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共感覚を言葉と絵で伝える

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共感覚で見えるもの、感じるもの。そして、共感覚での苦悩について。ありのままを書いています。
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2023年5月の記事一覧

【共感覚アートを紐解く】「緊張」の色は決して綺麗とは言い難い

【共感覚アートを紐解く】「緊張」の色は決して綺麗とは言い難い

また1週間も間が空いてしまった。書けない、書けるを繰り返すこの変則的な私の記事を、読んでくれる人に感謝を伝えたい。

昨日は人生で初めての出来事がありとても緊張した。共感覚アーティスト山口葵としての活動が、そんな方向に広がると想像できなかったので未知の世界だった。結果はどうあれ、私の中ではとても貴重な体験だった。

その時の緊張をぜひ絵にしてほしい、と言われたので描いてみた。

これが昨日の私の感

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【共感覚と自己理解】音で色を観ながら、違いを感じる

【共感覚と自己理解】音で色を観ながら、違いを感じる

アートのように描く私の文章は突然書けなくなる。感覚的文章なのだ。

というのが、noteの更新を休んでいた言い訳。また少しずつ書いていこう。

とあるコンペに参加し、共感覚アーティストとしてテーマに沿った絵をこの間から20枚ほど描いている。人の印象とは違い、随分と描きやすく感じる。

そこで感じた興味深い、ある「違い」を記録しておこうと思う。

「愛」をテーマに5枚の絵を描いてほしいと依頼されたと

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「自分のために」生き、「自分のために」死なない。

「自分のために」生き、「自分のために」死なない。

最近、感情の共感覚アートを描けていない。時間を決めて描こうか、しかし心を揺さぶられることのあまりない在宅中心の今の私からは、たいした変化のある色は出てこないのではないだろうか。

前にもそんなことを言っていたような気がする。どうせ暗い色しか出ないだろうと思って描いたら思いのほか「希望」の色が見えていたということ。

もう、2年前になるのか。2年前は孤独と痛みとの闘いだった。心身を痛め、それを真っ向

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怖がることは何もない。もう、一通り経験したのだ。

怖がることは何もない。もう、一通り経験したのだ。

共感覚の絵を何カ月もかけ、やっと手元に送ることができた。まだ送れていない人も今週中には送れるだろう。人の印象で共感覚アートを描くということの大変さを知った私は、受注再開の見通しは立てない。待たせる間の心苦しさは、余計に絵を描けなくさせた。

その代わり自分の感情を描いたアートを多く描いて、今年中に一度くらいは展示会に出展したいなあ。いいところがあるといいけれど。

グループ展ではなく個展もやってみ

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特性を武器に生きる

特性を武器に生きる

人の悲しみが自分の悲しみのように、人の痛みが自分の痛みのように感じることがある。この現象にわざわざ名前を付ける必要はないと私は感じているが、名前をつけて安心する人がいるならつければいいと思う。

心痛む事件があると、まるで自分が体験したかのように心身が痛む。癒してあげたくても私には何もできなくて、弔うことしかできないこともまた不甲斐ないと感じる。

こういった感じ方には何か、落としどころがあるのだ

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