今になって



友達を失ったということは、
私にとって
永遠に抱える価値のある悲しみと思わなきゃいけないような気がして。

一生抱えることが辛いわけではないけど
そう思おうとしてたんだよね。

でもね、
忘れないことと、大丈夫なことは区別して考えた方がいいんじゃないかって、
2年かかって、気づいた。


忘れてないよ。
君のことずっと忘れないけど、
私はもう大丈夫だから手放せるものもあった。





はじめは、
君が諦めた世界で生きていくのが嫌だった。
君がいなくなったことを、
みんなが知らないのが嫌だった。


でもね振り返ると、
君のことを何も知らない人達が
私の周りにいてくれてよかったなぁと思うの。



君がいない普通の生活は辛かったけど、
そういう人たちの存在が、私を普通の生活に引き戻してくれたと思うんだ。

あの時の私には
全部知ってくれてて悲しみを共有出来る人ももちろん必要だったけど、

普通に接してくれて、
日常を思い出させてくれる人がいたおかげで、
気を使わせている罪悪感を手放せた。



「この人がいれば生きていける」は、
多分健康じゃないんだな。

いろんな人がいてこそ!なんだよなあ


だからさ、
私はこれから
いろんな人に囲まれて、
生きていくよ。

たくさんの人と関わって、
影響を受けて、
知識と経験をもらって、
私は私のオリジナルを育てていくよ。



だけどね。


何年後も、何があっても、今日だけは
あなたのために祈ることを忘れません


どうか、元気で。


4月29日


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