの看病を聞く。道長、救い小屋を作るべきと道隆に進言するも相手にされず。為時がまひろに道長との関係を問う。登華殿では道隆昏倒。不測の事態に備え、定子が伊周に内覧の地位を薦める一方、女院詮子は次期関白には伊周ではなく道兼を望む。そして道隆の最期の時が迫る……。 【今日の行成】 本日のセリフ「さぁ?」以上! 今回のラストが長徳元年4月だったけど、この年の8月29日に俊賢の後任として蔵人頭になるんだよな。果たして次回2S場面あるか!? そう

          「光る君へ」 第17回 うつろい

          「光る君へ」 第16回 華の影

          石山詣で逆ギレのさわ。登華殿では主上・定子様と三納言、伊周が雪遊び。初登場隆家だけが醒めた目で見つめる。後日、主上と中関白家の和気藹々場面に東三条院詮子(いつの間にか女院設定に)が登場、苦言を呈するも伊周が応酬。 巷には疫病蔓延、まひろのかつての教え子も罹患。看病するまひろも感染するが、そこへ現場視察の道長登場!!倒れ込むまひろを抱え為時邸へGO、寝ずの看病をするのであった。。。 【今日の行成】 従四位に昇進して黒袍の束帯姿が見られたのは良かったけど、なに、音声解説「帝に

          「光る君へ」 第16回 華の影

          「光る君へ」 第15回 おごれる者たち

          タイトルがもう出オチ。 中宮となった定子様とついにご成体になった一条天皇。なぜか公任邸に居着く道兼は道長の説得を受け入れ心を入れ替え、内大臣に。ききょう定子のもとに出仕。道隆・伊周の「おごり」ぶりあれこれ(タイトルにするほどだった?)。雅信死去。まひととさわは石山詣で寧子と出会う。道綱大勘違いによりさわとまひろの間に溝が(なぜ??)。 【今日の行成】 さて例によって雑な感想を。その前にどうしても… ……一条天皇!!見た瞬間、ドラマに関するもろもろの「??」な点の80%は

          「光る君へ」 第15回 おごれる者たち

          「『小右記』と王朝時代」より

          『公卿から「愛子」を「附属」される実資』について 「『小右記』と王朝時代」はこの種の専門書かつ吉川弘文館の本にしては(!)素人にもとても読みやすく、面白い一冊だった。収録の論文はどれも(内容説明にある通り)「記主実資に多様な視点から迫」っていて新鮮だった。 今日はその中でも興味深かった『公卿から「愛子」を「附属」される実資』(下向井龍彦著)について紹介。 まずここでの「附属」とは養育形態であり、元服までのある期間「愛子」を引き取り、養育することを言う。 「附属」の特徴は以

          「『小右記』と王朝時代」より

          「光る君へ」 第14回 星落ちてなお

          ばったり真正面遭遇したソウルメイトだが、そのまま別れる。兼家ついに出家、死去。後継は道隆に決まり、道兼は荒れ繁子に愛想を尽かされる。明子は流産をきっかけに道長の優しさに気づく。 道隆は伊周を出世させる。伊周の妻選びのための歌会の賑やかしにまひろと清少納言も招かれる。まひろは読み書き学習継続中。道長は道隆の「独裁」の前に何もできない自分をもどかしく思う。道隆は定子を中宮にする。 【今日の行成】 「実の父上の喪にも服さぬ道兼様はあまりでございます。」 「普通に考えれば、定子様を

          「光る君へ」 第14回 星落ちてなお

          「光る君へ」 第13回 進むべき道

          前回から4年が経ち永祚2(990)年、正月一条天皇元服。そしてついに定子が入内する。兼家に老いの兆候?道長の妻となっていた明子が呪詛開始。まひろ家の窮状を知った倫子が娘彰子の指南役を打診して来た。まひろと道長は気まずい再会をする。 【この時点での主な登場人物の官位】 ・兼家…太政大臣(従一位) ・道隆…内大臣 兼 左近衛大将(正二位) ・道綱…右近衛中将(正三位) ・道兼…権大納言(正二位) ・道長…権中納言 兼 右衛門督(正三位) ・実資…参議(正四位下) ・俊賢…右少弁

          「光る君へ」 第13回 進むべき道

          「光る君へ」 第12回 思いの果て

          まひろへの腹いせか父に左大臣家への婿入りの話を願い出た道長。兼家から打診され躊躇する雅信だが、当の倫子と妻の乗り気で押し切られる。 まひろは宣孝から実資との縁談を勧められ、正妻へのこだわりを批判され、道長との関係を考え直す。妾でもいいと伝えようとしたが倫子との結婚話を言われ、言えずに終わる…。 【今日の行成】 道長とマンツーマンでかなのお稽古。「お上手になられました」 音声解説「手元を覗く行成の顔が近い」w 筆運びの練習に手まで取ったらどうしようかとハラハラした。。。 てこ

          「光る君へ」 第12回 思いの果て

          「光る君へ」 第11回 まどう心

          まひろ、為時の復職のために倫子、兼家に直談判するも叶わず。その兼家はあからさまな身内優先の人事発動。唐突に長女超子とその子冷泉天皇の遺児居貞親王(のちの三条天皇)が登場する。そしてついに一条天皇が即位する。 道長とまひろはまた逢瀬。しかし道長は最後は逆ギレし、夜中の廃屋に呼びつけた女を置き去りにして帰ってしまう。 【今日の行成】 “F3”、前夜の退位劇についてのヒソヒソ。 驚く斉信と公任に「まことに…」と相槌を打つ行成。まことに、ですか…w 完全に他人事だ。というかこのドラ

          「光る君へ」 第11回 まどう心

          「光る君へ」 第10回 月夜の陰謀

          ついに「寛和の変」の回!道長は“ファミリービジネス”に戸惑いながらも結局は父のシナリオ通りに動く。まひろとの一夜で自分が目指す役割を自覚したためか。 だが今回も功労者の不動の一位は道兼。哀れ花山。あとの祭り。 そして時代はいよいよ一条期へ…! 【今日の行成】 1週間ぶりに出た!けど、なぜか道長から和歌、漢詩の解釈について相談される。 毎度のことながら「なぜここで行成の登場が必要なのか?」 漢詩や和歌なら公任や斉信の方が適任だけど、あれこれ詮索されるから口か堅くて真剣に考えて

          「光る君へ」 第10回 月夜の陰謀

          「光る君へ」 第9回 遠くの国

          今回〜次回あたりは前半の山場らしい。兼家がついに自分と晴明の策略を子供たちに告白。そして直秀の最期が耳目を集めることに。 自分としては花山天皇退位へのカウントダウンが始まったことで、天国から地獄の「史実」のしんどいストーリーがもうすぐやってくる方に落ち着かない気分。 【今日の行成】 さて例によって雑な感想を。 今さらだけど、この艶かしいOP映像、最後までずっとこれなんだよね。今は(特に来週は)ともかくこの先にはなんだかそぐわないような気がするけど。 今回も寛和2年(9

          「光る君へ」 第9回 遠くの国