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雑記 21 / カロリーの呪い

以下のテキストを書きながら「あれ?もしかして健康管理ってレベルではなく、病む寸前のポイントで自分は生きてきたのか?」と気づいてしまって驚いた。
気分としてはナチュラルに、意識高い感じで生きてたつもりだったけれど。

この数週間でベルト穴ひとつ分とその半分くらい痩せた。痩せるつもりはなかったから驚いた。不思議。

自分の体調と体型は見た感じと服の着心地と身体の動きで判断している。体重計に乗る習慣はない。体重計に乗ってしまうと自分の生活を全て数字でコントロールしようとしてしまうのが分かっているからだ。

元々が数字や計算に執着がある。書いてある数字は読んでしまうし、子どもの頃から反射的に計算をしてしまう。

高校生の頃にボクシングをやっていたおかげで、今もカロリー計算は癖になっている。
カロリーはもちろん炭水化物とタンパク質と脂質のバランスは必ず確認してしまう。
食べたいものと数字のバランスが良いものだったら基本的に後者を選ぶ。
表記のないものでも概算で栄養バランスとカロリーを想像しながら食事をする。大抵のものはざっくりと数字が頭に入っているから大まかに予想はつく。食べながらうっすらと今摂取しているカロリーを計算しながら口の食事。中学生の頃まで太っていたのがコンプレックスだったのもあり「太る」ことにはやはり恐れがある。
だから絶対体重計に乗りたくない。絶対に強迫観念に追われて生活することになる。


最近になってやっと、そういう思考を無視して、「まぁいいか」と開き直って食べることもできるようになった。
それは息子のおかげも大きい。

息子のために栄養バランスの整った美味しいものをたくさん食べさせてあげたい。そしてすくすく大きくなって欲しい。外食に行けば食べたいものを注文してあげる。
しかし子どもの食べる量にはムラがある。昨日食べた量の半分も食べなかったり、立派に大人一人前くらい食べたりもする。
食べ物は粗末にしてはならない、という姿勢を見せるために、注文したものは息子が食べきれなければ代わりに食べる、家の食卓で「ちょっと今日は作りすぎたなぁ・・・」という日でも目の前の父親がちまちましてたら子どもは食べない。なのでちょっと無理してでも「食事は楽しい」「たくさん食べるのはよいこと」と思ってもらいたくてもりもり食べる。
おかげでこの数年じわじわと体重も増えて、標準体型に近づいている。意識的に筋トレをして大きくした部分もあるから、トータルではいい感じのはずだ。


と、ここまで書いてみて、昔太っていたことは自分の中で思っていた以上に大きなコンプレックスとして存在しており、今もそれが呪いとして続いているのではと気づいてしまった。この数週間で痩せたのも無意識的な反動の可能性もある。
読み直して結構ヤバいヤツだな、と思った。
けれどもその呪いを息子がじわじわと解きほぐしてくれている。

などと書きながら帰宅したら息子が図書館でこんな本を借りてきていて笑ってしまった。

血は争えぬ。やはり我が子。

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