なぜ高温警報は出ないのか?

39度8分。

昨日の京都の最高気温です。
毎日、高温注意情報が発せられています。
高温注意情報というのは、気象庁が2011年から導入している注意情報です。

2011年。
東日本大震災の年です。
その地震の後に節電対策と熱中症のバランスを取ることが導入のきっかけのようです。

死者12人。

今年(2018年)9日〜15日までの1週間で搬送された熱中症患者のうち死亡した人数です。
ちなみに搬送患者数は全国で9,956人(速報値)だそうです。

熱中症搬送、9956人=高温影響、12人死亡-総務省消防庁:時事ドットコム

梅雨開け以降、東京23区内での熱中症による死者の数は14人に達しているそうです。

熱中症で14人死亡=東京23区、梅雨明け以降:時事ドットコム

特別警報は無い?

死者を伴う危険性が予想されるのであれば、台風や大雨の場合、当然のように警報あるいは特別警報が発せられます。
これだけ死者も出る状況でなぜ高温警報、高温特別警報が出ないのか不思議ではありませんか?

そういうものが無い。
高温注意情報はあっても、高温警報、高温特別警報というものがありません。異常天候早期警戒情報というのは気象庁が発表しています。

気象庁のサイトを調べて見ると、気象警報・注意報の種類には、

・暴風(強風)
・波浪
・雷
・濃霧
・乾燥
・大雨
・洪水
・噴火
・海上(火山・気象)
・大津波・津波

が見られます。

毎年のように熱中症での搬送患者や死者がでているわけです。
高温警報を追加すべきではないでしょうか?

警報に意味はあるのか?

警報を出したからといって気温が下がるわけでもない。
意味はあるのでしょうか?

当然あります。

警報となれば、各々の組織・団体等は対処しやすくなるはずです。
実際に、学校等では警報が発表された場合の休校等の措置に関する規則が作られています。

注意情報が発表された程度では措置をとることが難しいのは明らかです。
今、夏の大会に向けて学生たちは部活動や大会に一生懸命立ち向かっていると思います。
高校野球の球児たちは大丈夫なのでしょうか?
もちろん心配なのは野球だけではないですよ。
中止しましょう!そう判断できる人はいますか?

もし、球場付近に暴風大雨洪水特別警報なんかが出ていれば当然試合は中止にしますよね?
熱中症・死者のでる可能性がある高温はどうなのでしょう?

先日、愛知県で小学校1年生の児童が重い熱射病で亡くなられました。
それを受けて文部科学省は、熱中症対策の徹底を要請する事務連絡を全国の教育委員会や大学などに出したそうです。

要請って?
事務連絡って?

まさか、それだけで終わりということはないでしょうが心配です。
要請というのは、下から上(もしくは同等)にお願いするものだと認識しています。

要請ではなく指示じゃダメですか?
先日の豪雨の時にも各地に避難指示が出ていました。
指示じゃダメなのでしょうか?
教育への不当な介入というややこしい話になりますか?
ならないですよね?
熱中症対策です。
健康を、命を守るという話です。

となると、文部科学省からではなく厚生労働省から出すべき事案です。
何してるの?

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