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『Newton』6月号のお知らせ

ライターとして本や雑誌に関わっていると、自分の手から離れてから、実際に世に出るまで少し時差がある。そのため、異なる時期に取り組んだことが、同じような時期に世に出ることがままある。4月はそのような時期で、成果として紹介できるものがもう1つ増えた。

今回、記事を書いたのは、科学雑誌『Newton』6月号。フリーなので、毎号必ず書くわけではないが、3か月連続で仕事をさせてもらえるのは、正直、ありがたい。6月号では「銀河百景」というビジュアルページを担当した。

銀河は太陽のような恒星やガスが集まった大きな天体で、この宇宙に数えきれないほど存在する。人類は望遠鏡の発展と共に銀河の存在を知るようになった。私たちのいる太陽系も天の川銀河と呼ばれる銀河に属している。

実は、この宇宙の中にたくさんの銀河があるとわかってから、まだ100年ほどしか経っていない。それまでは、宇宙=銀河(銀河系、つまり、私たちのいる天の川銀河)と考えられてきた時代があった。

銀河は1つしかなく、しかも宇宙そのものだから、銀河系といえば事足りていたが、観測技術が発展したおかげで、銀河系(天の川銀河)以外にも銀河があることがわかってきたことにより、他の銀河と区別をするために天の川銀河と名づけられた。銀河という言葉はもともと天の川を指す言葉であったから、天の川銀河という名前は、天の川・天の川と取れなくもないが、銀河という言葉が「恒星の集団」も指すように拡張されたと考えて使っていけばいいだろう。というか、今の時代では、ほとんどの人が「恒星の集団」を指す言葉として銀河を使っている。銀河もまた、時代や科学の知見の変化によってその意味が変わってきた言葉と言える。

ちょっと話がそれてしまったので、話を戻すと、この宇宙にはたくさんの銀河があり、様々な望遠鏡で観測している。その観測画像を見るだけでも楽しい。それだけでなく、銀河はこの宇宙を理解するのにも、とても重要な天体だ。この宇宙にはまだ明らかになっていない謎がたくさんある。今回の記事では、たくさんの銀河の画像と共に、宇宙の謎についても想いを馳せてもらえたらと思う。

今号のNewtonには、その他にも「猛毒のサイエンス」、「化石図鑑」など、おもしろい記事がたくさんあるので、興味のある方は、ぜひ、手に取ってもらえるとありがたい。


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