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純愛は純度100%の純水、結婚は海 / 20240510fri(400字)


ぼくは浄水場で濾過された純度100%の純水を飲んだ経験がある。コップ一杯の純水は味ものどごしも感じなかった。純水がのどを通る感覚がなかった。奇妙だったが、そこで飲んだという実感、時間さえ感じなかった。
かたや、現実の海は汚れている。プランクトンの汚物からタンカーから撒き散らされた重油まですべて海だ。

純愛は儚い夢。
恋愛とは純水に「不純物」をふくむ。
結婚は海。

恋愛と海は「不純物」がふくまれる。
不純物とは「偽り」「嘘」「軽蔑」「疑い」その他さまざまな「人間の偏見の目」だ。

恋愛とはいまの純粋な愛のふたりに不純物が入ることだ。上記の「 」をあてはめてみてください。「偽り」「嘘」「軽蔑」「疑い」その他さまざまな「人間の疑念(偏見)の目」。ほら立派な「恋愛関係」が出来上がった。

結婚は海と書いた。あなたは想像ができると思う。


短歌:

純愛を
もとめ旅立つ
大航海
怒りて狂う
闇に立つ愛

解説:恋愛(結婚)観をモチーフに


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