青葉

https://mixi.jp/show_profile.pl?id=27073218…

青葉

https://mixi.jp/show_profile.pl?id=27073218&from=account_menu 男と女の物語を長くmixiで語ってきましたが、こちらでも別の形で表現しています。

最近の記事

二律背反の女

私に抱かれている時のあなたは、 狂おしいほどに欲情した 大人の女の姿の合間合間に、 いたいけな少女のような あどけなさも見せてくれる。 自分を犯している私へ 挑戦的なまなざしをしていたのに、 くちづけの後では純真無垢な瞳に変わり、 私のものを口に含みながら、 おいしいおやつでも食べているように、 幼い笑顔を見せたりもする。 しおらしくて激しくしたら 壊してしまいそうな体が、 突如鬼女のようなおどろおどろしい腰使いで 私の上で跳ね回り、 さんざん私のものを味わい尽くして、

    • いにしえ とこしえ

      ぼんやりとて何かを思う時、 過去を見るか、未来を見るか。 その時は、 頭の中によぎるものに任せれば良いのだが、 それが昔の事が多いのか、 これからの未来の事が多いのか、 いったいどちらだろう。 少年少女の時代は未来に想いを馳せ、 年齢を重ねるにつれ、 過ぎた過去を想う事が多くなるのかもしれない。 しかしそれのどちらが多かろうと、 さほど大きな問題ではない。 過去のいくつかの場面において、 自分の人生の岐路を思い出し、 あの時違う道を歩んでいたら、 今の自分はどうなって

      • Point of No Return

        男と女が恋に落ちた時、 もう戻れないと心の奥で感じている。 私に出会う前のあなたは、 本当の恋を知らなかった過去の存在。 羽化した蝶が蛹に戻れないように、 女として、体も心ももう元に戻れない。 Point of No Return その時はいつだったのだろう。 初めて会った一瞬か、 語り合った会話の最初の一言か、 初めてのくちづけか、 あるいは、初めてのセックスか、 それとも、幾度目かの逢瀬のときか。 それはその時にはわかりにくいが、 通り過ぎてしばらく経った時、 あ

        • 女の受け入れ態勢

          抱いている女を感じさせるために、 女の中にしっかり納まった自分のもので、 女の濡れ具合と締まり具合を確かめながら、 男が動かす腰の動きには、 どこか踊るような優雅さと、 弟子に稽古を付ける師匠のような余裕さがあり、 時に激しく腰を打ち付けるような動きになれば、 厳しいしごきを与えているかのよう。 抱かれている女の方も、 そんな男の腰の動きに翻弄されながらも、 その意識的な緩急をつけた腰の動きに波長を合わせ、 自分の官能をじっくりと深めようとして自らも腰を動かしていく。 男

        二律背反の女

          ご褒美ください

          仕事をがんばって、 心身ともに疲労し、それでも充実感がある週末は、 自分にご褒美をあげてよいはず。 それは、少し贅沢なごちそうか、美酒でもいいが、 許されるならば、この身をあなたに委ね、 じっくりたっぷり、 この股間をあなたにしゃぶってもらいたい。 リクライニングの椅子に下半身をさらけ出して座り、 全身の力を完全に抜いて、 目を緩やかに閉じていよう。 あなたの熱く湿った唇が、 私のまだ柔らかいものに触れた瞬間に、 私は生きていながら、 陶酔という彼岸の世界に旅立っていけ

          ご褒美ください

          秘め事に相応しい空間の広さ

          秘め事と呼ばれるように男と女の情交は、 通常は周りから隔離された密閉空間で営まれる。 それは住居の寝室かホテルの部屋であり、 その空間の広さは、 揺り籠のように二人を包み込み、 密閉空間に二人の情交から発せられる気が濃密に満ち、 いつもよりも濃い空気が漂う。 しかしそのような適度な密閉空間にたどり着けず、 待ちきれない男と女がやむを得ず 著しく狭い場所で情交を営む場合もある。 たとえば車の中、街角の暗がり、 ネットカフェやカラオケの個室、 はたまたトイレの個室もあるかもし

          秘め事に相応しい空間の広さ

          あ、当たっている

          綺麗な青空が好きだろう? 涼やかで清らかな風に吹かれるのが好きなんだろう? 情感たっぷりの文章の本を読むのが好きだろう? 美味しいものをゆっくりおいしくいただくのが好なんだろう? と私があなたに言うと、 「あ、当たっている」とあなたはいう。 私のことをいつも想ってくれているよね。 私にいつも会いたくてしかたがないでしょ。 私と一緒に食べる食事がとってもおいしいだろう? 私と別れた後すぐに会いたくなっているでしょう? と私があなた言うと、 「あ、当たっている」とあなたはい

          あ、当たっている

          苦楽を共に

          私に抱かれている時の あなたの表情のほとんどは、 苦痛や苦悶に満ちている。 私の大きく固いものを喉元までつっこまれ、 眉間に皺を寄せて、涙目になりながら、 必死に耐えている顔。 股間をあられもなく広げられて、 私の指に濡れた襞を侵略され掻き回されて、 こみ上げるものを我慢している顔。 私に後ろから容赦なく挿入されて、 男の腰の力の限り突き上げられて、 犯されているかのように怖がっている顔。 大好きな男に抱かれて 最も幸せなひとときのはずなのに、 あなたの顔はこの苦界に

          苦楽を共に

          あなただから

          あなたの声は美しいから、 語らうとき、私の鼓膜は大好きな音楽を聴くように震え あなたの肌は白いから 触れたとき、私の心の汚れを清めてくれ、 あなたの体は柔らかいから、 抱きしめたとき、私の日々のストレスがほぐされ、 あなたの心は暖かいから、 交わったとき、私の心を芯から温めてくれる。 わたしの眼差しは優しいから、 見つめられたとき、あなたは日常の仮面を脱ぎ、 わたしの唇は熱いから、 くちづけたとき、あなたは体をすぐに火照らせ、 わたしの指は長くて繊細だから、 愛撫

          あなただから

          心の重さを広い心で受け止めて

          幼子が親の背中に背負われて いつしか眠りに落ちてしまうと、 その体重が親には重く感じてしまうという。 眠って体重が重くなるなどあり得ないから、 その広い背中にすべてを任せた安心感がもたらす、 子供の心の重さが乗っかるからだろう。 恋に落ちて心を奪われると その人のことばかり想うようになって、 自分の気持ちが相手にとって、 重過ぎたりしないかと心配になることもある。 恋は時に恋する方もされる方も、重荷となる厄介なもの。 しかし恋人が心の広い人ならば、 そんな重さも簡単に

          心の重さを広い心で受け止めて

          後ろから守りたい

          男は女を守ろうという本能をもっている。 だから後ろから抱きしめる時、前からとは異なり、 自分の腕で包み込んでいるような心持ちとなり、 そして自分が守らねばという保護欲をくすぐられる。 男は女を犯そうという本能をもっている。 だから後ろから抱きしめる時、前からとは異なり、 自分の腕で捕らえたという心持ちとなり、 そして自分の思うままにしたいという独占欲をくすぐられる。 だから、私もあなたと交わる時、 あなたと後ろからしたくなる。 その体位は、女にとっても、 男に獣のよ

          後ろから守りたい

          二人の持ち物

          男と女が共に靴を脱ぐ場面は、 たとえば居酒屋の個室。 靴を脱いでしまうと、いささかくつろぎやすく、 さらにおいしい料理とお酒と会話を堪能して帰る時、 玄関に靴がそろえて並んでいるのを見ると、 小さな女の靴が大きな男の靴に寄り添うように並び、 それがなにか艶かしく、 あたかもベッドの上で 裸体で横たわる男と女みたい。 ホテルの一室に入って再び靴を脱げば、 ことが終わるまで不要となる靴は、 扉付近で仲よく2足、並んでいるしか無く、 その場で二人の絡み合う姿を眺めている。 二人

          二人の持ち物

          一線を超えた関係

          男と女が初めて体を許し合うことを、 一線を越えるという。 男に口説かれ自らの体を男に許すどうかを逡巡し、 その一線の手前で立ち止まる女。 その時のその線は、 糸のように細く切れそうなのか、 荒縄のように太く容易には切れないのか。 ほんの少し足をあげるだけで超えられるのか、 高飛びの棒のように目よりも高く立ちふさがっているのか。 女の心理でその線はいかようにでも変り、 越えようとしたのに、 吊るされた線の上に乗り、 綱渡りのようにゆらゆらとしてしまうこともあるだろう。

          一線を超えた関係

          あなただけでいい

          大好きな人にもし、 「あなたがいい」と言われたなら、 嬉しい気持ちとともに、誰かと比べられているのかなという少しの不安感も伴ってしまいかねない。 でもその前にあなたが「他にもいい女がこの世にいっぱいいるから、私なんて」という言葉を言っていたならば、 「あなたがいい」という男の答えは、まさにまっすぐにあなたの心を射止めるだろう。 大好きな人にもし、 「あなたでいい」と言われたならば、 嬉しく想う言葉など微塵も感じず、むしろ誇りを傷つけられるほどの衝撃となって響くことに

          あなただけでいい

          あなた色々

          色鉛筆セットを買ってもらった時の ときめきを覚えているかい? 24色、36色、72色。 たくさんあるセットであればあるほど、 心はときめいて鉛筆を手にする前から心の中に思い描く絵は きらびやかな彩りに染まっていた。 けれど、 どんなにたくさんの色鉛筆よりも、 実際に自分が目にする世の中の色は、 あまりにも多すぎることを次第に知っていく。 数えきれないほどの色に世界は溢れているというのに、 シアン、マゼンダ、イエロー、ブラックの掛け合わせで、 ほとんどの色を再現できてしま

          あなた色々

          駅のような存在

          駅はその土地の玄関口で、 その場所の風情、情感を代表する存在だから、 男と女が初めて会って一目惚れするように、 旅人がまずその駅に降り立って感じる旅情の重要性を考えれば、 駅のたたずまいをおろそかにしてはならない。 駅は様々な物語の舞台となり、 出会いの場所であり、人生の象徴ともなり、 誰もが自分の住んでいる町の駅とは別に、 大切にしている駅がある。 たとえばとっても大切な人に初めて会った場所も 最後に別れた場所も駅であることはよくあることで、 何年かたってその駅を再び

          駅のような存在