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第1章 その③

~中学校生活 挫折を味わう中1編~

長かった髪を切ってショートにしたら、それがとっても気に入らず、ズンとした気持ちで入学式を迎えました。
 
入学したては友達が一人いました。
でも、私が落ちた第1志望校に受かって蹴って来たコで、なんだか自慢げで嫌だったんだけど、席は近いから我慢して仲良くしていたんだ。
そのうち私の後ろの席のコがそのコと仲良くなって、私を避けるようになった。
 
 
出た出た!!女子の取り合い!なんだーい!
 
 
私は勇気を出して聞いてみたんだ。
「なんで私のこと避けるの?」すると、
「言葉、かな。」と言われたんだ。
 
 
もうダメだ…オワリだよ……。
 
 
数学が始まると、マイナスの世界が理解できず最初からつまずいちゃったんだよ。
 
 
私の進んだ学校は数学に力を入れている学校で、マイナスの世界が分からないなんて、何もできないのと同じだったよ。
一生懸命数学のプリントを毎日解いて提出しても、ほとんどバツ。はぁ。
 
 
友達はいない、勉強もできない、何もかもつまらない。
でも担任の授業だけは、なんとなく興味があって、図書室に通って調べたりノート作りを工夫したり、不思議なほど楽しかったなぁ。
 
 
そんなある日、担任が
「過去に自分を傷つけてしまう生徒がいた」と話したのが引っかかったけれど、その時は意味が分かりませんでした。
 
 
だんだん夜更かしをするようになり、夜中にクッキーやケーキを焼いたりして、ラジオや、クラシックのCDを聴きながら一人寂しく食べていました。
 
クッキーは最初のうちは、生地を薄く伸ばして型抜きしていましたが、だんだんズボラになり、4コくらいに丸めてそのまま焼いて食べちゃったんだ。
 
おいしくない、ただ、お菓子を作ることが息抜きだったかな。


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