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小説は「四次元」の世界 / 20240505sun(400字)

朝、目覚めると腹はもう半分割かれていた。

朝、目覚めると、腹はすでに割かれていて、腹がさらに割かれたぼくが目覚めたのか、はたまた腹は、ぼくとは違うほかのだれかの腹で、ぼくはだれかの腹が割かれるのを、じっと真横で眺めていただけなのか。奇妙な夢だった。

最初の一文でも超短編小説で話は成立する。
それは書き出しとして(夢の説明の段を加えて)物語を始められる。

SF小説を書いている。純文学を書いていてエンタメに舵を切った。まさか楽しんでいるだけのSF世界をじぶんで書くとは思わなかった。人生は不思議なモノだ。と解釈するは三次元で生きる人間の勝手だ。

朝、目覚めると小説は四次元? と思った。
書籍は人間の都合で始まりから終わりまで文字がならぶが。どの頁を開けど世界はある。直ぐは解らぬが頁を辿れば脳は認知。我々が認知する世界はいかに人間の都合で出来ているか。


短歌:

朝、目覚め
付箋を捲る
息をのむ
昨夜とちがう
意味を見出し


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