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【シドニー編⑦】人生で最高の時間


2016年の6月、シドニーの平均気温は最高17℃
最低9℃と、
数字で見るとそれほどですが、


湿度が低くカラッとしているからなのか、
朝は風が冷たく、

仕事のある日は6時半〜7時に家を出て、仕事先へバスと電車を乗り換え、徒歩を合わして1時間ほど、



『早くお客様のお家に着きたいなぁ』




と沢山着込みながら思っていました。


そしてこの頃からいつも、携帯にイヤホンを繋げ、移動中はずっと馬場俊英さんの(YouTubeにアップされてある)

『明日に咲く花』


という曲を聴き続けていました。


この唄は何かを頑張ってる人が聴くと、
多分泣きそうになる曲で個人的に凄くおすすめです。


正直日本に帰りたいなと思うことはありましたが、


原動力になったのは「3000点取る」という目標と、


あの日、あの中学校の体育館で先輩から言われた、

『タクマって今、スーパークソニートなの?』

この言葉が悔しくて、
この言葉が僕を踏ん張らせていたのかもしれません。


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そんな中でも、ストリートバスケの点数が2000点を越え始めたこの頃、

ふと周りの環境の変化に気付きました。

それはストリートのコートに行くと誰かが必ず、




『Hey Taku !!
You have team??』

(ヘイタク!、もうどこかのチームに入った?)



『No yet』

(まだ入ってないよー)



『Ok play with me!』


(オッケー、一緒にやろう)



そう声を掛けてくれるようになり、
すぐにチームに入れるようになっていました。



初めてコートに行った時、話しかける事ができず、
ただただ1時間、
コート隅で座り続けた僕にとって、


それは本当に、本当に幸せなことでした。

シドニーでずっと通い続けたバスケコート

ーーー


『人生で一番怖いのは居場所がないことです。

だから人に貢献するんです。

だから人に優しくするんです。』



(何かの本で読んだこの言葉は、この時の僕に深く沁みりました^^。)


ーーー


そして僕の人生で最高の瞬間は、

何度も同じチームで戦ってきた、

台湾人のWei(写真①枚目)とオーストラリア人のTom(写真②枚目)とタスクさんの4人で、


ストリートのコートで7連勝を達成した時でした。



正直試合の勝ち負け以上に、

知らない土地で自分の居場所ができ、



声を掛け合って作戦会議をして、
みんなで真剣になったという事自体が本当に嬉しかったです。


試合中は全身からエネルギーが溢れて、




『生まれてきて本当によかった。』



大人になって、初めてそう思えた瞬間でした。



ほとんど勢いで決めたオーストラリア留学でしたが、


僕の人生において絶対に忘れられない、

最高の1年になりました✨





最後まで読んで下さり、本当にありがとうございます。
今日も素敵な1日をお過ごしください😊✨ 


次回でシドニー編はラストです^^

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