[高次脳機能障害]交通事故から48日目:おどけて楽しむように
当時の記録を読み返すたびに、当時のことを今でも鮮明に覚えていることに驚く。おどけては看護師さんたちにツルツルになった頭を触ってもらうだけでご機嫌だった。
こんな人ではないのだが…。誰にも理解はしてもらえないだろう。
オセロを購入したトイザラスは今は家電量販店になっている。17年も経過したのだ。病院の周囲が様変わりするのも当然だろう。
[備忘録]2009-04-25 18:05:13 当時のブログより
【2年前の今日:平成19年4月25日】
この日は、右目の充血がひどく(事故で、右顔面骨折して、手術をうけました。)
形相がさらに怖くなっていました。
外にでていきたがり、
差し入れに買ってきたバケットをすすめたり、
気を紛らわすことに必死でした。
午後、伯母(父の姉)が御見舞にきてくれて、
かなり長い間、話相手になってくれました。
しかし、
内容が・・・
子どものころの記憶になっているのです。
記憶の退行。
現在地の認識もむちゃくちゃで、
ここは、南部だとしきりにいいました。
南部とは、幼少期に住んでいたことの地名だそうです。
伯母が教えてくれました。
伯母と、小学校の話や、
運動会の話をいっぱいしてもらって、
よかったね。
夕方、
オセロに挑戦してみました。
父のために、
病院の近くのトイザラスで購入してきました。オセロ。
でも・・・
ルールも、わからなくなってましたし、
このゲーム事態が記憶にないのです。
ルールを説明して、挑戦してみましたが、
いつのまにか白・黒持ち駒が逆転してしまい、
結局、やりきることはできませんでした。
夕方、
シェーバーをとりだし、
せっかく昨日、綺麗な5部刈りにしてもらったのに・・・
中央に1本、線をいれると、ガーっとやっていまい。
ジョリジョリジョリジョリと、
どんどんツルツルにしていってしまいます。
最後は綺麗なスキンヘッドになってしまいました。
そして、
今度は、その頭を、看護師さん達にみてもらいたいらしく、
病室のドアをそーっとあけると、顔だけぴょこっとだして、
周囲の様子を伺います。
気がついた人が、
あれ~どうしたの~と声をかけてくれると、
おどけて、
頭を触らせます。
とてもひょうきんな感じで、、、
こんな父、
みたことありませんでした。
就寝前
ベゲタミンを持ってきた、看護師にも
頭を触ってくれといって、
ぺたぺたやってもらってご機嫌。
怒りの感情が続くよりずっといいのですが、、、、
複雑な気分でした。