冬の青い空
(一)
冬の青空が
透き通って青いのは
寒くなればなるほど
空気が澄んで
その分悲しみの純度も上昇するから
冬の空を見上げると
息が詰まるのは
心の息も
白く切なくひび割れるのは
そういうわけです
頭の上はいつも青空
(二)
寒さにたえかねて
思わず見上げた、空は青かった
ガラス越しに見た
真冬の青空
寒さが磨き上げたような
青だった
(三)
空を見ると、元気が出るね
空が青いと
寒くても、貧しくても
ハローワークの待合椅子
窓から見えた冬の青空
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?