小林蒼舞

たとひ時うつり事去り、楽しび悲しびゆきかふとも

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    小林蒼舞『平安朝への憧憬』

    平安時代への偏愛を綴ったエッセイ本。 ーーわたしを支えてくれたのは、平安時代に生きた人びとだった。現代において、感情を晒けられる場面は少ない。どうしても泣きたくなる夜だって、“人に迷惑かけちゃだめだ”とか“こんなことで泣いてるなんて幼すぎるんじゃないか”とおもってしまう。そうして、感情を抑え込んでしまう。そんなとき、救ってくれたのは、彼ら彼女らの素直すぎる言葉だった。 桓武天皇、在原業平、紫式部、崇徳院… 平安時代を生きた人びと。約千年のときを超えて。 いろんなことが過ぎ去っていくし、どうしても変わらずにはいられないけれど。無常に時は流れていくけれど。ちゃんと存在したんだよ、という証として、彼ら彼女らの言葉は残っている。 あなたと分かち合えたら。 あなたに届きますように。
    1,000円
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    小林蒼舞『平安朝への憧憬』

    平安時代への偏愛を綴ったエッセイ本。 ーーわたしを支えてくれたのは、平安時代に生きた人びとだった。現代において、感情を晒けられる場面は少ない。どうしても泣きたくなる夜だって、“人に迷惑かけちゃだめだ”とか“こんなことで泣いてるなんて幼すぎるんじゃないか”とおもってしまう。そうして、感情を抑え込んでしまう。そんなとき、救ってくれたのは、彼ら彼女らの素直すぎる言葉だった。 桓武天皇、在原業平、紫式部、崇徳院… 平安時代を生きた人びと。約千年のときを超えて。 いろんなことが過ぎ去っていくし、どうしても変わらずにはいられないけれど。無常に時は流れていくけれど。ちゃんと存在したんだよ、という証として、彼ら彼女らの言葉は残っている。 あなたと分かち合えたら。 あなたに届きますように。
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自分の心の声を聞くためにGWにやったことまとめ

みなさま、いかがお過ごしでしょうか。GWとはいえ、お仕事の方もいますよね。ほんとうにおつかれさまです。 さて、私はGW、ほとんど家から出ずに自己と対峙しています。未来の自分へ、現在地の私を記しておきたいという意味もこめて、noteに文字として残そうと思います。ご承知の通り、自分から連絡を取ることが苦手ですので、「あおいちゃん、いま、こんな感じなんやな〜」と知っていただけますと幸いです。長くなりますが、よかったらお付き合いくださいませ。 そもそも自分の声を聞くことへの抵抗感

    • 【月報】 定期的に記憶の「command+S」を押す

      「月報」を書いてみたいなあという気持ちになったので、今月1月の振り返りを書いていこうと思う。まあ気まぐれなので、2月以降、月報が続くかわからないけれども。。(予防線) 1月の私はこんな感じでした!の紹介です。 ①プチ同窓会を主催した ひょんなことから高1,2のときの担任の先生と連絡を取り、思いがけずプチ同窓会の幹事をすることに。今までであれば「私に幹事なんて無理…」と思っていたけれど、仕事をするかの如く日時と場所を決定し、仕事をするかの如く高校の友人たちに連絡を送っていっ

      • 2024年やりたいことリスト100

        友人が「毎年、1年の初めにやりたいことリストをつくっている。つい、日常の中で、目の前のことに追われちゃうから、やりたいことを明確にした方が実現するなと思って。」と言っていて、思わずいいなあと思った。私はわりと概念的な目標を立てがちなのだが、今回は単純明確にやりたいことを淡々とリストアップしていくことにする。継続していくもの・再びやりたいことも入れている。2024年、良い年にするぞ! ▼行きたい場所20 ①米沢城・山形城・銀山温泉に行く(山形) ②仙台城跡・松島・多賀城跡に

        • 夏の読書感想文 2023

          今年も相も変わらず、生徒たちからこんな声が届く。「読書感想文、本選ばなあかんし、いっぱい書かなあかんからめんどくさい」「税の作文、どうやって書いたらいいのか分からん、書くの嫌やなあ」「社会のレポート、どうやって調べたらいいの?」 私のできうる限りで、調べ方や引用の仕方、書式などを生徒に教える。しかしまあ、その声を聞いて、読書や税のこと、夏の嫌な記憶として残ってほしくないな、と思う。すきな本を読んで、すきなように感想を述べられたら。本の中は、自由であるから。 模範解答みたい

        自分の心の声を聞くためにGWにやったことまとめ

          夏の読書感想文 2022

          中学生の頃、読書感想文が嫌いだった。「こういう感想を求められているんだろうな」となんとなく大人の意図を汲み取って、模範解答みたいな読書感想文を書いた。案の定、当時の教員からは評価されたし、何かの賞に入選したこともあったけれど、私の本当の感想はこれっぽっちもその紙の上にはなかった。今なら自由に書けるかな。大人になった今、読書感想文を好きなように書きたい。以下紹介する本5冊は、私が今月8月に読んだ本である。 ①高瀬隼子『おいしいごはんが食べられますように』 こちら、先日の芥川

          夏の読書感想文 2022

          3月の日記

          2022年3月11日(金)分岐点3月に入ってから、驚くほど元気だ。12月や1月は閉鎖感があり理由も分からず苦しかったが、2月に徐々に回復し、3月は霧が晴れたように明るい気持ちで毎日を過ごしている。担当していた生徒たちの受験も終わりあとは結果を待つだけで、私の肩の力も抜けた。ほんとうにおつかれさまでした。 中学生や高校生と話していると、否応なく自分の過去を思い出す。中学3年生だった11年前、東日本大地震が起こった。あれは高校入試の次の日で、私は家にいた。テレビから流れてくる悲

          3月の日記

          2月後半の日記

          2022年2月18日(金)夜が明けるTwitterである呟きが流れてきて、思わずいいねをつけた。 本当にその通りだな、と思う。最近自分の触れる作品の主題が、「今はしんどくても、それでも人生は続いていくから、生きていく」というものばかりである。自分が無意識的にそういうものを選んでいるのだろうか。 本日、西加奈子さんの小説『夜が明ける』を読了した。この作品もまさに、「まだ光は見えないけれど、それでも夜明けを求めて歩き出す」という主題を持っている。 作品の中で、貧困・虐待・過

          2月後半の日記

          2月前半の日記

          2022年2月1日(火)「力になること」の本質2月になった。1月もあっという間に過ぎ去っていった。こんなふうに言語化して残していかないと、大切なことまで流れてしまうような気がする。 2月10日は私立高校入試、2月16/17日は公立高校前期入試の日だ。私は中3受験生を多く担当しているので、「ついに2月か、高校入試まであと少しだ…!」とちょっぴり緊張気味になる。ここ1ヶ月間、毎日どこかしらの入試問題を解いている。各学校の英語・数学・国語・社会の入試傾向が把握・予想できるくらいに

          2月前半の日記

          1月後半の日記

          2022年1月16日(日)消費的で在りたくない友人と電話をする。「最近、なんか自分が閉じてるんだよね」という漠然とした抽象的な話をする。閉じていることが良い状態なのか悪い状態なのかさえ分からないが、今閉じている。安易にジャッジしないところが、友人と話していて心地よいところだ。流れるように言葉が出てくる。 話していて分かったのは、私は大切なことを守りたいから閉じているのだ、ということだ。私が大切にしていること-過去に起こったこと・自分の好きな学問・価値観・真面目に思う気持ち・

          1月後半の日記

          1月前半の日記

          2022年1月1日(土)ゆく年くる年年越しをゲストハウスで友人たちと過ごす。2022年が顔を出す。年越しすぐに熊野神社と平安神宮を詣でる。平安神宮はかつての研究対象であった桓武天皇が祀られている神社のため、特別な存在だ。平安京遷都への感謝と2022年の幸福の願いを、心の中で伝える。桓武天皇、よろしくお願いします。 夜中から明け方にかけて、友人たちが楽しそうに酔っていて、いいなあと思う。ふだん、肩に力が入りすぎているのかも、と思う。肩の力を抜いて、楽しく飲めるのいいなあ。友人

          1月前半の日記

          お守りのような

          2021年12月31日。書きたい。書けない。ここ最近ずっと「わからない」のだ。つい先日まで仕事だったから、目の前にはやるべきことが明確にあったし、そこに乗り切れているときは「上手くいっている」感じもしていた。けれど、本当に上手くいっているのだろうか? きっと上手くいっているのだろう。物事が進んでいく上では。 では、私の感情の上では? わからない。わからないのだ。周囲の人たちに「最近どう?」と聞かれて、上手く応えられない自分がいる。最近の私は果たしてどうなのだろうか。良い状態

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          26歳の抱負

          先日、26歳になりました。25歳の振り返りや26歳の抱負を友人と話していて、忘備録として残しておきたいなと思ったので、ここに。 さっそくですが、26歳の抱負は大きく分けて3つ。①正しく傷付く、②他者に期待しない、③受け入れる、です。順に説明していきます。 ① 正しく傷付くこの言葉は、村上春樹の小説『ドライブ・マイ・カー』の映画版で出てくるセリフらしく、友人と話す中で知った言葉。 「傷付く」と書くと、どうもネガティブなイメージがありそうですが、ものすごく前向きな意味での「

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          終戦記念日に思う「強者の論理」について

          1945年8月14日、ポツダム宣言受諾。8月15日、玉音放送により国民に敗戦が伝えられた。9月2日、降伏文書調印。日本における第二次世界大戦が終結した。 日本で戦争は終わったものの、争いや対立は絶え間なく起こる。終戦は、日本にとって大きな区切りであるが、平和であると心から言えるのであろうか。 ヤルタ会談。それは大国の論理による世界分割の始まりでした。分割の過程で、同じ民族が分断され、肉親が引き裂かれる悲劇が始まったのでした。 先日、NHKによる「映像の世紀」が再放送され

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          学問をするとノリが悪くなる

          先日、塾で一緒に働いている大学生の女の子が、倫理の教科書を片手に持って教室に来た。その光景に思わず、「なぜ倫理の教科書?」と聞かずにはいられなかった。彼女は大学で哲学を専攻しており、サルトルの研究をしている。一つのことを深く探究するあまり、視野が狭まってしまい全体像が見えなくなってきたので、倫理の教科書を使って全体像を俯瞰しようとしているのだという。ソクラテスやプラトンから始まり、日本思想やキリスト教の誕生あたりも触れているらしく、振り返る時間軸の大きさに、わたしは驚いてしま

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          歴史に「もし」は存在しないから

          “もし明智光秀が本能寺の変を起こさなかったならば、織田信長は天下統一を成し遂げていたのだろうか” この問いを持ったのは小学生のときで、わたしが歴史への興味を持つきっかけとなった問いであった。織田信長が天下統一をしていたら日本はどのようになっていたのだろうかと想像を膨らませることもあった。 彼はもしかしたら将軍になっていたかもしれないし、宣教師との交流が深かった彼のことだから世界進出も考えたかもしれない。同時代のスペインは「太陽の沈まぬ国」と呼ばれたほど世界全体に植民地を有し

          歴史に「もし」は存在しないから

          グラデーションな世界の中で

          「カンボジアへボランティアに行く大学生の中で、貧困であるはずのカンボジアの子どもたちがずっと笑顔であるのを見て、衝撃を受けたって人が多いよね。発展途上国の子どもたちは笑顔である一方で、物が溢れていて豊かなはずの日本では顔が暗い人が多い、驚きだ、って。日本の私たちは何をしているのだろう、カンボジアの方が心が豊かなのではないか、って。 でもだからといって、単純に良し悪しは決められないと思う。発展途上国の人たちは、ただ知らないだけ、ということもある。知らないから笑っていられるという

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