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ゴジラルームと「ゴジラ3大NG事項」に関して。

 映画のエンドロールでも流れた「ゴジラルーム」に関する記事。

 仮に、自分がこんな部署に配属されたら、かしこまって何も出来なくなるか、逆に舞い上がって頓珍漢な提案やアイデアを出しちまいそうな、そんな気さえします。だってゴジラですよ? 特撮怪獣好きからすれば、こんなの大御所どころか王様に仕えるようなものですから。やっぱり羨ましい。

 さて記事内では「ゴジラの3大NG」なる項目も紹介されてます。

・捕食しない
・完全に死なない
・喋らない

 この3つ、いずれも過去のゴジラ映画だとバッチリやってます。でも今は「やらない」と。ゴジラブランドを毀損せず、かつ今後も発展させていくうえでこれらはNGにしたわけです。

 マニアの方々なら、過去にやったのなら別に今やってもいいじゃないか、と思う方も多いでしょう。
 ましてやこの記事、X(Twitter)等での反応だと否定的な意見がかなり見られます。ゴジラを何も分かってないとか、自分の声をゴジラルームへ届けたいetc…

 ……正直なところ、それらの反応に呆れてます。
 何を勘違いしているのか。


 思い出してみてください。
 本年のお正月から始まったマクドナルドのゴジラコラボを。

 こういうことなんです。

 ゴジラがマクドのバーガーを食べて「いただきまーす!」
 ……みたいなことはさせない。

 ただそれだけの話ではないですか?

 先の反応をアレコレ読んでいると「自分の方が、ゴジラルームにいる人間よりもゴジラを良く知っている」と言わんばかりです。
 悪い言い方ですが、自惚れてますよ、それ

 ゴジラルームが目指しているブランド戦略とはどんなものか。
 自分は「強さ」「パワフル」「凄さ」だと思っています。

 ゴジラそのものを「強さ」「パワフル」「凄さ」の象徴にしたい
 となると、先の3項目をゴジラにさせてしまうと、何か違うな、となるわけです。

 時に広告で変なモノを持たされたりもしますが、そこでゴジラに「オススメ!」とか「美味いよ!」てなことは言わせない。蒲鉾やちりめんのパッケージにゴジラがデカデカと描かれても、ゴジラには台詞など無く、

「ゴジラ級の衝撃!」「うまさ、ゴジラ級」

という宣伝文句が並べられてます。これこそが「象徴」としての使われ方なんです。
 むしろ、無言のゴジラがそんなトコにも現れることで、商品とのギャップが楽しめるようになってることに気付くべきではないでしょうか。ちなみに大洗でも売ってたゴジラちりめんは、程よく山椒が効いてて美味かったですが、もう少し辛さのパンチを効かせてもよかったかと。

 ……と、そういった点を一切考えず、先のゴジラルームに対して「愛が足らない」云々というのは流石に言いすぎです。

 ひょっとすると、その方々は「もどかしい」のかもしれません。自分の方がゴジラを愛しているぞ、彼らよりも自分達の話を聞け、と。しかし、自らの愛をそのような言葉で表明するのは、歪んでいます。そして再度書きますが、自惚れています。
 自分には、そう見えてならないのです。

 以上、ゴジラ3大NG事項に関して思う点を書かせていただきました。
 異論・反論あると思いますし、これもまた自惚れな文章かもしれませんが、自分なりに考えた結果がこれです。

 これが自分なりの怪獣愛であり、ゴジラ愛です。

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