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シロバナヤマブキ

通りがかり、ふと目についたこの白い花は、
もしかしてヤマブキの白花「シロバナヤマブキ」??
と思って調べてみると、そうなのであった。見てみたいと思っていた花なので嬉しい。
場所がごちゃっとしてるのが残念だけど。
花弁は5枚。葉の付き方は互生。
パキッと明るい山吹色のヤマブキもいいけれど、
この白花のヤマブキはまったく違う優し気で上品な雰囲気でいいなあ。
これが本家の一重のヤマブキ(野生は一重)。
花弁はふつう5枚(6~7枚のもあるらしい)で、葉の付き方は互生。
いちばんよく見るこれは、「ヤエヤマブキと」いう品種で、
雌しべが退化し、雄しべが変化して花弁になっているので実はならないそう。
庭木などでよく見るこちらは、ヤマブキとは属が違っていて、
シロヤマブキ属の「シロヤマブキ」。
4個セットの光沢のある黒い実が目立ち、花の時期でも残っていたりする。
こちらは花弁が4枚で、葉の付き方は対生。
前はこの花がヤマブキの白花と思い込んでいたので、別種だと知った時は驚き!
「シロヤマブキ」という名前がややこしい。

シロバナヤマブキ」、もっと植えられてもいいのになぁと思う。

○シロバナヤマブキ(ヤマブキの白花種)
 バラ科ヤマブキ属 5弁花 葉は互生 
○シロヤマブキ   
 バラ科シロヤマブキ属 4弁花 葉は対生 

ヤマブキ(山吹、学名:Kerria japonica)
バラ科ヤマブキ属(本種のみの一属一種)の落葉低木。花期は4~5月。
日本では北海道南部~九州に分布。
低山の渓流沿いや山の斜面、やや湿り気のある明るい林の木陰などに群生する。地下茎を伸ばして増える。
一重の基本種には、9~10月に暗褐色の実がつく。

シロヤマブキ(白山吹、学名:Rhodotypos scandens)
バラ科シロヤマブキ属(本種のみの一属一種)の落葉低木。花期は4~5月。
日本では、北陸地方の一部や中国地方の石灰岩地にまれに自生し、野生のものは絶滅危惧種。
9~10月に、一つの花に光沢がある黒色の実を4個ずつつけ、翌春まで残る場合がある。


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