中学の頃のいじめとあだ名の話

こんなタイトルだが、中身は別に暗い話じゃない。ちょっとおもろ話のつもりだ。更に言えば私がいじめられてたわけでも、いじめてたわけでも断じてない。いやいじめられてたのかも。知らんけど。

中学生の時に私は吹奏楽部に入っていた。ある日私を含め同じ学年の吹奏楽部が全員、会議室みたいな部屋に集められた。顧問がやって来て「この中でいじめがあったと聞いている。被害者本人は部活を辞めると言っているし、止めはしなかった。でも二度とこんなことが無い様に、事情聴取をする。一人ずつ私の部屋に呼ぶから、知っている事を全て話すように」と言った。
私はその子が部活を辞める事は知っていたが、いじめが原因とは知らなかった。というかいじめがある事自体認識していなかった。でもやってるとしたらまぁ大体あの辺かなという検討は付いているが、別にそんな話を聞いたわけでも見たわけでもないので、呼び出されたところで何も話せることはなかった。

いざ尋問が私の番、顧問と一対一になって言われた第一声がこれだ。

「アンタ、『ビーバー』って陰口言われてるの知ってる?」

え、えぇ……?知らん。知らんし、普通知ってるかどうか分からん影のあだ名を第一声で暴露しちゃう??

「いや……知らないです」
「まぁそうよね、アンタはそういうのとは縁がないもんね。アンタは大丈夫、私も安心できるわ」

尋問終わり。解散した。
今思えば「いや大丈夫やないが!?何その情報!?」て感じだ。だが当時の私は今よりも恐ろしく能天気で憎しみを知らない(というより他人なんかどうでもいいと考えてた)性格をしていたので「確かに私ビーバーに似とるわ、前歯デカいしwww」と思って妙に納得して友人に言いふらしてた。あの頃のメンタルに戻りたいくらいだ。

完全に顧問がいらん情報ポロッと漏らした事件だったが、そこも含めてクリアにしてくれたと思えば良い結果だったのかもしれない。私が言いふらした事もファインプレーだったのかも。
ちなみにいじめられてたその子とは引き続き仲良くしてたし、元気に学校には来て普段の学校生活には何の問題もなかった。良かった。

情報の共有には気をつけようねという話だ。いや嘘。ただ聞いて欲しかっただけです。

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