犬飼愛生(inukai_aoi)

詩人/エッセイスト。5冊目となる詩集『手癖で愛すなよ』(七月堂刊)発売中。 落語ファン…

犬飼愛生(inukai_aoi)

詩人/エッセイスト。5冊目となる詩集『手癖で愛すなよ』(七月堂刊)発売中。 落語ファン。 詩集『stork mark』にて小野十三郎賞受賞/関西詩人協会会員/ noteには最近の仕事歴など。 📩aoi.inukai@gmail.com

最近の記事

図書キャンで詩の朗読

 先日、名古屋ボーイスカウト第101団さんのご依頼で詩の朗読をさせていただきました。場所は名古屋市にある志段味図書館です。普段は自然の近くでキャンプをすることが多いボーイスカウトですが、今回は趣向を変えてなんと図書館でお泊りキャンプをすることになったそうです。志段味図書館全面協力のもと、閉館後の図書館におじゃましました。図書館にお泊りできるなんて、なんだかワクワクしますよね。 図書館にちなんで、百科事典の早引き競争や、自分の好きな本を発表する時間もありました! 詩の朗読は

    • 自己紹介

      改めて自己紹介のページを作りました。 どうぞよろしくお願いいたします。 最近の仕事歴はこのnote内の記事にて公開しております。 ご連絡は📩 aoi.inukai@gmail.com  まで。 犬飼愛生 (いぬかい あおい) 詩人・エッセイスト 大阪芸術大学文芸学科卒 京都府出身 関西詩人協会会員 落語ファン 13歳より毎日中学生新聞の詩のコーナー「さくひん」に投稿を始める。 大阪芸術大学で故・山田兼士氏に師事 雑誌『アフリカ』に長く作品を発表 2019年詩集『stor

      • 夏休みの一日体験講座-愛知県刈谷市

          先日、愛知県刈谷市からのご依頼があり、夏休みの一日体験講座で小学生親子対象の詩のワークショップをさせていただきました!講座名は「みんなで作る刈谷の詩~うれしい、たのしい、ことばあそび~」とし、最終目標は大胆にも「刈谷の詩」を作ることに!  今回の目的はことばあそびを通して言葉の魅力、たのしさを感じ、言葉と仲良くなってもらうこと!子供たちの自由な発想、アイデアはそもそもまっさらな「詩の原石」なのです。  最初に子供だけ前に集めて車座になってもらいました。そこで活躍するのが

        • 大阪芸術大学文芸学科/特別講義

           2024年7月5日に大阪芸術大学文芸学科にて特別講義をさせていただきました!1年生と3年生対象のキャリア教育の一環としての講義でした。100人ほどの学生さんが出席してくださったようです。嬉しい&ありがたい~! 文芸学科の卒業生である私が「詩人」としてどのようなキャリアを積んできたのか、現在どのような活動をしているのかというお話をさせていただきました。 聞き手は文芸学科の小川光生先生。実は、小説家の故小川国夫先生のご子息なんです。小川国夫先生には私が現役生だったときに文芸学

        図書キャンで詩の朗読

          写真と詩の相互作用

           その依頼は突然だった。去る2024年の2月から3月にかけて開催させていただいた、金山のTOUTEN BOOKSTOREでの詩集『手癖で愛すなよ』刊行記念の展覧会の最終日、会期中にきてくださったお客様がもう一度会場に来られてこういわれました。「僕の写真に詩をつけてもらえませんか?」。  依頼主はTOUTEN BOOKSTOREの常連客の小野幸義さん。展覧会にはたまたま来場されたのですが、展覧会の説明やTOUTENさんのことで話が弾み、その時の会話から写真を撮られていることは

          写真と詩の相互作用

          せとまちブックマルシェ2024年6月2日

          2024年、6月2日に愛知県瀬戸市で行われた「せとまちブックマルシェ」に出店してきました! 実は昨年、VOL.0として開催されたせとまちブックマルシェ。その時は著作がお世話になっている本・ひとしずくの二階で出店させていただきました。 今回は規模を拡大して、会場も本・ひとしずく、ますきち・梅村商店と3店舗となりました。 ますきち会場の出店者はプロ書店4店舗と私のようなリトルプレスの書き手10組が出店! はじめましての方もいらっしゃれば、これまでのご縁で仲良くさせていただい

          せとまちブックマルシェ2024年6月2日

          祭りのあと-TOUTEN BOOKSTOREでの3週間のこと

           noteに書くのは相当に久しぶりだ。ぼんやりしているうちに4月になってしまった。 TOUTEN BOOKSTORE での展覧会が先月のことだっただなんて、信じられない。もっと、遠い昔のことのよう。もっと遠い、記憶の中の祭りのようだ。  令和6年2月23日から3月16日まで「詩集『手癖で愛すなよ』刊行記念  犬飼愛生・寺田マユミ 二人展」を名古屋・金山のブックカフェ、ギャラリーTOUTEN BOOKSTOREで開催させてもらった。 詩集の刊行記念で展覧会、というのも珍しい

          祭りのあと-TOUTEN BOOKSTOREでの3週間のこと

          例の著者近影

           古い話で恐縮です。私は、2007年に当時まだあった詩の専門誌『詩学』の投稿欄でこの年の最優秀新人賞を頂きました。今日はその時に起こったある事件のお話しを書きますね。この話は過去にあるサイトにおもしろおかしく掲載していたことがあるのですが、今回はちょっと手直ししたうえでこのnoteに再掲載したいと思います。 -実はこの「詩学最優秀新人賞」の受賞が内定して、編集部から写真の提出を求められた時点で私はすぐさまインターネットでフォトスタジオを探しました。どんな写真を提出しても編集部

          マザー・アイ・ラッシュ

          最近もっとも恐れているのは泥棒と事故くらいなもんで、強くなりました私。 それと睡魔。 もう睡眠時間とかいらないですね。 真夏の夜は静か。 ここは静か。 朝になったらジンジンシャワシャワ蝉が鳴くくせに 夜にはもうなかったことになっている。 世の中の規則に従って、闇とか夜とかそういうところに隠れるんです。 かわいいお母さんも増えて、みんな割烹着は脱ぎましたよ。 こんなもん着てられっかって、母校とか母指とか、母音とか、とか、(お父さんはどこにいったの?)うんざりです。 なんでそんな

          マザー・アイ・ラッシュ

          ミスターバイセコー2

          その日は突然やってきた。 庭先においていた、息子の自転車がどうもパンクしているようなのだ。 もちろん、私の脳裏にはあの自転車屋の老主人、「ミスターバイセコー」との1年前のやりとりがすぐさまよみがえった。 「パンクはふだんから空気を入れるのを怠っている証拠だ」 「ポイントにつられて、通販で自転車なんて買って、ちゃんと販売店から説明もないまま間違った乗り方をしている人が多いんだ」 誰にいうでもなくつぶやくようにミスターバイセコーの言った言葉の前にすべてを見透かされていた私。

          ミスターバイセコー2

          ミスターバイセコー

          いつも使っている自転車がどうやらパンクしたようなので自転車屋に持って行った。 いわゆる「昔からある町の自転車屋」である。 入ってみるとみせの奥から、70代くらいの夫婦が見えた。 声をかけると、奥さんは「はーい」と愛想の良い声を出したが 出てきたのは茶色い中型犬と野球帽をかぶった小柄なおじいさん。 あぁ、予想に違わない「昔からある町の自転車屋さん」だなぁ。 トコトコとでてきた中型犬は看板犬なのだろうと思ったので 「あ、わんちゃんいるんだぁ(^^)」と 一見ながら良い客で

          ミスターバイセコー

          スナック喫茶

          高校生の時にバイトしていた喫茶店がなぜか「BALI(バリ)」という名前でした。 片田舎のスーパーの1階にある喫茶店で中は南国リゾートのバリ風なのかと思いきや純和風、コーヒーが280円っていう格安なのが売りの普通の喫茶店でした。 アルバイト募集の貼り紙を見つけ 恐る恐る面接に行くと、小さな店に似合わないサイズのジャイアンの母のような店長がでてきて、その人は「ママ」と呼ばれていました。 いま思えばその時に気がつけばよかったんです。ここは、喫茶店なんかじゃない、と。 私の

          「忍者募集」

          いやもう、ほんとうに面白かったです。 先日、甲賀と伊賀、両方の忍者村にいってきました。 甲賀はいくつかあるなかで、忍術村(入場料大人1000円子供500円)というちょっと探偵ナイトスクープでいうところの“パラダイス系”でしたが子供が楽しめる一本渡りとか壁走りとかなんだかいろんな理由をつけて修行する感じで体験型。 息子には800円もするプラスチックの刀を買わされました。 ここでは忍者の貸衣装に着替えて修行。 わたし? もちろん貸衣装着ますよ。だっておもしろいでしょ? 大人

          サンタクロースの成仏

          皆様、メリークリスマス。どんな夜をお過ごしですか?今日は久しぶりにエッセイを書いてみようかと思います。私のクリスマスの思い出。  クリスマスと言えば、クリスマスプレゼント。そう、あのサンタクロースがもってきてくれるクリスマスプレゼントです。子供には1年に1度のビッグイベントですよね。「サンタクロースはいい子にしかやってこない」なんて親から脅されたりしながらも、自分が日ごろから欲しい欲しいと思っているものをサンタクロースが持ってきてくれる。クリスマスの25日の朝になったら、な

          サンタクロースの成仏