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共感覚を言葉と絵で伝える

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共感覚で見えるもの、感じるもの。そして、共感覚での苦悩について。ありのままを書いています。
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2022年8月の記事一覧

【共感覚と文章】言葉を奏でる、文字を歌う

【共感覚と文章】言葉を奏でる、文字を歌う

文章を書くのが昔から好きで何十年と書き続けている。理由は色々な場所に書いたが一番の理由は「楽しい」から。

私にとって文章は、音楽と一緒で奏でるものだ。

書こうと思って書いているというよりは、溢れ出てきた思考を書き写しているにすぎないので、その思考が収まるのを私は傍観者のように眺める。キーボードをカタカタと打つ時はまるでピアノを奏でるように、指が躍るのを見つめている。

そのようにしてできた文章

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【共感覚と向き合う】エモーショナルを恐れない

【共感覚と向き合う】エモーショナルを恐れない

彩りに注目され美しい才能と思われる共感覚は、時に可能性を狭める脅威となることがある。

それが「感覚酔い」だ。

ひとつの感覚刺激でいいところを共感覚では、他の感覚からも同時に入ってくるため情報が多く脳に入る。それは心が揺れ動けば動くほどに疲れやすい。

例えば1枚の写真を見る。犬の写真としよう。

写真は視覚情報だけのはずだが共感覚者は同時に犬の

音が聞こえる
匂いがする
手触りがわかる
色が

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【共感覚の認知を広げる】自分の色を創りゴールを目指す

【共感覚の認知を広げる】自分の色を創りゴールを目指す

今日は共感覚の色とはまた違う角度からの「自分の色」について。

この山口葵という自分は、特に色にこだわっている。色、つまりブランディングだ。そう見せられないものは排除し、自分の見せたい色だけを見せる。

ありのままの自分を創造する。

ブランディングは自分と相違しすぎているとどこかでぼろがでてしまう。だけどありのままの自分の「この」部分はいらないな、というところは見せる必要もないと思っている。

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【共感覚の認知を広げる】「完全に解明されなくてもいい」

【共感覚の認知を広げる】「完全に解明されなくてもいい」

先日の静岡でのトラックお披露目会にて、山岸運送グループの山岸社長と少しお話する場をいただいた。

共感覚の話を興味深く聴いてくださり、「まだ色々な説があって確かではなく情報が少ない」という話をすると、タイトルにある言葉をいただいた。

この世には、色々なものがあり、なぜこうなるのか目に観えずわからないものというものは存在する。例えば東洋医学の気の流れなど。

以前に柔道整復師の方のインタビュー取材

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【共感覚と向き合う】なにもないを作る

【共感覚と向き合う】なにもないを作る

昨日は昼に帰省し今日帰宅の予定だったがずらし、ほぼ1日ゆっくりと過ごした。どこにも行かず、音楽もかけず、なるべく情報を入れずに、過ごした。

これは、私の中のパワーチャージで、共感覚者の疲労回復方法だ。

視覚・聴覚・感情から多くの色や光を取り込んでしまう私の場合は、感情が揺れ動いたり多くの人のところに行くと、さまざまな色を無意識のうちにしきりに見て帰宅することになる。

その時はその色に反応して

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共感覚アートに託す私の想い

共感覚アートに託す私の想い

朝から絵を仕上げたら、そこで魂を絵に置いてきたのか気が抜けてしまって、甲子園準決勝を見逃してしまった。どちらにせよ決勝日は今年は帰省予定なので私の今年の甲子園観戦も終わってしまうな。

今日描いたのはBeautyJapanFUJIYAMAファイナリストの市川真樹さん。
山梨県でフルーツ農家を営んでいる方で、私も実家が農家なこともあり、子供の頃に苺を出荷していたことから親近感がわき、時々お話させても

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共感覚研究への協力について

共感覚研究への協力について

共感覚の研究をしている研究室では、当事者の協力を募っていることが多く、そちらとはもう何カ月もやりとりをしているが、コロナ禍でなかなか大学側が受け入れることが難しく、なかなか行けそうにない。

近場で、共感覚の研究室がないかなぁと調べてはみても、なかなか見つからない。

研究対象は主に色に対する共感覚者の募集がほとんどだった。
これはなにか意図があるのだろうか?他の共感覚の研究をしているところも探せ

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過去じゃなくて鮮やかな「今」を

過去じゃなくて鮮やかな「今」を

私は10年間から、さらに最近の2年、というか去年まで散々な目に遭ってきた。文字に記すと読む人すべてが思わずかける言葉をなくすような、そんな経験だ。

一部を書こうと思ったがセンセーショナルにもほどがあるので辞めた。過去の日記には少し書いてあるが、全貌はどこにも書いたことはない。

今の状態の私、私の活動を「壮絶な過去を乗り越えた」と言うのはなんだか癪だ。確かに起爆剤になった出来事もある。が、凝縮さ

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共感覚で観える世界の表現へのこだわり

共感覚で観える世界の表現へのこだわり

もともと、デジタルで描き始めた共感覚アートを、リアルペイントにしはじめたのは最近で、色々と画材がある中で私は「透明水彩」を選んだ。

透明水彩とは、水彩絵の具の中でもグラデーションやにじみを表現することができる絵具で、それ以外の水彩絵の具はそれが出来ず、単色になる。

私はこの透明水彩の透明感が好きでこれを使うようにしているが、水彩用の紙でないと、一番の美しさをうまく表現できない少し頑固な一面もあ

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【語った夢の実現へ】共感覚絵本制作の一歩

【語った夢の実現へ】共感覚絵本制作の一歩

BeautyJapan中日本のファイナルステージでは、未来を担う子供たちへ共感覚を一番伝えたいということを言った。

私は、このファイナルステージでのプレゼンを「夢を語るままで終わらせてはいけない」と思い、日本大会までも、日本大会が終わってもなお行動を続けようと、色々な方法を練っていた。

この記事でも書いたまずは3つの具体的な目標を日本大会までにある程度の形にしよう。これは審査のためというより日

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【共感覚で観える感情の世界】にじいろ

【共感覚で観える感情の世界】にじいろ

共感覚アートを描くようになって1年。
描かない期間もあったが、最近は受注制作もあって毎日描いている。

共感覚で観えている色を描く。私にとってはそれはただの模写でしかないのだが、他の人には観えない世界の色。だからそれを描きながら共感覚という言葉を伝える。

それが私にとっての共感覚アートへの挑戦だ。

昨日、またひとつ絵を描いた。中日本初代グランプリである 髙木あかねさんの絵だが、大会後のためプレ

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共感覚者は才能児?ギフテットとしての教育の将来

共感覚者は才能児?ギフテットとしての教育の将来

自分の活動を文章に起こす手伝いをお願いしている中で「共感覚をギフテットと表現してもいいですか?」と言われた。

私の中で共感覚=ギフテットの認識はなく、驚いたが学術記事を検索するとそれなりに出てくる。

この定義を見ると、知能指数など完全に全ての共感覚者が当てはまるのか…少し疑問に感じるが色々と学術記事を調べてみると、このようなものを見つけた。

ここには、ギフテッドの発達障害と超活動性についての

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共感覚アートに込めるこころ

共感覚アートに込めるこころ

共感覚アートを描き始めてから約1年が経った。

最初はデジタルのみ、自分のためだけに描いていたものが今は誰かのために、リアルペイントで描くことがメインとなった。

有難いことにクラファン分も合わせると現在14人待ち、今月のうちに仕上げたいと思う。

水彩画は昔から好きだ。

祖父が油絵を描く人だったが、たまに描く水彩画の透明感は見とれるほど美しく、憧れだった。

私が美術の授業で「5」がつくのも、

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