見出し画像

【共感覚と自己理解】音で色を観ながら、違いを感じる

アートのように描く私の文章は突然書けなくなる。感覚的文章なのだ。

というのが、noteの更新を休んでいた言い訳。また少しずつ書いていこう。

とあるコンペに参加し、共感覚アーティストとしてテーマに沿った絵をこの間から20枚ほど描いている。人の印象とは違い、随分と描きやすく感じる。

そこで感じた興味深い、ある「違い」を記録しておこうと思う。

「愛」をテーマに5枚の絵を描いてほしいと依頼されたとする。(テーマは別例)まずは文字から感じる色を描いていくが、文字からの情報では、テクスチャを変え何通り描いてみても同じ色合いのものにしかならなかった。

これ以上どうすればいいのかわからなくなった私は文字からという「視覚情報」での共感覚をとりやめ、「聴覚情報」で見てみようと音楽をかけることにした。私は音からも色を感じるので、それを利用したまた別の「愛」の色を、見ようとしたのだ。

私の考え通り、色は様々に変化した。音楽はなるべく知らないものにし、アレクサに選んでもらったもので描き進めた。

アーティストへの印象、歌声、奏でる音、歌の背景などから一つのテーマに色とりどりなカラーが割り当てられた。「愛」というものは実際のテーマにはないものの中で近いものを例として出したのだが、「愛」は色々な種類があるからこそ、多種多様な表現や歌があり、それを感じ取ると違う色として見えてくるのだろうか。

また逆に変化の少ないものもあった。近いものでいうと「穏やか」だ。

穏やかというものは、リラックスした状態であってどのような音楽も心を落ち着かせようとする。そしてそれは静かに、一定の脳の状態へ持っていく。

ゴールが同じだからなのか、これらはさほど様々な色には変化しなかった。「愛」は色々な愛があるが「穏やか」というものは心の着地点が同じ、だから感じる色は一定に近いのだろうか。

色々なテーマをもとに色を描いていったが、一定の物、たくさん変化するものには「感じ方が多様かどうか」で変化することがわかった。これはあくまでも私の一例であるから、他の共感覚の人はどう感じるのか、それもまた興味深い。

今日はその打ち合わせを終えた後にまた別のテーマをいただいたので、さっそく一枚描いてみた。これは「変化しやすいテーマ」のように思う。

あと3枚。どんな色になるだろうか。

山口葵

この記事が参加している募集

スキしてみて

多様性を考える

文章を楽しく書いている中で、 いただくサポートは大変励みとなっております。 いただいたサポートは今後の創作活動への活動費等として 使わせていただこうかと思っています。 皆さま本当に感謝いたします。