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今日の科学 5月15日

1859年5月15日に、フランスの物理学者ピエール・キュリーが生まれました。ピエール・キュリーは物理学者であり、化学者でもあるマリ・キュリーの夫として知られています。ピエールは、1903年にマリと共にノーベル物理学賞を受賞しました。

ピエールは、兄のジャックとの共同研究によって、石英やトルマリンなどの結晶に圧力をかけると電気を生じる「ピエゾ効果」を発見しました。さらに、磁性体の研究者としても知られています。

マリ・キュリーはアンリ・ベクレルの放射能(放射線)の発見に触発され、1898年に放射線の研究をはじめます。そして、ピエールとの共同研究で新しい元素のポロニウムとラジウムを発見しました。

しかし、ラジウムはごく微量しか得られなかったために、その存在を疑われてしまいました。そこで、数トンのウラン鉱石のくずからラジウムの抽出を試みます。この作業は4年にも及び、1902年に120ミリグラムの塩化ラジウムを得ることに成功しました。

マリとピエールの研究は放射性物質の性質を理解するために重要なもので、1903年にノーベル物理学賞を受賞しました。マリは女性初のノーベル賞受賞者となり、夫婦でのノーベル賞受賞も世界初のことでした。

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