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エントロピーの増大のように

元々世の中は不確定性原理という確定していない相対的なもので何ら実態はありません。解釈することで初めて現実が生まれます。

昔なら芸能人だけの特別な承認欲求だったものが、SNSでは普通のおじさんやおばさんでも承認されるかも知れない、お金を稼げるかもしれないという、それはパンドラの箱が開いた時の地獄であり、ずっと塩水を飲み続けるような喉がカラカラになっていく生き地獄であり、戦後が作り出した資本主義獲得達成ゲームです。

近年、アメリカの大企業でも取り入れている瞑想やマインドフルネスですが、瞑想したら心が落ち着くって時点で既にヤバい。なぜなら成功するまで、何か達成するまで心が整わないという設計ですから。

最近のジャズのライブシーンもここ数年で一気に、資本主義獲得達成ゲームの渦に陥ってしまったように思います。外部条件に左右される現場で、そもそも自己肯定感はいらないし、エゴも勝ち負けも必要ありません。なんなら成功を求める意味もありません。

僕は達成感や成功を否定しているわけではありませんが、これからはもうみんなでパンドラの箱を一度閉めて、レイヤーとして味わいながら音楽にふと心が戻る場所と時間が生まれたらと願っています。エントロピーの増大のように。

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