見出し画像

心に響く”伝説の販売員の教え”

「毎回の接客の最後にお客様に必ずきくことがあるの。
”私の対応はいかがでしたか?次にお会いするときまでにもっと勉強しますので遠慮なくおっしゃってください”って」

伝説販売員Oさんは私にこう教えてくれた。
Oさんは売上・顧客数トップを取り続けた社内でも有名な販売員。
彼女はキラキラした感じではなく物静かでおとなしそうで、あまり販売員っていう雰囲気ではありません。
彼女に接客して欲しくて待ちの列ができるほどお客様から愛された人気販売員でした。

そんな彼女は、毎接客でお客様に自分の接客のフィードバックをもらっていたのです。フィードバックをもらっていた理由は2つ。
・接客は目の前のお客様が感じたことがすべてだから。
・毎接客、直接フィードバックをもらえるくらいの深い関係性を築きたかったから。

この話を聞いたときの衝撃を今でも忘れません。
接客に終わりはなく、昨日よりも今日、今日よりも明日、明日よりも明後日、
日々成長し続けることがトップであり続けられる理由だなと身に染みました。


私はアパレルに入社して15年の間、全国のさまざまな販売員にお会いしてきました。売れる販売員もいれば、売上が伸びなやむ販売員もいます。
お客様1人1人違うのと同様で、販売員も1人1人全く違います。性格も容姿も接客スタイルも人それぞれですが、売れる販売員のマインドにはある共通点があります。

それは、
接客は【一期一会】
このことを心底理解し、大切にしている。

当たり前じゃん!って思われますよね。
本当に当たり前のことなんです。
でも私たち販売員は毎日多くのお客様を接客していくうちに、目の前のお客様がたくさんいるお客様のうちの1人という感覚になってしまいがちです。
「アウターを探してるお客様」「ミセスのお客様」「お連れ様同士のお客様」
などお客様の系統を無意識に分類して、1人1人のお客様の気持ちに向き合うのではなく、”こういう系統のお客様にはこんな接客”ってなってしまうことがあります。

お客様はそんな接客を求めていません。
たくさんのお客様の1人ではなく、「自分という個人」で向き合ってほしいと感じています。

そのことを理解して目の前のお客様が何を考えてどんな気持ちでいるのか向き合っていくことが販売員として何よりも大切です。

そしてお客様と販売員の関係性は、何度も会うことが約束された間柄ではありません。チャンスは1回しかないんです。その1回の接客で「なんか違うかも」と思われたら、挽回のチャンスは2度とこないかもしれません。
だからこそ、接客は一期一会であることを忘れずに店頭に立つこと大切なんです。


伝説販売員Oさんも同じです。接客は一期一会であることを心底理解しているからこそ、毎接客でお客様と向き合う努力をし続けることができたんだと思います。
このマインドを持ち続けることは小手先のテクニックよりもずっとずっと大切な考え方です。

たまにでいいので、伝説販売員Oさんの教えを思い出してみてください。
あなたがお客様1人1人に向き合う気持ちは目の前のお客様にも必ず伝わります。
きっとあなたの存在がお客様にとっても、多くの販売員の1人ではなく「○○さん」という特別な存在になります。

今日もお客様との素敵な出会いがありますように。


ぜひサポートお願いします! いただいたサポートはやる気アップ&活動費に使わせていただきます。