映画「花腐し」舞台挨拶付き上映(ネタバレあり) 2023/11/11

2023/11/11に横浜ブルグ13にて行われた、二回の舞台挨拶の記録です。

◇横浜ブルグ13 13:15の回(上映後)

印象的なところだけ走り書き。

・近場の舞台挨拶にチャレンジすらできなかったので諦めてたのですが、リセールで知って焦ってほぼ最後尾の席を選んでしまったので堂々と双眼鏡を使う。(近くでも使う)乱視がひどいが最初の数秒間はくっきり見える。(すぐにぼやける)左右からスポットライトを当ててるため影も複数できるが、スクリーンに写った影にはメガネの影も。レンズの部分は明るくて面白い。なんで?レンズだからだろうけど…なんで???
くっきりとした輪郭の中にくるんくるんの髪の毛と光るメガネ(笑)
いや、素敵だったんです。

・柄本さんより、コートを脱ぐシーンが同時なのはたまたま。演出をつけられたわけではない(このシーン好き。栩谷の首から肩が…襟ぐりの広い衣装万歳)

・柄本さんより、「火口のふたり」でアクアパッツァを食べるシーンがあったが、あれは食べにくい。二人揃って避けてたらテストのときに、食べてと指示が(笑)骨とかあって食べにくいし…見た通りね!台詞量が!!と(笑)

・司会者より監督へ質問。韓国居酒屋の店名は韓国映画から?そう。男二人の会話劇。観光地で同じ女を好きになった二人の話。意識した。

・柄本:水を吸ったきゅうりがね…すごくて…胃にガツンと…
綾野:ね…
荒井:え?あ、水なのか!
柄本・綾野:水ですよ!
荒井:大丈夫じゃないの、二人なら。(酒でも)
柄本:いやいや
綾野:いやいや

(からの↓)

柄本:万葉集のシーンは俺、14回間違えた。最終日の最後の方のシーンだった。
荒井:俺が悪いんだよね、直前で変えたから
柄本:前日にね、いくつか台詞を変えたり足したりして…
綾野:ただでさえ呪文みたいな台詞なのにね

・柄本:俺、五歳のときから荒井さん知ってるんだもん

・綾野:あの、佑くんとふたりの…三位一体とはこのことか、と…
佑くんのおしりはほんとに…表情豊かで…
(めちゃくちゃ言葉を選ぶgo)

・柄本:お尻の可能性は「火口のふたり」で出し切ったと思ってたけど…まだありましたねえ。掘れば掘るほどね(笑)
司会者:監督、まだありますか?
荒井:考えてます

・荒井さんの次回作のために!!とSNSでの評判アップを仕事として客席に指示する佑さん

・司会者:本棚から取る本を選んでいるように見えたけれど?
綾野:どういう本を選ぶかな、どう見せたらいいかなっていうのは監督と一緒に
荒井:あれ?そうだったっけ?おっ、綾野、うまいことやってんな…と見てた
綾野:話してます(笑)ちゃんと演出つけてもらってます(笑)
この本だったら見やすいかな、とか考えながらやりましたね
荒井:なんだこりゃ…みたいな本棚が出てきたりする。自分や助監督の本棚から持ってきて作った

・司会者:食べたり飲んだりのシーンが印象的な印象があるが?
柄本:…僕はあんまり食べてない
綾野:こっちのシーンは結構いろいろ食べてるんですよね、鍋とか

・綾野:最後の歌唱のシーン、突然すみません、歌い出しまして…(笑)
(会場拍手)
最初は予定になく、現場で監督に歌ってみて、といわれ。フルコーラスじゃないですよね?うん、1回フルで歌い終わったとこから。六分、いつカットかかるかな??と思いながら歌ってたら最後までいってた。エモーショナルな終わりなのに、祥子の更にワンオクターブ上を歌ったりして。長い長い、男の言い訳のような歌でしたね…。

・綾野:監督は現場では本当に瑞々しくて…みんな瑞々しくて…

・司会者:栩谷と伊関のシーンは会話がずっと続くけれど、演じる上で何か工夫など?
綾野:佑くんとのシーンは…とにかくしゃべってましたね。あとはお互い話してる間にタバコ吸ったり物触ったり…(相手の動きや台詞を)受けながら。最初のシーンは伊関の言葉の初速が早かったり…(それに対して栩谷は)うまく言葉が出てこなかったりがあったけど…(進むにつれてスムーズに)

・綾野:皆さんの感想が聞きたいですね…
柄本:あっ、そうですね。感想というのをまだ聞いてなくて…
(なんとなく流れる。しばらくして再度)
綾野:やっぱり皆さんの感想が聞きたいです
司会者:今日は劇場もそういった用意がなくて…(断られるgo)

・柄本:皆さんの力で想像もできないところまでこの作品を押し上げて頂けたら。よろしくお願いします。

・(海外の曲は権利の関係でほとんど使えず、の話題の時に)
綾野:その権利で守られている方々もいますしね


◇横浜ブルグ13 16:40の回(上映前)

・一回目よりお客さんの拍手が元気だな、と感じたけど(観るのに体力使うからかな)、ごーさん、たすくさんは
柄本:むあっとしてますね
綾野:高揚してる感じあります(逆かも)
司会者:作品と同じく湿度を感じますよね
綾野:お、いいですね

・最後の挨拶となったとき
荒井:明日もこれくらい入ってくれるといいんだけどなあ、綾野いないけど
綾野:ええ~?来ていいんだったら、来ますよお?(にこにこ)
荒井:(笑顔で無言)
綾野:…えっ、あれで最後ですか!?おれが◯◯したみたいじゃないですか?(聞き取れず)
荒井:(でももういいみたいな監督。笑顔)
綾野:恥ずかしがりやさんなんですよ、ほんと(にこにこ)

・脚本を見た感想をめろめろにほめるごーさん、たすくさん
荒井:いやあ、そんなにほめられると…
綾野:めっちゃ照れてるじゃないですか(笑)
にっこにこの監督

・荒井組ならでは、のことを聞かれて悩むお二人綾野:ならではというと…雨、ですね。モノクロでもカラーでも雨を写すっていうのは難しいんです。パチンコ玉から一円玉くらいの粒立たせた雨を…雨を受けてなんとか…と思ってたけど、いざ浴びると…降られるがまま
荒井:普通、雨のシーンは衣装を2つ用意するんだけどね、できなくて。二人が自前とかがあってね一点ものとかで

・佑さんは前回の「火口のふたり」の反省点を行かした結果外側からも攻めてみよう、となったそう。映画の一場面がプリントされたTシャツをたくさん持参したが…
荒井:どれも著作権でアウトでね
柄本:結局、作ってくださったんですよ
一回目も権利の話が出てた

・最後歌ってるところ、最初、脚本を書いている段ではどうする予定だった?
荒井:そりゃ百恵ちゃんでいくつもりだった。
綾野:高かったんですね…
荒井:そうなんだよね。それで(今の形に)。ジョンレノンとか、1000万払ってやってる人もいるけど(会場悲鳴)、それだけあったら別のことに使いたいし

・荒井さんのホンの台詞がすごい、と二人。
柄本:「火口のふたり」では、最初、少年みたいな感じの台詞かなと思ってた。その感じでやると、あれ?重いな?重いぞ?で、考えると違う。何周も回った大人の台詞なんですよ。そこから、軌道修正。

・会話劇をあの状態にいかにしてもっていったのか、の質問にも、特になにってなくて…書いてある言葉がその段階を踏んでいるから、とお二人で答えられていた。

・司会者の方より、劇場の方に対して、もう少し行けますか?と聞いたところ多分最後の質問で、はいっ、と。
インティマシーコーディネーターについて。にしやまももこさん。日本に2名いる。
今回入ってもらってるけど、入ってもらうことがよい効果を生んでるんですよね?と言った感じの質問が綾野さんに。
綾野さんは、そのことは否定しないながらも、前から同じ役割はいろんな部署の人たちが果たしてきていた。大事な役割。そうやって独立?することによって、イメージが生まれる。撮影に向けて、撮りたいイメージのために、じゃあどうやって実現するのか。それをやれる。それがやれることによって、現場でいかにして撮るかっていう脳トレじゃなくて(準備できる)。芝居とはいえ、体を重ねる、心を重ねることになる。そこで要るのは思いやり。アクションも同じ。本当に殴っちゃいけないわけです。当ててないけど、いかに当ててるかのように見せるか、この人の動きを受けてどうしたらそうなるのか。それは思いやりなんです。(インティマシーコーディネーターという役割が)あることによって、体や心を休める時間も確保できる。大事な役割です。

柄本:すごく相談に乗ってもらって助かりました。接吻をね。するのかしないのか。荒井さんの脚本はそういう接触のシーンでも(一回目は上映後だったからか、はっきり「体位」とおっしゃっていたが…)、どうやってどうやってどうなるのかが、書かれてるんですよね。(料理だったら手順が書かれていたらしい)
それが、そのシーンに限っては、ここでそういうことをする、くらいのことしか書かれてなくて、荒井監督に、接吻しますか?しませんか?って聞いたら、…それは難しいねえ、と(笑)ほなみさんに聞いたら、私ならするね。西山さんに聞いたら、西山さんも、私ならするね、と(笑)ほんとにスタッフですよね。

綾野:どういった意図でそのシーンを撮るのか、というところをしっかり理解した上でではどうしよう、という話をしてくださってました

・過去編、現在編の二編を撮るにあたって、演じ分けはなにかされましたか?
綾野:スキンケアを変えました…。ごめんなさい、ふざけました。(いや、じゅーぶんだとおもうけど!?)
過去編はカラー、現在編はモノクロってことで、そこでも現れるかなとは思うんですけど…
(すごーくたくさん話されてたけど)そういう環境を用意して頂いていることに感謝してやることが大事だと思います。
髪型は抗いましたかね。あとは歩き方に出るものだと思います。

柄本:(僕は)あんまり…(笑)
荒井:髪、(後ろでくくるような動き)(実際はてっぺん)してたじゃない?
柄本:ああ!それくらいですかね…あとは服装…くらいかな

綾野:佑くんの方が大変だったと思うんですよ。僕よりも、(現在と過去との)時間が離れているので
柄本:…ほんとだ。…うんうん…(会場が微かにざわめく(笑))
綾野:えっ?なに??(ざわめく会場に対してにこにこ)
柄本:いや、いやいや!うんうんってしてただけですよね?ねえ??

愉快な時間だった

・作品によく歌謡曲が出てくるが理由は?
荒井:海外の曲は権利の関係で使えない。そうなると国内の曲になるので、ああなる。あと、歌詞も台詞と同じように扱えると思っているので

・作品の着想?だったかな?原作がふたりの男の会話劇なので、映画にするに当たって苦労した点は、だったかも
荒井:…パクリだからねえ(ホン・サンス「ハハハ」)
綾野:言葉を使う人がっ!!(たまらずフォローに入る綾野さん)
荒井:オマージュと最近はいうけどね、パクりだね。昔はいただき、ともいったけど
綾野:いいですねえ、いただき
柄本:何かで読んだんですけど、2~3年前の作品からパクるとばれるからやめろ。20年、30年前の作品からパクるんだって
荒井:それはすごくためになるねえ

・二回目冒頭
荒井:こんな大きな画面で…ゴジラと間違えてない?(客席に)
柄本:僕のお尻、ゴジラみたいでしょ?
司会者:破壊力はゴジラと同じくらいありますよね

・綾野さん、二回目よく笑ってらっしゃった。

・荒井:お客さんの顔を見てると…さっき(横浜一回目?)もだけど、普段こういう映画見てないだろうなあって人がたくさんいるね

・荒井:ネットで評判を見ると、(賛否)どっちもあるみたいだね。
司会者:監督、そういうの見られるんですか?
荒井:もうやめちゃったけどね。嫌いな人もいるみたいでね、下手くそだって。
(憤慨する司会者)

・綾野:佑くんの芳醇なお尻が…
(芳醇がブームなんだね…ごうさん…)

・双眼鏡ごしに見つめた生剛さん、ほっぺがちょっと赤くて、可愛かった。共演者の方や監督がいることでにこにこしてくれるのが本当に可愛い。

・荒井:一本だけ作詞をしたね
綾野:えっ、ちなみにタイトルは…?
にこにこして無言な監督。
荒井:松本隆にはかなわないね

・荒井:濃厚接触シーンばっかりだからだめかなあって、コロナだから。でもみんなマスクして撮ってたね?
綾野:そうでしたね

・0号試写(と言っていた気がしますが初号試写かも)の話。
六分の歌唱シーンを使われることについて、俳優としてどんな感じか。観てみていかがでしたか?のふりに佑さん、
柄本:自分自身の芝居を観るのも初めてなので…自分が出てくるまでは愉しく観られるんですけど、出てきてからは反省ですね…で、出てこなくなったらそこまでの反省が回ってて、また出てきて反省して…。反省の状態で観てるから、ちょっと…(それどころじゃなかった)
綾野:大体反省ですよね

・荒井組、二回目の佑さん
柄本:嬉しいです!嬉しいけど、二回目の方が緊張しますね。あっれえ?…そうか、あれ、ラック…、ビキナーズラックだったかあ…とか思われちゃわないかなって
綾野:(何度も頷き)二回目の方が緊張しますね。


本編見終わって、購入してた雑誌インタビューの解禁祭りをしてたんですが、お二人のお話は結構そちらで話してるエピソードと重なってますね。
いろんな質問にすぐに答えられてすごいなあと思ったけど、ある程度の準備はあったんだな~と理解が深まりました。
とにかく穏やかで和やかで素敵な雰囲気の舞台挨拶。行ってよかった~。
(この後帰りの新幹線で散々トラブル起きます。家に着くまでが遠征)
また行きたい、舞台挨拶。



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