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子供は親の影響が9割

先日、耳鼻科に行った帰り、ふと思った。

「私って、人にものを言えない性格は小学校からかな」と。

前回の記事で私は夫に短時間病院に行かせてもらうことすら言いにくいことを書いた。でも、なんでこんなことが頭に浮かんできたん?!と自分でも笑ってしまったが、この本を読んでいる途中だったからかもしれない。

著者の大平光代さんと言えば、「だから、あなたも生きぬいて」がベストセラーになった弁護士の方である。私はこの本を中学生の時に読んで衝撃を受けた。

「いじめによる自殺未遂」、「非行」、「極道の妻」と人生のどん底を体験してきた著者が、29歳で弁護士になるまでの軌跡を描いた本書は、変わった経歴を持つ女性の単なる「波瀾万丈記」ではなく、いじめ体験や、司法試験受験の際の勉強法などが克明に記されているように、子どもたちが直面するであろう問題に対して、具体的な対処法を伝えることに主眼が置かれている(Amazonの商品説明より)。

「今日を生きる」は大平さんがダウン症の娘さんを授かってからの生活やこれまでの人生などをつづった本である。

子供は親の影響がほとんど

「だから、あなたも生きぬいて」を読んだ当時は幼すぎて、なぜ大平さんがいじめによって自殺未遂にまで至ったり、暴走族や暴力団に入ったりに繋がったのか、いまいちピンと来ていなかった。「周りの親やクラスメイトが悪かったんや」と不運を哀れみ、どこか他人事だったかもしれない。

その後、私も今や3歳児の親になって読む「今日を生きる」その中で、大平さんは弁護士になられて非行少年の更生に努めたり、ダウン症の娘さんのために弁護士を辞めて田舎暮らしになったり…多種多様なエピソードをつづられている。そこで私は「親としてのあり方」についてよく考えさせられた。

この本で最も衝撃的だったのは、大平さんが壮絶ないじめに遭って、自殺未遂までしているのに親御さんは決して学校を変えなかったことだ。お母様はいつも「世間体」を気にしていた。大平さんが何かトラブルに巻き込まれても「親戚になんて言えば…」とよく言われたそうだ。

本を読んでいるだけの第三者の私からすれば「これはもう転校せなあかんで」というレベルである。自殺未遂後は余計にいじめがひどくなったらしい。読者のほとんどの人が「環境を変えれば…」と思ったのではないだろうか。

でも、ここを転校させずに、不登校もさせずに学校に通わせる。先生もクラスメイトも問題だけど、最終的には親が子どもの人格形成や将来に一番影響すると思った。

どうしてもできないことは親の影響もある

友達に夫に言いたいことを言えないエピソードを言うと「なんで言えないの?もっとはっきり言った方がいいよ!」と言われる。

私もなんで言えないんだろうと毎回落ち込んでいた。でも、この本を読んで親の影響で大半の性格って作られてて、そう簡単に変えられないんじゃないかなと思った。

私は小さい頃から母が父に理不尽な理由で怒っていたり、私も長女だからか、父からよく怒られていた。

それもあって、人に何かをはっきり伝えるのはどうしても怖くなってしまう。自分の意志もあまりない。

大平さんの本を読んで自分の幼少期を思い出した。

子育てに生かせること

子どもには私と同じような育てられ方になって欲しくない。そう思えばどう接すればいいか見えてくる気がした。

私の言葉や行動一つ一つを子どもはよく見ていてすぐに影響を受ける。できるだけ意識して「こうなって欲しい」という思いの下、接していきたい。

また、自分自身も親の育てられ方が悪いと思うのではなく、そういう自分を受け入れて自分だからできることを着実にやっていきたいと思う。

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