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♪コンテスト参加記事 【見直そう!仕事に臨む朝の立ち振る舞い】

♪この拙文は、特定の誰かに向けたつもりはありません。
 
#仕事について話そう
 
このお題目と出会えたことが、自問自答の引き金となりました。
ですから強いて申せば、私から私へのメッセージ?
 
 
 
直近数年の新年度は、朝の通勤時間に満員電車に揺られることも、日中オフィス街を訪れることも、ほとんどありませんでした。
 
「真新しいスーツ姿の新社会人の多くが、まだ中身は学生だな」
このワンフレーズは、年の功を盾にした、自分基準の呟きではありません。
 

出勤時の得体の知れない緊張感。
新たなチャレンジに挑む者の特権と捉え、どうぞ臆することなく。


ちなみに現在還暦越え、仮に企業人であったとすれば、第一線を退くべき世代の私。
いつの頃からか、毎年4月第1週限定で、こんな印象を抱く若者が気になり始めました。
 
駅構内での立ち振る舞いから、車内の過ごし方に至るまで、
「一挙一動は学友たちと輪になっていた、学生当時のまんまだな」
決して悪い印象ではなく、自然と表情が緩む自分が、これまた少々不思議だったりします。
 
これは悪いことでも、俄かに改善すべきことでもない、と考えます。
通勤時間は勤務時間との解釈も、当事者には貴重な自由時間でしょう。
『緊張と緩和』の重要性を思えば、仕事を始める前のリラックスタイム。
無用に肩に力を入れて消耗してしまっては、それこそ本末転倒です。



一方でこの通勤時間こそが、たとえるなら下記それぞれに該当するかと?
 
・離陸前の旅客機が滑走路の発進地点を目指し、徐行移動する時間。
・ボクシングの世界タイトルマッチ、ゴング直前の国歌斉唱。
・ゴルフのショットやテニスのサーブ直前の、数秒間の精神統一。
・オリンピック100m走決勝、位置に着いてから号砲までの数秒間。
・愛する人にプロポーズの言葉を発する直前、大きく息を吸い込む時間。
 
それからそれから……
 
 
 
書店に足を運べば / ネットで検索すれば / 先輩上司に教えを乞えば、仕事に関するあれやこれやを語り綴られた文言は、これぞ無限大です。
とりわけネット社会となって久しい昨今、多くの物事に対して重宝される価値基準は、
 
・より簡単で
・より効率良く
・より簡潔に(短く)
・上手く行くことを約束してくれる
 
こうしたノウハウばかりが求められる傾向が、否めないように感じられます。
年寄り手前の私だけでしょうか?
 

膨大な乗降客。
結果的に数え切れない、悪意無き迷惑行為。
巨大ターミナルの避けられない現実でしょう。


さらには個性尊重が謳われる一方、とりわけ実社会で未だに妙な部分で根強いのが、
 
・他の大勢と一緒、というだけの現状に抱く安心感
・大数に疑いなく異議を唱えず、速やかに右へ倣へを良しとする判断
 
「だってみんなもそうだから」
「だって自分だけではないから」
なんらかの行為を咎められた場面、いい年をした大人が躊躇なく声にするケースが、どうやら数え切れないようです。
 
自分自身で判断を下した形跡が、どこにも見当たりません。
どれだけ世の中が変化(進化)を続けようとも、これらが簡単にまかり通るとは思えませんし、思いたくありません。
 
 
 
ここからは年齢世代さらには業種を問わず、新年度を機に新天地に足を踏み出された、数え切れない方々に向けて。
私の精一杯の声だけでは無力かもしれませんが、日々仕事に臨む前の移動時間、
 
・スマホ歩きや運転
・走行中の車内でのお化粧
・人の流れや快適空間を妨げる陣取り
 
これらを慎みませんか?
 
自身にとっては掌の中の小さな画面が、最優先かつ最重要な景色なのかも?
プライベートな通信ができる限られた時間であることも、理解できているつもりです。
それでも常識ある人々には、どのように映るでしょうか?
自身の上司、もしくは大切な取引先の誰かが、これらの姿を目にしているとしたら? 
 

空いているなら、敢えて優先座席に腰を下ろし、適正な距離感を確保。
必要な乗客を見かけたら、速やかに譲る。
小さな画面に釘付けでは、もしかすれば難しい対応?

 
新年度も第2週に入ると、先述の学生気分のスーツ姿は、どこにも見当たらず。
「これが数日前の、あの若者と同一人物なのか?」
素直に感心させられる社会人としての佇まいを、自然と身につけられています。
 
それでも残念なことに、某日これらの光景に遭遇してしまいました。
 

 <実話1>

スマホ歩きで上っ面だけ文字を追った新聞記事では、仕事には活かせません。
「自分はスマートな企業人だから、出勤中はこれが習慣なのさ」
悦に入るのは自由ですが、周囲から見れば、滑稽この上ない可能性が否めません。
なにより『読んだフリ』が無駄であることを、学生時代に痛感しなかったのかな?
さらに同時に音楽も楽しみたいのでしょうか?
耳の穴は2つに対してイヤホンは合計4つで、それらが手元で絡まり始め、満員電車の足下に本体ごと落下!


<実話2>

優先座席を陣取り、お化粧に余念のないスーツ姿の女性が、またひとり。
尖った化粧道具の末端が、隣人の顔の前を舞っています。
「キチンとお化粧しなきゃ、会社で注意されるだけでなく、私の評価が下がるわ」
さらに片手には、テイクアウトの紙コップに入った珈琲が、今にも零れそうな角度です。
これでは完全に、膝の上模擬店どころか、荒っぽいおままごと状態。
現状ですでに手遅れですが、せめて早起きからチャレンジしてみては? 
 

<実話3>
 
さほど混雑していない普通電車内、同じ会社の男性新入社員が3名、並んでドアに背中を預ける姿勢で立っています。
これ、知る人ぞ知る、通称『ギャング乗り』。
NYの地下鉄で、このポジションからロングシートに座る乗客を覗き込み威嚇する、ギャング(不良)の乗車スタイルが語源とされています。
各々スマホに没頭から、次の駅に停車してドアが開けば、お約束の小さくビビクン。
一旦下車して動線を開けるでもなく、その場でダンゴ状態ですから、乗降客は大迷惑。
「オマエら幼稚園の遠足以下か!?どこの会社や?社名言えや!」
これを声にした瞬間、私が悪者になるのが、令和5年の残念な現実です。
 

無料画像サービスより拝借。

 
ここで遅ればせながらの自己反省。
お筆先で一気に綴ってみれば、やはりの説教口調になっていました。
 
それでもここで話させていだいたことはすべて、責任持ってお伝えしたいこと。
自らの稚拙な社会人生活40年超を振り返り、時と場面を選ばず不変の、
 
☆ 仕事に臨む前に忘れてはならない、準備姿勢の大切さ。
 
時代錯誤の雑音と響いたのであれば、致し方ありませんが、それも時代?
グダグダ不満を零さぬよう、次の一言を飲み込むしかなさそうです。
 
 
 
先述の通り、簡単便利迅速高効率が優先される時代なのは、私も頭では理解しているつもりです。
「厳しい下積み経験を通じ、仕事は盗んで体得していくものだ」
これこそが非効率かつ◆◆ハラスメントの種子となりかねない、古き悪しき価値基準とする声が、年々高まっていることも知っています。
 
それでも仕事は仕事。
スタートラインへの向かい方が失格レベルでは、正しい最初の一手など望めません。

 
だからこそ世論と一緒も現実の時流とは真逆の、この習慣をオススメします。
 
1. 小さな画面か視線を離し、両耳のイヤホンを外して。
2. 今一度自身の心身をリセットから、まっさらで素直なスポンジになって。
3. 肉眼に飛び込む風景や、鼓膜に届くさまざまな声や音を確かめて。

新たなステージに臨む社会人の自分自身として、小さな文明の利器に支配されない通勤、いかがですか?
 

快晴の高層ビル街。
顔を上げなきゃ気づけません。


私たちは自由経済社会という三次元を、大勢の人たちと一緒に “生きて” いることを、どうぞ忘れないで。
インターネットその他の最新技術を駆使する専門職だったとしても、私たちの仕事の土俵は、常にこの人間社会に在ることも、どうぞ忘れないで。

私も絶対に忘れないと、全世界配信のこの記事の文末に、固くお約束申し上げます。
 

「お酒は飲めません!」
だからそうじゃなくって、行間に認められた意味を察して欲しいナ。
これができる感性は、仕事の大きな武器になるからサ。


以上、ご一読ありがとうございました。
 
 
 
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