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掌編小説

10
原稿用紙1枚分くらいの物語
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記事一覧

帰り路

今日という一日がもう終わろうとしている。 こんなに楽しかったのに、いや楽しかったからとい…

アオミネ
7か月前
3

ガタンゴトン

ポカポカとした陽気の昼下がり。 電車の駆動音だけが響く車内で、小気味よい振動が入眠を誘う…

アオミネ
7か月前
3

この世界と繋ぎ留めてくれる鎖が欲しかった。 気を抜くと体ごと持っていかれそうな瞬間が不意…

アオミネ
7か月前
3

自意識過剰

夏の午後の日差しが電車の窓越しにちらつく。 山手線の窓ガラスがUVカット仕様なのは流石と言…

アオミネ
8か月前
3

夏の終わり

陸橋の上から眺めた上弦の月は雲一つない夜空で存在感をはなっていた。 すれ違う法定速度違反…

アオミネ
8か月前
1

日常的にリスクをとる瞬間

乗り換え駅で降車して、次の電車に乗るためには駅のホームを移動しなければいけない。 階段は…

アオミネ
8か月前
2

危機的状況

久々の休日。 ショッピングモール内のフードコートで昼を済ませたあと、1つ階を上がったところにある本屋でゆっくり羽を伸ばしながら、棚に差してある背表紙を眺めていると、突然催した。 これが青木まりこ現象なのか、さっきデザートに食べたアイスフロートのせいなのかははっきりしなかったが、今はそんなのどうでも良い。 本屋を出て、お手洗いの案内看板を探す。 便意が限界に達する直前、3つ目のトイレで個室の空きを見つけることができた。 小便器の前に人がいるのも構わず走り込み、鍵を勢い

雨の匂い

降り始める前から気配を感じる。 もわっとした湿気を含んだ生暖かい空気が鼻を刺激する。 雨…

アオミネ
8か月前
3

すいか1/6

今日は喉が渇いていた。 ペットボトルの麦茶をちょうど飲み終わって10分くらいで家の最寄駅に…

アオミネ
9か月前
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セミファイナル

夏のお出かけは戦地に赴く兵士の心持ちでいかなければならない。 予定の1時間前に起床すると…

アオミネ
9か月前
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