自己肯定感の話(といいつつ自己紹介のような内容になってしまいました・・・)


こんばんは。今日も寒いですね。

今日、「犯罪者に反省をさせたらまた犯罪を犯す」みたいな本、読みはじめたんですが、当たり前だけど自己主張強いですよね。本なんてそんな物なのかもしれないけど。小説とかが好きな私にとって、筆者の言葉はガツンときます。言い切れる自信ってすごい。わたし、自論話すの好きな割に言い切るのは苦手です。理由は二つ。

① 自分が言い切られるのが嫌いだから。(言い切るなら根拠提示してって思っちゃう)

② 自分の意見に自信がないから


保育園の先生って、学校の先生と同じように指導案を書いたり、個人の発達を記録しておくんですけど、結構濁す?ふわっと書くことが多くて、理由としては同じ学年でも月齢が離れていたりしていて、個人差が大きいから全員が同じことを出来るとは限らないから。しかも「できない」は言葉としては強いってゆー業界特有の感じで、「難しい」とかって書く。まだそこまで発達が進んでいないという解釈。「苦手」とかもあんまり。
あとは例えばですけど斜視とか発達障害とか。限りなくグレーに近くても断言はしない。医者じゃないから。

指導案とかも、結局子どもたちが成長してみないとそれが正解だったのか不正解だったのか分からないから、自分のやり方に自信持つって難しいんですよね。


目に見える成果で自信をつけることができると良いんですけどね。学校のテストみたいに。キャバクラの指名数みたいに。
保育って目に見えないことばっかりで、だから自信持つには先輩に叱られて、指導されて、褒められて、保護者に感謝されて、子どもとの関係性ができて、はじめて自信に繋がるんです。

わたしは保育士2年目で新園のクラス責任者になりました。
組んだのはパートの先生と、自分の親くらいの年齢の先生(保育士歴1年目)
指導してもらう側から指導する側になってしまったんですね。
クラス責任者ってことは、嫌な言い方するとそのクラスの法律をつくるってこと。新園だから尚更ね。
保育のことなんてまだまだ分からないのに分かった口をきいて指導。わたしを叱ってくれる人も褒めてくれる人ももちろん居ない。

毎日が不安でした。自分に自信はないけど自信あるような仮面をかぶってクラスの顔として自分なりにやりました。

他者からの肯定がこんなに大切だなんて知りませんでした。

3年目一人担任になってもう何もできなくなりました。

分からない、仕事は全部一人、決めるのも一人、何もかも一人。
分からない、分からない、分からない、
どの仕事が終わっててどれが終わってなくて、何が最優先なのかあとでもいいのはどれなのか、何を大切にしていきたいのか

何にも分かりませんでした。でも時間は待ってはくれなくて。
苦しくてある日、仕事に行けなくなりました。

なんで自分は出来ないんだろう。何にも終わらないんだろう。子どもとの関係性がうまく作れない。ああどーやって笑うんだっけ。わたしって先生に見えるのかな。ごめんね子どもたち、すみません保護者の方々。
わたしなんかが担任になっちゃって。わたし、何も知らないんです。何も学んでいないんです。まだ勉強が足りないんです。

どんどんわたしはわたしじゃなくなりました。

子どもからの目線が、園長に話しかけられることが、保護者対応が怖くてこわくて。

自分を責めることしかできない。
だって自分を肯定したことないから。自分に自信がないから。自分が大嫌いだから。


自己肯定感って難しいですよね。最近の保育でもトレンドみたいなものでとっても重要視されています。自己肯定感は「褒める」ことで高めることができます。保育園では「できた」をたくさん探して褒めていくことで自己肯定感を育てて・・・・・・・・・
なんでこれが流行りだしたかってその一つ前の世代の出来が悪いからなんでしょうね。ゆとりと同じで。「失敗作」なのかなって。自分たちの世代ってまさにそうなんじゃないかと。自信がある人は「ナルシストだ」とか言われてましたよね。

私たちの親の世代って団塊の世代の子どもくらいで、叱って育てられてきた人が多いんだろうと思います。だから褒められ慣れていなくて、褒め慣れていない。(うちだけなのかもしれませんが)
母親に聞いたときにそんな感じで言われました。大袈裟すぎて本当は思ってないでしょって子供心に思ってました笑


今からでも遅くない!自己肯定感は高められる!って言うけど、わたしは無理なんじゃないかなって思うんですよね。
だってみんな言うじゃないですか。「そんな簡単に性格は変えられない」って。なんで性格は変えられないっていうのに、自己肯定感は高められるって思うのか不思議に思います。
自己肯定感は性格だと思います。だからそれを変えるのって難しい。
でもね、自己肯定感の低い自分は嫌いだけど、自己肯定感の低い人間って好きです。
自分で言うのもアレだけど、悪く言ったら自信がないけど良く言うと他者の意見を受け入れやすいことだと思うんです。人より繊細に人を見る力があるんじゃないかなって。

もちろん欲しいです自己肯定感

あって困らないですし必要なものだと思います。
だけど最近、持っていない自分をちょっとずつだけど受け入れるようになれた気がします。
だから、自分の自己肯定感のことじゃなくて大切な誰かの肯定感を高めてあげられるような人でありたいなって思います。
そんなに人になれたとき、自分を褒められる気がします。

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