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【あひろ場5】星空を眺めるということ――ないしは占いの結果5(5640文字)

星空について書きます。

柄にもなく僕は、夜空を見上げることが好きです。

ペントハウスに一人住まいだった頃は、部屋から、都心の上空に向けた望遠鏡で土星の輪っかを覗いたりしていました。

こんなふうには見えませんよ💦

――都内の明るくて汚い空で、土星なんて見えるの?

と驚かれる方もいらっしゃるかもしれませんが、惑星なら十分、都内でも見られます。

逆に、淡い天体、たとえばアンドロメダ大星雲なんかは、地方のキャンプ場とか、町灯りが少なく、空の澄んでいるところで見るのがお勧めでしょうか。80ミリ口径の双眼鏡を三脚に据えて、寒さも気にせず眺めたものです。

写真はイメージです!

――あれれ? 土星が望遠鏡で、アンドロメダ大星雲が双眼鏡??

と変に感じた方がおられるかもしれませんが、書き間違えではないのです。

確かにアンドロメダは、土星よりうんと遠くにありますが、うんと大きな天体だし、ぼわっと広がっているため、望遠鏡の視野に入れてみるには大きすぎるし、惑星に比べるとかなり暗い天体なので、口径が大きくて集光率の高い双眼鏡じゃないとよく見えないのでありました。暗い天体を見るのに大事なのは、望遠の倍率ではなく、レンズの大きさすなわち集光率なのですね。

それから、若い頃には毎年、お盆の8月12日あたりに、山や高原まで走り、地面にアルミシートとかを敷いて、寝っころがって、朝まで空を眺めていました。

なんでかっていうと、ペルセウス座流星群を見るためです。夏の流れ星は凍えずに見られるので楽チンなのです。

暗い空なら朝までに、たぶん100個くらいの流星を数えることができたんじゃなかったかなあ。

流星は全天のあちこち流れますので、寝っころがって眺めるのがお勧めです!

流星群といえば、新宿の、友人のマンションの屋上から眺めた獅子座流星群の極大――これはすごかった!

長いのや短いのや、明るいのや暗いのや、速いのや遅いのや、ゲジゲジみたいに動くのや、火球と呼ばれるとてつもなく明るくて大きいのや、いろんな流れ星が、息つく暇もないほど次々と矢継ぎ早に流れました。

山梨にいた友人と、電話で
「流れた!」
とか、
「あ、また」
とか、
「北の下のほう!」
とか言い合いながら見ていたのですが、山間の暗い空にも、思うほどには見劣りしない眺めを、新宿の上空が確保できていることにたまげました。それほど明るい流星たちだったのです。

どうしてもまた見たくて、日本での極大日の翌年――、アメリカはアリゾナ州のモニュメントバレーに行き、膨らませたエアロスペースマットを赤土の上に敷き、右ミトンという岩と左ミトンという岩の間を一晩中眺め、同時にスチールカメラで撮影しました。

ラッキーストライクのCM――だったかに登場していた岩のシルエットの向こうに、地球の自転が描く星たちの円弧があり、それを突っ切るようにいくつもの直線が写っていました。直線たちは流星群の光跡なのでありました。

このような円弧に、1つ前の写真みたいな光跡が直線で交わるのです!

毎年決まって同じ日に、機械仕掛けみたいに正確に、流れ星たちはやって来ます。宇宙は精巧な時計なのでありますね。

夏のペルセウス座流星群、秋の獅子座流星群、それから冬には双子座流星群――。

H2ロケットの取材で種子島に行ったのは冬のことで、打ち上げ前日だったかの海をバックに、オリオン座を横切るような双子座流星群が見えました。数は少なめだけど、明るい流星が多かったような記憶があります。

あと、僕も妻も蠍座生まれなのだけれど、2010年夏の沖縄で一度、同年夏の伊豆半島南端の海でもう一度、くっきりと明るい、たいそう立派な蠍座を、夫婦で並んで眺めることができました。

水平線の近くに見えました。独特な配置なのですぐにわかりましたよ!

妻「理科の教科書みたいだねえ」
僕「あの赤いのがアンタレスだよね」
妻「そだね。蠍の心臓」
僕「『ルビーよりも赤くすきとおり、リチウムよりもうつくしく酔ったよう』な星――」
妻「ミヤケン(宮沢賢治)のギンテツ(銀河鉄道の夜)だね!」
そんなやり取りがつい先日のことのように思い出されます――。

そして今――。

桜の向こうの、春の明星に見つめられながら、宵の道を歩み、宇宙や、僕らや、人類や、未来のことなんかを漠然と考えながら……、世界の真ん中を生きています――。



5人目の被験者(!)さん、Mさんのお知り合い、のXさん、の占い結果を以下に掲載いたします!

Xさん、ご協力をありがとうございました!

↑汚い手書きでごめんなさい、です😅💦

■ホロスコープ
太陽:蟹座13度
月:乙女座7度
水星:双子座26度
金星:獅子座7度
火星:双子座21度
木星:天秤座2度
土星:天秤座3度
天王星:蠍座26度
海王星:射手座23度
冥王星:天秤座21度

■解読
――太陽は、「自意識」や「社会的な自分」、そして、あなたさまが女性なら運命的な「夫」、あなたさまが男性なら「夫になったときの自分」などを暗示している大切な星です。
――月は、「感情」や「幼少期の自分」や「日常的な環境」、「母親」、そして、あなたさまが女性なら「妻になったときの自分」ないしは「母になったときの自分」、あなたさまが男性なら運命的な「妻」などを暗示している大事な星です。
あなたさまのホロスコープで、まず目についたのが、太陽も月もノーアスペクトであることでした。
ノーアスペクトというのは、アスペクト(角度)がないということです。
太陽も、月も、どの星とも有意な角度を形成しておらず、ポツンと孤立しています。
太陽と月の角度は、夫婦の関係を象徴しているとも言われていますので、あなたさまは、もしかしたら、伝統的な結婚制度の枠をこえた夫婦関係に縁があるのかもしれませんね。
お父さま、お母さまはどのような夫婦でいらっしゃいますでしょうか――?
あとで述べますが、金星と木星がセクスタイル(ニアリー60度の調和角)を形成していることに照らすと、この方、家族を大切にしたいと思っておられます。よき家庭を保たれますように。
また、太陽がノーアスペクトであると、人生の目的がみつけにくくなるとも言われています。属する環境に合わせて自らが変化してしまう……ように感じていらっしゃるかもしれません。でもまあそれならそれで、ひとさまにオールを握っていただき、とりあえずはひとさまの考えを自分の考えとして生きてみるのも悪くないかもしれません。そうしているうちに自分の本当にやりたいことが見えてくるでしょう。まだ十分にお若いわけですし、生き急がなくてよいように思われます。
それから、月が孤立しているがゆえに、ひとさまの気持ちや、さらには自分の気持ちさえもがよくわからない……と感じられるかもしれません。
このため、ひとに対して、かえって気をつかい過ぎて疲れてしまってはいませんか?
月は「感情」の星でありますから、孤独や不安を感じることもしばしばなのではないでしょうか?
――さて、あなたさまの天空図には、あともう1つ孤立している星があります。
天王星です。
天王星のような遠い星(木星、土星、天王星、海王星、冥王星)の配置は、「個人のあり方を示す配置」というより、個人に影響を与える「外的な運命の配置」として捉えるべきかと思われますが、「変化、改革、イノベーション」などを象す天王星が、ノーアスペクトであることで、この方は、移り変わりを抵抗なく受け入れることができそうです。他方、ひとと距離を取りがちで、親密な関係を長続きさせることはあまり得意ではないかもしれません。
――さて、この方が女性なら――などと書くとハラスメントになっちゃいますでしょうか――(でも金星の力は主として女性に作用しがちなので)、美人さんなのではありませんか?
「美」を表す金星が、「幸」を表す木星とセクスタイル(ニアリー60度の調和角)を形成しているからです。
(華やかさを愛する獅子座の)金星と、(優雅さを好む天秤座の)木星の吉角ですから、この方、ぱっと華やかで、寛容で、経済的にも豊かでありたいと、自分を美しく高める努力を怠らないのではないでしょうか?
見た目を表すともされているアセンダント(第1ハウスのカスプ)は、出生時間が正確であるなら、獅子座となります。筋肉質で目力のある、堂々とした外見だったりしますでしょうか?
しかし一方で、この方の金星は土星ともセクスタイル(ニアリー60度の調和角)を形成しているのですね。
恋愛に奥手になりがちな配置です。真面目で、手堅く、金銭管理能力も高く、享楽を慎む傾向があるかもしれません。
そうなのです。この方の木星と土星は、天秤座においてコンジャンクションして(ニアリー0度で重なり合って)いるのでありました。
木星:天秤座2度
土星:天秤座3度
――オーブ(誤差)1度のかなりタイトなコンジャンクションです。
この、木星(快楽?の星)と土星(禁欲?の星)のひとかたまりに対して、「美」や「女性性」や「金銭」や「趣味」を象す金星が、セクスタイル(ニアリー60度の調和角)を形成していますので、金星さんってば、アクセルとブレーキを同時に踏んでしまっているありさまなのかもしれませんね。あるいは抑制の効いたほどよい優美さをまとっておられますか?
ちなみに木星(アクセル)と土星(ブレーキ)のコンジャンクション(ニアリー0度の重なり)は、この方に、責任感を与えています。仕事で指導的な立場に着くかもしれません。人々からの尊敬を集めることもできそうです。
――さて次に、オポジション(ニアリー180度の対立角)について書かせてください。
この方のホロスコープには、2つのオポジションがあります。
水星:双子座26度
海王星:射手座23度
――この↑水星と海王星のオポジション(対立)と、
火星:双子座21度
海王星:射手座23度
――こちらの↑火星と海王星のオポジション(対立)、
この2つです。
まず、水星と海王星のオポジションですが、このためあなたさまは、夢追い人かもしれません。創作に打ち込んだりされていますか?
豊かなイマジネーションは吉と出ますが、論理性には欠け、悪く出ると絵空事ばかりを口にするようになるかもしれません。神秘的なことに興味を持つかもしれませんが、それに翻弄されないよう注意してください。
次に、火星と海王星のオポジションですが、これによりあなたは、ふわふわとした頼りないイメージをひとから持たれているかもしれません。流されやすいので、悪い人とは一緒にいないほうがよいでしょう。
情緒的な上がり下がりがあり、イライラして攻撃的になったかと思うと、落ち込んで塞ぎこんでしまったり――そんな傾向があるかもしれません。
お酒や薬物、交際、詐欺的な享楽、依存を形成しそうなあらゆるものに対して警戒を怠らないでください。
――だなんて、あひろすこーぷな占いにしては厳しい書き方をしてしまいましたが、大丈夫、安心してください!
最果ての星、ゆえにいちばん影響力の強い星である冥王星さまが、火星くんと海王星さまの対立を「調停」してくださっています!
火星:双子座21度
海王星:射手座23度
冥王星:天秤座21度
――双子21度の火星と射手23度の海王星はオーブ(誤差)2度のわりとタイトなオポジション(対立や緊張を象すニアリー180度の凶角)ですが、両者の対立や緊張を、天秤座の21度に位置する冥王星が、セクスタイル(調和を象す60度の吉角)とトライン(より強い調和を象す120度の吉角)に切り分けて(調停して)います。
特に火星に対しては、オーブ(誤差)0度でタイトに働きかけています(120度ジャストのトラインを形成しています)ので、先に書かせていただいた、火星と海王星のオポジションにより危惧される不調はあまり心配しないで大丈夫かと思われます。
この、火星と冥王星のトラインにより、この方は、特に中年期以降、絶大なパワーに恵まれます。逆境に立ち向かう力は相当なもので、不屈の闘志で、どんな困難にも打ち克とうと頑張ることでしょう。敵に対しては容赦ない攻撃力を発揮します。
他方の海王星と冥王星のセクスタイルですが、この配置によりこの方は、スピリチュアルなことに興味を持ちがちです。空気を読むことも得意なので、月のノーアスペクトを補うかのように、ひとの気持ちに敏感になるかもしれません。
最後に、この方の天空図にはスクエア(葛藤を象すニアリー90度の凶角)が1つもありません。ゆえに、Tスクエアやグランドクロスなど、スクエアを元に作られる複合的なハードアスペクトも存在しません。羨ましいくらいです。
オポジション(180度の対立角)は2つあるけど、先に述べましたように、冥王星さまが調停的に緊張を切り分けてくださっていますし、総じて、どちらかというとイージーな生き方ができるといえますでしょうか?
noterさんのお知り合い、ということで、言葉を一度も交わしたことがない方についてを今回は読ませていただきました。
占わせてくださりありがとうございました!

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1、生年月日
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3、出生地

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お気軽に、ってかテキトーにウェルカムです!

読んでくださりありがとうございました!


*2024/4/17追記
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